転スラとこのすばのクロスオーバー小説が少ないと思い、執筆しました。楽しく見ていただけたら幸いです。
突然だが、私は転生者だ。前世では日本で普通の学生として過ごした。周囲の人達はライトノベルとかスマホのネット小説を読んでいるらしいが、私は古典文学。所謂、太宰治とか宮沢賢治とかの小説を読み耽っていた。だけど、周りの人達が読んでいるネット小説…なろう小説?というものにも密かに興味があった。でも、中々読み出す勇気もなく代わり映えのない日々を過ごした。
けど、友達から勧められた小説を意を決して読んでみたらハマりにハマった。ハマりすぎてその日の夜遅くまで読むくらいにはハマった。けど、その結果、翌日の学校を寝坊した。
急いで学校に行くが、眠たいと訴える睡眠欲を抑えながら通学路を走っていた。だが、眠気のせいで判断が覚束なかった。結果とし私は横断歩道を飛び出して車に跳ねられてしまった。
そして目が覚めると薄暗い椅子が2つしかない空間にいた。私は片方の何の変哲もない椅子に座り、ちょっと豪華な椅子には誰も座っていなかった。けど、しばらくして椅子に座ったのは青い髪の天女の羽衣の様な物を身に付けた美人さんだった。
その美人さんは水の女神アクアと名乗った。女神様―アクア様が言うには私は車に跳ねられて死んでしまったという。まだまだ、なろう小説を読みたかった私は軽く絶望した。小説抜きにしてもまだまだ生きていたかった。だけど、そこに女神アクア様の助けがあった。
なんと私にチート能力一つを授けて剣と魔法の世界に送ってくれるという。そこは魔王と戦っており、戦力増強の為に異世界から年若く死んだ少年少女達をアフターケアを付けて送ってくれるという。
当然私はその提案に飛びついた。女神アクア様からチート能力のカタログを貰って少しの間見ていたのだが、私はあまりこういったチート能力に詳しくない。けど、魔法自体には興味がある。私は考えに考えて1つの結論に辿り着いた。
それは、現地の強力な魔法を学べる所で魔法を学び、魔法を扱っていくというものだ。この旨を女神アクア様に伝えた所、
『そう?じゃあ魔法のエキスパートの一族に生まれ変わることになるけどいい?』
と聞いてきた。なんでも、強力な魔法を扱える一族のみが通う学校がありその学校は見学こそ外部の人も出来るが通うには今の体を捨てて、異世界で子供時代を過ごす必要があるとの事だった。特に今の体に思い入れの無い私は了承した。だけど、特典としてその一族でも稀有な魔力量をくれるという。魔法を扱いたい私としては大賛成。そのチート能力を貰って私は転生した。
◆
転生した魔法のエキスパートの一族は【紅魔族】というらしい。女神アクア様の言っていた通り魔力量が多く、外部でも活躍する人も多いという。ちなみに、私は今世も女だった。だが、問題は名前だ。今世の名前は、【はみはみ】だ。この名前には私も目が点になったね。
なんでも、紅魔族は名前が独特らしく私の両親も父が【きみっと】、母が【えすっち】だ。まあ、名前自体は私目線変な名前だと思っていたが、紅魔族では普通らしい。なので私も郷に入ったら郷に従えの精神でこの価値観を受け入れた。そうして子供時代を過ごして元々、興味があった魔法以外に魔道具に興味をもった。
私の体もある程度成熟してくると父きみっとから紅魔族の里の魔道具職人を紹介された。名を【ひょいざぶろー】という。昔なら独特な名前だな〜と思ったが慣れてしまって、へーという感想しか出ない。父は私にひょいざぶろー氏から魔道具づくりのイロハを教えてもらおうとしたらしい。
会った時は頑固な職人という風体でありこんな人が容易く自分の技術を晒すものなのか?と思った。尚、後日知った事だが、父が食料を支援するのを餌に協力を取り付けたらしい。さすがは凄腕冒険者、お金はたくさんあるな〜と思った。
それはさておき、私はひょいざぶろー氏から魔道具づくりを教わったのだが実にためになった。だが、残念なのは魔道具に詳しくない私でもひょいざぶろー氏が作るのはあまり売れない…いい表現で独創的な、悪い表現でガラクタばかり作っていた。私は見かねてそれとな〜く魔道具のアイデアを出してみたが効果は薄そうだった。
そんな生活を続けている内に、ひょいざぶろー氏の娘さん【めぐみん】のお世話をする様になった。
めぐみんは紅魔族の里の有望株と呼ばれるのに足る魔力量を有している。それは魔力量を平均的な紅魔族よりも増やして貰ったのにそれに迫る勢いだ。
めぐみんはひょいざぶろー氏の英国面的なおかしな魔道具作りにお金を消費しているらしく貧乏だった。我が家の食料支援もなければ危険な程だ。そんな訳で、私はめぐみんと一緒に食料探しに付き合った。
