果たしてもふキチはリィンフォースを救えるのか…。
では本日ももふキッチン開店です☆
まぁた長くなるので前後編です。
クリスマスの夜、その悲劇は起こった。
ヴォルケンリッターはもふキチの予言(?)通りに収集活動を始めた。最初はもふキチの言う通りにあまり目立たずに行動をしていた。
だが、それでは間に合わないと思った四人は本格的に収集活動を開始してしまう。
彼らをそこまで追い込ませたのは、はやての麻痺上昇の速度が上がったからだ。ヴォルケンの四人と家族になったころは医師から「上昇速度が緩やかになっている。これならもしかしたら」と希望に満ちた言葉が出た。が、しばらくするとまた麻痺の上昇速度が上がったのだ。
そこでヴィータが収集活動を始めようと言い出した。初めザフィーラは反対したが、このままでは心臓にまで麻痺が…という医師の言葉に、彼女の提案に乗ったのだ。
闇の書が完成すれば大いなる力が手に入る。そうすればきっと―――
大々的に収集活動を始めた彼らはやはりというか管理局に目を付けられる。だが向こうからやってきてくれるのは彼女らにとって好都合だった。
そうして収集を開始して間もなく……。もふキチの言っていた少女二人とかち合うことになった。今までの管理局員と違いバカ魔力を持つ二人から収集すればかなりの速度でページは埋まるだろう。
初めはもふキチの願い通りあまり大怪我をさせないように手心を加えていたが、それではこちらが負けてしまう。そのため彼女たちは少し本気を出した。
カートリッジシステム―――古代ベルカの騎士たちによって生み出された魔力と威力を極端に、また簡易にあげられるそれを使い二人を撃墜した。その時謎の仮面をつけた男?に手助けをされたのだが…。
二人乗リンカーコアからの収集は思っていた以上に進んだ。これならしばらくは別世界のリンカーコアを持つ生物からの収集で間に合いそうだった。そこからしばらく大人しく収集していた。
だが、事は起きる。収集が進めば進むほどはやての体調は悪化の一途をたどっていく。そして四人は思いだす…。もふキチと話していた時に感じた違和感を。
「なぁ、お前たち…前の主のこと覚えてるか?」
ヴィータの言葉に全員が首を横に振る。前の主がどうなったか…誰だったのか…最後はどうなったのか…その前の主は?さらに前の主は?
全員がその事に気付き血の気が引いていく。このままでははやての命が危ない。だから収集すればと考えていたのが―――
実ははやての命を縮める行為だったなどとは。
それからすぐの事だった。以前戦ったなのはとフェイトが今度はデバイスにカートリッジシステムを搭載して再戦を挑んできた。
以前でさえ本気の一歩手前まで苦戦したというのに今度は自分たちと同じくカートリッジシステムを搭載している。色々と気付き戦意が消失してるその時に来られてはたまったものではなかった。
四人は逃げの一手を使うことにしたが時空を超えた電撃系魔法やら新しくもう一人増えた魔導士によって苦戦を強いられた。そこを助けたのがまたしても謎の仮面の男だった。
彼女らは這う這うの体ではやての自宅に魔力を隠ぺいして戻った。危うく消失しかけるところだったが、はやては現在入院中で良かったとも思った。皆かなりの怪我を負っていたからだ。
シャマルによって普通に行動する分には回復したのだが……。
「こんな時に、彼の方の助言が得られれば……」
疲労困憊の中ザフィーラがぽつりと漏らす。
「彼の方とは…もふキチ殿のことか?」
「ああ、そうだ。この状況を彼の方はご存じだった様子だった。なればこそ彼の方の助言を得られればと思ったのだが……」
彼女らは一度もふキチにもう一度会えないかと時空間転移を試みたのだが、座標がつかめずにどうしてもたどり着けなかった。あの時の助言は正しかった、ならもう一度―――
そこまで考えた四人の前に突如目が開けられないほどの光が発生する。
光が消え、目も慣れてきたところで光の発生源と思しき場所には……。湖と満月、そして凛々しい狼のレリーフが刻まれた扉が現れていた。
一度見た覚えのあるその扉の出現に、四人は全員歓喜する。いつ消えるとも限らないその扉を四人はすぐさま開いては言っていくのだった。
―――
同時刻、はやて家の庭先の茂みでヴォルケンリッターの動向を探っていたものがいた。見た目は普通のどこにでもいる猫だが、
「なんか変な扉が現れて奴らは言って消えちゃったよ?どうするアリア」
「とりあえずお父様に報告しなければいけない案件ね。追跡を試みたけど座標が全く分からない…。ちょっと私がお父様のところに報告行くけどまだここで見果ててね、ロッテ」
二匹とも同じよう見た目なのでどちらがどちらとわからないが、一匹が空間転移してどこかへと消えていく。
「あの扉なんだったんだろ?あいつらが入った瞬間に消えちゃうし…。でもな~んかどっかで見た覚えあるような?」
一匹で残されたロッテ?というメス猫は一人ぽつりとつぶやいた。
―――
「ようこそアームスヴァルトニル湖へ。まあ歓迎するぜ?」
「今度はセト様?!」
本日の扉回りはセトだったらしく、ザフィーラは彼にも驚く。
