※注意:なのはちゃんの心情描写は年齢がょぅじょということでひらがなが多く読みにくいと思いますがご了承のほどよろしくお願いいたします。
わたし、高町 なのはは今とんでもないたいけんをしているとおもうの……。
おとーさんがじこ?でいしきふめい?でかぞくはみんないそがしそうにしてる。だからなのははいいこでおとなしくしてなきゃいけない。
でもさみしいよぅ……。かまってほしいよぅ……。
そんなふうにおもいながら、こうえんのブランコでゆうぐれまでこいでいたらどうぶつさんのかたちをしたすべりだいのトンネルから目があけられないくらいまぶしい光が…。
なんだろうとおもって行ってみると、そこにはきれいな絵がほられた大きなとびらがあったの。ドアノブはなのはの手にとどくところにあって……だからきょうみほんいでとびらをひらいたら―――
※※※
時は少し遡る。
アームスヴァルトニル湖にやってきてしまった高町なのはは、彼女を案内する豊穣の猫神バステトにここはどんなところでどんな種族がいるのかを聞いていた。
ここは神話に出てくるアースガルズに存在すると言われていた巨大な湖で今いるのはその湖の中心に浮かぶ島リングヴィであること。
なのはや自分みたいな獣人などいろんな種族が仲良く暮らしていること。
そして、ある一定の期間でいろんな世界からいろんな人が此処に、なのはのように扉を潜ってやってくるという。
なのはにはその話のほんのちょっぴりし理解はできなかっただろうが、「そんなことはおかまいなしニャ!」と言わんばかりにバステトは話す。
そして―――
「これからなのはちゃんに会ってもらう人はあたしと同じ獣人ニャ。そしてこの世界を管理してるお方でもあるニャ。そんな偉い人だけどあたしたちを家族と言ってくれる優しいお人ニャ。だから怖がらないであげてほしいニャ」
急にまじめな声と顔でなのはにそう伝えた。
そして入店して今に至るのだが……。
「おいしそうなの!」
「誰かがいっとった気がするが【そう】じゃなくて美味しいんじゃよ。さ、冷めないうちに召し上がれ」
なのはの言葉に満面の笑みを浮かべるもふキチ。そしてなのはの目の前にはホカホカと湯気の立つオムライスがあった。ちなみにケチャップでなのはの似顔絵を描いていたりする。この爺マジで多才である。
「ちょっと崩すのがもったいないの……」
「それじゃあ写真にして渡してあげるニャ。そうすればいつでも見れるニャ?」
なのはの隣でおとなしくビールの代わりにハーブティ(ハイビスカスティー)を飲んでいたバステトがなのはにそう提案する。
「え?ここって写真…というかカメラがあるの?」
「あ~…カメラじゃにゃいけど、写真はあるニャ。えっと…ちょっと待つニャ?」
バステトはそういうと少しだけなのはの席と変わり、なのはのキャラ絵が描かれたオムライスをじっと見つめる。
「で、あとは…
「わぁ……っ!」
バステトが呪文(?))を唱えると、バステトの手にはなのはのオムライスの写真が出来上がっていた。まさに魔法なのだが、それになのはがものすごく食いついた。
「すごいの!今の魔法なの?いいなぁ…なのはも魔法が使えたら……」
しかし、最後の方の言葉はしりすぼみになり、表情もどんよりとしてしまう。
「大丈夫じゃよ」
そこで声をかけたのはもふキチだった。
「ここではこういう魔法が主流じゃが、なのはちゃんの所にも希望も魔法もあるんじゃよ」
そう言ってもふキチはカウンターから出てしゃがみ込み、よしよしと頭をなでたのだった。そして、それに誘発され泣き出してしまうなのは。
どうしたもんかともふキチは少し途方に暮れるが、優しくなのはを抱きしめてやりよしよしに専念するのだった。
―――
「ごめんなさいなの…」
「いやええんじゃよ。子供はな?泣きたいときに泣いていいんじゃ。泣くことが仕事の時もある。赤ちゃんと一緒にするのはあれじゃが上手く伝えられない時に泣いて自分がどういう気持ちか相手に伝えるんじゃよ」