だが、食料探しをしていたある日、めぐみんが立ち入り禁止の場所に入ってしまった。私は追いかけていくとそこにはマヤ文明のピラミッドみたいな遺跡の上に乗る大きな魔物の姿があった。私はめぐみんを助けようとしたが、それは杞憂だった。凄く巨乳なお姉さんが核にも匹敵するような爆発で魔物を葬ったのだ。
結果として私はそのお姉さんと知り合いになった。名前は教えてもらえなかったが、めぐみんと私は【爆裂魔法】なる魔法を教わった。まあ、使えるようになるのはまだまだ先だが…
爆裂魔法は人類が扱える最強の威力を誇る魔法だ。直撃すれば神だろうが、悪魔だろうが、精霊だろうが消滅させられるらしい。だが、その代わりに魔力消費が激しく巷ではネタ魔法として扱われているらしい。私も折角教えてもらったので習得こそしたいが、使うことは無さそうだ。
◆
紆余曲折あって私は紅魔族の通う魔法学校、通称レッドプリズンに通うことになった。この学校に通ってみて紅魔族の欠点がもう分かりきっていた事だが頭が可笑しい。
魔法とはカッコよさで決まる。と初めての魔法授業で教わったときはやっぱり…という気持ちだった。まあ、紅魔族について聞かなかった私にも責任がある。周りからもハブられるのも嫌なので私は羞恥心を多少覚えながらもレッドプリズンの魔法授業を受けていった。
他にも体育やポーションの作り方、勿論テストもあった。私は日本の高等教育を受けた身だ。魔法の事は分からない事は多いけれど、勉強して優秀な成績を得ることが出来た。
やがて私は首席で卒業、見聞を広め、魔道具で商売をするべく旅に出た。勿論、魔王討伐も目的に含めて…
その後、私は水の街アルカンレティアで散々な目に遭った。紅魔族も大概だと思っていたが、水の女神アクア様を祀っている人達はヤバかった。食べれる石鹸とか入洗剤とか石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤…etc
私はノイローゼになる前にアルカンレティアを後にした。私は始まりの街アクセルで旗揚げした。ジャイアントトードを倒し、ゴブリンを倒し、初心者殺しとかいう物騒な名前の魔物も討伐した。
やがて私はベルゼルグ王国王都にやって来た。王都は常日頃から魔王軍による襲撃を受けており冒険者が迎撃に上がっていた。私も防衛に参加し、報奨金も貰った。そのお金で魔道具作りに精を出したりした。
私は魔道具として冒険に便利そうな日本の製品を作ったり、ゲームに出てきた魔道具や装飾品を作ったりした。やがて私は王都でも有名な魔道具職人にして装飾職人の紅魔族になった。
私はテレポートの魔法を手に入れていたので紅魔の里に帰ってめぐみんと遊んだり、紅魔の里では普通に生息する希少な魔物の素材を取ったりして過ごしていた。めぐみんと過ごしているとめぐみんにチョッカイをかけてる女の子がいた。名前を【ゆんゆん】という。
どうやらこのゆんゆん、極度のひとりっ子だったらしい。めぐみんが言うには植物や虫と友達になろうと植物や動物と話せる本という怪しげな本を読んだり、挙句の果てには悪魔と友達になろうとしたらしい。めぐみんが全力で止めたとの事だ。グッジョブ!めぐみん!
見かねた私はゆんゆんと友達になろうか?と聞いた。ゆんゆんはからかってる?とか嘘じゃないよね?と聞いてきたが、本当だと答えると大泣きした。まあ、私はちょくちょくテレポートであっちこっちに行くのでいつも紅魔の里にいるわけでは無いが、それでもゆんゆんからしてみれば嬉しかったのだろう。大泣きしながら喜ぶという器用な事をしていた。
そんな私達をめぐみんが何故か妬ましい様な表情で見ていた。まあ、気の所為でしょう。
どうやらめぐみん達はレッドプリズンに入学するらしく、私の時の授業風景などを聞いてきた。なので私は覚えている限りの思い出を聞かせてあげた。あっという間に夕刻になり、帰る時間になった。私も実家に帰ろうと思い、めぐみんに高級品である霜降り蟹を2つ贈呈しておいた。幾ら私でも霜降り蟹を新しく生まれたという【こめっこ】という妹含めた4人分用意するのは生活費に関わる。これが、お姉さん面する私のお財布事情なのだ。
その日は何事もなく夜を明かして、めぐみんやゆんゆんに見送られながら私はベルゼルグ王都の前にやって来た。そして、城門に入った時だった。
そこは本来有るべき城下町とベルゼルグ王国の象徴である王城ではなく、王城を遥かに凌ぐ様な巨大な木の上に存在する庭園ニいた。
え?