「あ~、爺ちゃんが言ってたのマジなんだ。本当に俺らのこと知ってんのな」
そんなザフィーラにからからと笑うセト。だがほんの数舜で真顔になり―――
「爺ちゃんに会いたいならそのままあの店まで行きな。俺は今はここを離れられないんでね。道は分かるな?一度来てんだからよ」
それと戦闘は禁じられてるから忘れんな。と忠告を受けた四人はセトに通された。道筋は分かっている。焦る気持ちが表れてるのか四人全員で猛ダッシュで駆けいった。
『ザフィーラお前あの獅子頭知ってるのか?』
『いや、実際には知らないが何故か俺だけそういうことがわかるようだ』
『もう二人ともそんなこと言ってないで急ぐわよ!!』
ヴィータとザフィーラの念話にシャマルが割り込んでくる。そうだった、今は急がねば……。そうこうしているうちに四人は目的の場所、食事処もふキッチンの前まで来たのだった。
※※※
そろそろだと思ったが、扉を出現させてここまでくるほど追い詰められとるとはな…。儂は外から聞こえてくる四つの足音を聞きながら茶の準備をする。
茶を淹れ終わったところで店の引き戸が乱暴に開け放たれ「もふキチ殿はいるか!?」とシグナムの大声が店内に響き渡った。
「そんなに大きな声を出さんでも聞こえている。とりあえず席に座っとれ!!」
儂も負けじと大声で返してやった。奥から茶をのせた盆を持って行くと、きゃつらはちゃんと儂の言った通りテーブル席に座って待っておった。
「フェン…んっ、もふキチ殿すまないが我らの話を聞いてはもらえぬだろうか?」
代表してザッフィー(儂的あだ名)が儂に問いかける。フェンリルと呼ぶなと言っておいたので呼びそうになったところを訂正して問いかけてきた。全員全速力で来たのか少々息が乱れて居る。
「解っとる。まずは茶を飲み少し息を整えろ」
「感謝いたします…」
そう言って四人ともまだ暑いお茶に口をつける。ヴィー(ヴィータ)は猫舌なのか「あっちっ!」と舌を火傷したようじゃ…こっそり回復魔法をかけておく。
落ち着いたところで話を聞くに、どうやらなのはちゃんとフェイフェイの魔力が大きくなっておったせいか収集が原作より進んでいるようじゃな…。はやてちゃんの入院が正史より早い。
さらに親バカへと変貌したプレシアの時空間超越魔法でダメージも酷いと…。さらにさらにアリシアまで参戦しとるとはのぅ。まあ、バルディッシュとレイジングハートのカートリッジシステムを搭載したのはまんまじゃな。
「我々は…間違ったのでしょうか?主の回復を想い収集を続けてきましたが、その収集がさらに主を痛めつける結果になろうとは……」
「アタシたち、全員誰も前の主のことを覚えてねぇんだ…。あんたなんか知ってるんだろ?教えてくれよ……」
悲痛なシグ(シグナム)とヴィーの泣きそうな顔で、もはや限界かと思った。なので「さらに傷つくことになるぞ?」と前置きしたうえで真実を語る。本来ならばクリスマスの日になのはちゃんたちが話す予定だったんじゃがのう。
「闇の書…それは本来【夜天の魔導書】と呼ばれるものじゃった。本来はあらゆる魔法を蓄積し覚え使用を可能にする為の代物じゃった。しかしそれが歪められ現在の闇の書となっておる。六六六ページ埋まった時点で真の覚醒を果たし、主を殺し世界をも破壊するEX級危険度の魔導書になってしもうた。お主たちが以前の主を思い出せんのは記憶をリセットされてしまっているからじゃよ」
儂の話を聞いて全員絶句する。だがまだこれからじゃ。
「闇の書はもうほとんど完成しておるんじゃろ?恐らくおぬしらがそれをもってあの子の所に行くと真の覚醒が始まるじゃろうな。主の前で家族であるお前さんたちを吸収して絶望させて」
「なっ!?」
ヴィーがバンと机をたたきながら立ち上がる。じゃが、儂は座れと言って無理やり座らせる。
「希望はある。お主たち全員の生還とはやての麻痺を止め生き永らえさせる方法が」
「あるのか!?はやてが…はやてがちゃんと生きていける、アタシたちもずっとはやての側に居てやれる方法が!!」
「ある。お主たちの一時的な消失と時空管理局の力、そしてお前さんたちと戦ったなのはちゃんたちがいればの……」
儂は自分の茶を一口飲み、その方法を伝える。それは一度ははやてちゃんを絶望させる結果になるし、一時とはいえ彼女ら四人を消失させることになる。だがそうすれば全員助かる道があるのだと儂は示した。だが―――
「お前さんたちは覚えておるかの?闇の書の管理プログラムである彼女のことを」
「―――ああ、覚えてる。あいつの事だけは何故かしっかりと」
「あの子は真の覚醒をした時主を呑み込んで現出する。そして自分の中で永遠の眠りへといざなうのだ。それが主を殺すということ。そしてお前さんたちがはやてちゃんと一緒にいるために」
―――彼女は闇の書もろともの消滅を望むのだ。
さて、もふキチはここまで原作の話をしましたが…この後どうなるんでしょうね?(すっとぼけ
アインスさんは生き残れることができるのか、後半へ続く(ち〇〇る子ちゃんのナレーション風味に)
それではまた次回お会いしましょう。See you next story,バイバイ☆