よしよし地獄()から解放され、なのはのあれやそれ屋で汚れた割烹着を
なのははもう御料理冷めちゃってるよね?と思っていたが、オムライスはまだ温かい状態だった。
落ち着くのに少し時間がかかるだろうと思いもふキチが保存の魔法をかけておいたのだ。
なのはを落ち着かせるのにバステトも少しは役立った。バステトの…というか猫の肉球には人をリラックスさせる成分が分泌されており、少し鼻から話したところに肉球を差し出していたのだ。役に立った…のかはさておき(まあ役立ったとしておこう)こうしてまた食事の席になのはは着いた。
「まだ温かいの……これも魔法なの?」
「そうじゃよ。もう時間も遅くなってくる…ご家族に心配される前に召し上がれ」
「うん……いただきます、なの」
なのははそう言ってスプーンを持って手を合わせると、オムライスの端っこからスプーンを入れる。まだ小さな口でひとくち目を入れた途端にぱぁっと花が咲くような笑顔になった。泣いた鳥がなんとやらである。
「すごく美味しいの!!」
きちんと噛んで呑み込んでからお行儀よく、そして大きな声で美味しいと言った。もふキチにはそれが代金で十分だと思ったのである。幼女の笑顔…プライスレス?
※※※
なのはちゃんがオムライスを完食し、食後の紅茶を飲み終えたころ。そろそろ帰らねばということになり、なのははバステトとどうしても一緒にと儂も一緒に扉のある中央神殿の広場前まで歩いていた。
そして、扉の前までくると少し寂しそうに―――
「もうお別れ…もうここにはこれ無いの?」
と俯きながらなのはちゃんが言ってきた。儂はしゃがんでなのはちゃんの顔と同じ位置に顔が来るようにして窘めるように言った。
「ここに来る連中の中には何人か何度も着て居るヤツもおる。じゃからこれが永遠のお別れになるってことはないかもしれんよ」
儂はそう言ってしたためておいた文と一緒にお守りを渡した。中にはパワーストーンとよばれるラピスラズリとアメジストが入れてある…。無論これらはこの世界で取れたものなのでマジで効果がある。これを士郎に渡せば回復が早まるじゃろ。
「それともう一つ…。これはなのはちゃんに」
そう言ってピンクパールを誂えた髪飾りを渡した。彼女にはある意味ピッタリじゃろう。
「ありがとうございます。ずっと大切にするの……」
「うむ、さあもう夜も遅い。扉を潜ってお帰り」
「……さようならは言わないの。絶対また来るから!だから…またね!!」
なのはちゃんはそう言って扉を開き潜って行ったのだった―――
※※※
来た時と同じ動物型の滑り台のトンネルに戻ってきたなのはは、後ろを振り向く。だがそこにはもうあの不思議な扉は存在しなかった。
だがあれは夢でも幻でもないことがわかる。手の中にあるもふキチからの手紙とお守り…そして髪に飾られた髪飾りが証拠だ。
トンネルを出ると結構時間が立っていたはずなのに、扉に入り込んだ時間とあまり変わりがなかった。向こうとこちらでは時間の進み具合が違うのだろうか……。
帰ろう―――帰って、心配かけたかもしれないから怒られて、でも甘えたかったって言ってみよう……。
なのははそう胸に誓って家路につくのだった。
この時、もふキチもなのは本人もわからないことだったが、もふキチの料理を食べたことと髪飾りの効果で、本編のなのはより強くなり魔法師ランクEXになるとは思いもよらなかった。
「……ピンクに悪魔がピンクの魔王に((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」(Byもふキチ)
ということでなのは回と実はパワーアップイベントでした。
帰宅後遅いと心配されて怒られて滅茶苦茶謝られたなのはちゃんの明日は明るい。
ちょっととある二次作家さんのセリフをネタとして使わせて貰てます。苦情来たら消します(´・ω・`)