紅魔族の異世界生活   作:味八木

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動乱の兆し

 

―ジュラの大森林リムルの町―

 

大鬼族(オーガ)達と和解したリムルとはみはみは、リムルの提案でリムルが支配する街に招待した。

 

そこでは、リムルが味覚を得た事を記念して宴会の準備が開かれていた。リムルやはみはみ達も協力して、その日の夜は人鬼族(ホブゴブリン)ドワーフと共に焼肉をする事になった。

 

リムルは、焼肉を頬張ると間を空けて「うんまぁ〜い!」と喜びを露わにしていた。その反応に、料理担当の人鬼族(ホブゴブリン)のゴブイチは安堵する思いだ。

 

一方、桃色髪の大鬼族(オーガ)はどうやら姫らしく織物に造詣が深く服飾担当の人鬼族(ホブゴブリン)と楽しそうに会話していた。

 

そんな中、リーダーの赤髪の大鬼族(オーガ)は次期頭領の身分にあるらしい。まあ、それは良いのだが彼の話の内容が問題だった。それは、豚人族(オーク)の群れが大鬼族(オーガ)の里を襲撃したと言う物だった。魔物に宣戦布告と言った概念は無く、負けた方が仕方ない。弱肉強食の世界なのだ。だが、問題なのは大鬼族(オーガ)の里を豚人族(オーク)が襲撃した事だった。

 

リムルは知る由もないが魔物には、はみはみの妹弟子の弟子、自由組合総帥(グランドマスター)神楽坂優樹(ユウキカグラザカ)が制定したランクが存在する。本来、Cランクの豚人族(オーク)がBランクの大鬼族(オーガ)に仕掛けるなど考えられない事態だ。

 

「う〜ん。これは臭うね」

「何がだよ?」

 

リムルは、はみはみの言葉の意図を聞いた。

 

「いや、本来下位の魔物である豚人族(オーク)が格上の大鬼族(オーガ)に仕掛けるなんて有り得ないんだ。まあ、私の世界のオークはその限りではなかったが…」

「そう言えば、はみはみは異世界人だったよな。はみはみの世界のオークってどんななんだ?」

 

はみはみは、顔を顰めて言った。

 

「まず、前提としてこの世界の豚人族(オーク)と私の世界のオークは根本的に異なる存在だ。私の世界のオークには、オスが絶滅している。故に、メスのオークしか居ない訳だが彼女らは優秀な遺伝子を求めて交配を重ねた結果、ケモミミや尻尾が生えたり外見的な特徴的が少し変わるのは勿論、身体能力も最早オークとは言えない新種のモンスターと化してる。彼女らは、交配の為には男共を連れ去ってあんな事やこんな事をする。男性冒険者の天敵だ。因みに、オスのオークが現れると幼少の頃には干からびて死ぬ」

「こっっっっわ!この世界のオークは違うんだよな?!」

「そこは大丈夫だ。確認してある。リムル、君が想像するような事態は起きないだろう。まあ、リムルはそもそもスライムだから関係ないが…」

 

リムルは、はみはみが嘘を言っているかも知れないと思い、リクルドや鍛冶職人のカイジン、赤髪の大鬼族(オーガ)に目線を向けるが、全力で首を振った。リムルは話題を逸らすように赤髪の大鬼族(オーガ)に話を振った。

 

「それで、お前らはどうするんだ?」

「知れたこと!里の者達の仇を討つ!それだけだ!」

 

その言葉に、リムルは問う。

 

「それなんだけどさ、お前達。俺の配下にならないか?」

 

その言葉に大鬼族(オーガ)やはみはみは戸惑った。大鬼族(オーガ)は困惑を、はみはみは、大鬼族(オーガ)を配下にした所で豚人族(オーク)達に勝てるのかと思った。しかし、自分なら負けない。そう思った。

 

「どういう事だ?」

「簡単な話さ。豚人族(オーク)はこの付近までやって来るかも知れない。だから、共闘するんだ。仇を討てたら旅に出るのもよし。里を再建するのもよし。俺の配下としてやっていくのもよし。まあ、謂わば同盟見たいなものさ」