◆
《エルメシア・エル・リュ・サリオン》
朕はエルメシア・エル・リュ・サリオン。魔導王朝サリオンを治める天帝である。
なんて堅苦しい挨拶は置いておいて、私は驚いたわ!私のポケットマネーで管理されてる庭園の中に全く知らない女の子が1人立ってるんですもの!
その子は赤と茶色の帽子を被り、赤い魔力の塊が取り付けられた杖をもっていたスレンダーな体格の女の子だったわ!
さっきまでこんな子はいなかったから、恐らく異世界からの転移者だろう。現に周りをキョロキョロ見渡して不思議そうな顔をしているし。
私は好奇心の赴くままに彼女に話しかけた。勿論、天帝としての威厳を取り繕って…ね。
「そなたよ。朕の庭で何をしておる?」
その声に女の子はビクッとして恐る恐る私の方へ振り返った。そこには黒髪赤目の女の子だった。
「あの…ここは何処で、貴方は誰でしょうか?」
「そなたが何者か分かったら、教えよう」
そう言うと、女の子は溜息をついて口を開いた。
「わが名ははみはみ!紅魔族随一の職人にして、上級魔法を操るもの!」
………馬鹿にしてるのかしら?名前といい、挨拶といい…
「馬鹿にしておるのか?」
「いえ!これは、わが一族の挨拶です」
随分おかしな一族よな…紅魔族…大丈夫かの?
「それで…ここは何処で貴方は…」
「うむ。そうであったな。朕は魔導王朝サリオンの天帝エルメシア・エル・リュ・サリオンである」
「…天帝…てことは国のトップ!」
紅魔族の女の子、はみはみは私の正体に驚いたのか畏れるどころか目がキラキラしている。話が進まないので強引に話を進める。
「それで、そなたは何をしておる?」
「はい。私はテレポートでベルゼルグ王都に行って、城門を潜ったらここにいました」
「うむ。ならば、そなたは転移者であろう」
「転移者…」
「時たまいるのだ。異世界からやって来る者を我々は転移者と呼んでおる。異世界からの来訪者を我々は異世界人と呼ぶ。異世界人の殆どはユニークスキルと呼ばれる物を所有している。そなたにも備わっているやも知れぬぞ」
「ユニーク…スキル…何という格好良い響き!」
そこに注目するのか…変わっておるの。
「ユニークスキルは己の心の内と向き合う事で認識出来るはずだ。『世界の言葉』がスキルの有無を教えてくれる」
そう言うと、はみはみは目を閉じて集中し始めた。それから数十秒後、はみはみは目を開けた。
「ユニークスキルなんて無かったですよ」
「おかしいの…。!そなた先程、テレポート等と言っていたが、そなたの世界では魔法があるのか?」
「ありますけど」
「であるならば、ユニークスキルを手に入れている可能性は低い」
この基軸世界と呼ばれるこの世は魔素に満ちておる。故に精霊や悪魔が顕現出来る訳だが、精神世界には悪魔や精霊が存在する。しかし、異世界には物質世界と呼ばれる魔素が無い世界がある。彼等が基軸世界に転移或いは召喚される過程で大量の魔素を浴び、ユニークスキル等を発現させるのだ。
だが、元の世界がこことは違う基軸世界ならば、ユニークスキルを入手出来ないのにも納得がいく。だが、はみはみの世界の魔法を応用すれば更なる技術革新或いは軍事に転用出来るやもしれぬ。私は優秀な公爵を呼ぶことにした。
ステータス
名前︰はみはみ
種族︰紅魔族
称号︰道具職人
魔法︰上級魔法、爆裂魔法、
技能︰なし
耐性︰なし
容姿︰紅魔族では高身長、紅魔族随一の発育のあるえよりかは小さい。
性格︰紅魔族にしては主張は控えめだが、紅魔族お得意の挨拶は欠かさない。良くも悪くも紅魔族の常識に染まっている。
転スラ日記はいる?
-
いる
-
いらない