 

その言葉に、赤髪の大鬼族(オーガ)は「なるほど」と言って続ける。

 

「俺たちが利用される様に、お前たちも俺達を利用するということか…」

「どうだ?」

「…一晩考えさせてくれ」

「ああ、いい返事を待ってるよ」

 

そうして、リムルを置いて赤髪の大鬼族(オーガ)は去っていった。

 

はみはみは、思った。豚人族(オーク)の行動は不可解だ。しかし、あのユニークモンスターが登場したとすれば、話は別だ。しかし、問題は全身鋼鎧(フルプレートメイル)豚人族(オーク)全員が着用していたと言うことだ。人間が利用する鎧を着込んでいるのも可笑しいし、一部の将官クラスの豚人族(オーク)が着用するならまだ理解が及ぶが、全員が着用しているとなると裏の存在を疑わなくてはならない。

 

しかし、人間達の中でその様な話は聞いたことはないが、心当たりはある。十大魔王で人間と敵対的な人形傀儡師(マリオネットマスター)クレイマンが怪しい。そもそも、西側諸国は魔王と取引などしない。しかし、東の帝国はその野望の為に手段は選ばない。なら、国境を隣接しているクレイマンと取引があっても不思議ではない。

 

しかし、根拠の無い妄想だ。はみはみはこの考えを胸の内にしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、リムルの元に6人の大鬼族(オーガ)が集まった。私は、リムルの後ろで待機している。

 

「是非、我らを貴方様の臣下とさせて頂きたい」

「…分かった!その申し出受け入れよう」

 

はみはみは、この様子をイイハナシダナーと他人事の様に見ていた。(実際他人事だし)しかし、次のリムルの言葉で驚かされた。

 

「それじゃあ記念にお前達に名前をつけてやろう」

 

その言葉にリムル以外が驚いた。

 

「お待ち下さい!」

「ちょっと待ちなよ!」

 

桃色髪の大鬼族(オーガ)とはみはみはリムルを止める。

 

「名付けとは高位の魔物になる程危険を伴います!」

「その通り!君が小鬼族(ゴブリン)牙狼族(がろうぞく)に名付けてピンピンしてるから問題ないんだろうが、上位の大鬼族(オーガ)ともなると一体につきどれ程の魔素量(エネルギー)をもっていかれるか!」

 

2人が力説するが、リムルはすごい自信で大丈夫と断言した。それなら大丈夫だろうと2人は沈黙した。そして、リムルが6人の大鬼族(オーガ)に名付けをすると溶けるようにスライム形状が崩れてしまった。

 

これを見て、やっぱり…と、はみはみは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、リムルが目覚めた。事前にリグルドからリムルが目覚めるおおよその時間を確認していたので特に驚きは無かった。

 

まあ、魔物の進化という珍しい光景をこの目で見れたので自分としては満足だ。

 

大鬼族(オーガ)達は全員が鬼人(キジン)に進化した。

 

赤髪の大鬼族(オーガ)紅丸(ベニマル)

 

青髪の大鬼族(オーガ)蒼影(ソウエイ)

 

紫髪の大鬼族(オーガ)紫苑(シオン)

 

桃髪の大鬼族(オーガ)朱菜(シュナ)

 

白髪の大鬼族(オーガ)白老(ハクロウ)

 

黒髪の大鬼族(オーガ)黒兵衛(クロベエ)

 

の名前を貰った。彼等は名前を貰ったその日には進化していた。ベニマルやソウエイはイケメンに、シオンは美女に、シュナは美少女に、ハクロウは初老に、クロベエはおっさんになった。

 

はみはみは、知識では知っていても実際に見てみるのでは違うものだと驚いた。そんな事もありながらベニマル達はリムルに仕える事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

はみはみは、リムル、ランガ、ベニマルと一緒に散歩していた。ベニマルがリムルに豚頭帝(オークロード)の話をしていた。

 

豚頭帝(オークロード)?なんだそれ?」

「まあ…簡単に言えば…化け物です」

「化け物?じゃああれもか?」

 

リムルが指し示す先にはハクロウがゴブタ達に剣術を指南している所だった。

 

「いや、あれは化け物では無く達人と称するべきじゃないですか?」

「達人?」

「ええ、ハクロウさんは技術(アーツ)を完璧に使いこなしてますね。『隠形法』や『瞬動法』をあそこまで完璧に使いこなせるのは人類でも少数ですね。それこそ、勇者とか英雄クラスですね」

 

はみはみの言葉にリムルはピンときていなかったが数秒後には納得した。

 

「リムルも師事したらどうです?因みに私は師事してもらおうと思ってます」

「はみはみがそう言うなら、俺もしようかな」

 

そんな会話をしてると、ベニマルが言った。

 

「あの…話が脱線してますが…」

「ああ、『豚頭帝(オークロード)』ね。なんなの?それ」

「数百年に一度生まれるユニークモンスターです。その個体が必ず持つユニークスキル『飢餓者(ウエルモノ)』は仲間の恐怖の感情すら喰らうので異常に統率力が高いとか…まあ、可能性の段階ですがね」

 

そんな会話をしながら、村に戻ったはみはみとリムルはハクロウの師事の元、技術(アーツ)を学ぶことになった。因みに、はみはみは技術(アーツ)をよく活用している。活用すると、『フッ…何処を見ている?』とか、『それは残像だ』と言う様なカッコつけが出来るからだ。

 

リムルはハクロウに刀で痛めつけられながらも、めげずに頑張っていた。尚、はみはみが使用する西洋剣の1種…レイピアを使用してはみはみに師事してもらうか日本刀を使うハクロウのどちらかに師事してもらうことになったが、クロベエが日本刀を得意としていること。はみはみは感覚でやっていて教えるのが苦手なので、ハクロウが師事する事になった。

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

 

―ジュラの大森林シス湖―

 

シス湖…ジュラの大森林中東部に位置し、アメルド大河からそそぎ込む水は湿地帯となっている。そこに住む種族がいる。その名は蜥蜴人族(リザードマン)手足にエラを持つ竜の血を薄くだが引く彼等は大鬼族(オーガ)よりは劣るがB-ランクと高ランクだ。

 

その長ともなると、A-ランクだ。そんな、彼等はここシス湖の天然の迷路で出来た大洞窟に居を構えていた。しかし、今は彼らはピリついていた。

 

何故なら、斥候として出していた2体の蜥蜴人族(リザードマン)が齎した情報にあった。

 

豚人族(オーク)の軍勢およそ20万

 

この数に、首領は冷静に対処した。豚人族(オーク)蜥蜴人族(リザードマン)が負ける理由が無いからだ。しかし、首領や側近達は数が異常だと考えていた。豚人族(オーク)とは食欲旺盛で自分勝手だ。首領でさえ、一万の蜥蜴人族(リザードマン)を纏め上げるのに精一杯なのだ。それなのに、20万の大軍など補給の観点から見ても異常なのだ。

 

首領は豚頭帝(オークロード)の出現の可能性を見出した。仮にこの仮説が正しければ、蜥蜴人族(リザードマン)は勝てないだろう。そう考えた首領は、彼の息子―ガビル―を呼び出した。

 

「親父殿、御用でしょうか?」

「近々、豚人族(オーク)が我ら蜥蜴人族(リザードマン)の領域に侵攻するだろう。お前は近隣の村々から協力を取り付けてこい」

「…承知…致しました」

 

ガビルは不承不承で承諾する。ガビルが去った後、首領は思案する。大鬼族(オーガ)の村が滅ぼされたとの報告も受けている。一族が生き延びるためにも戦力は必要だ。だが、あのユニークモンスター豚頭帝(オークロード)の存在が事実なら半端な戦力は意味を成さない。戦力を集めなくては20万の豚人族(オーク)に対抗出来ない。戦力を集めても半端な戦力では豚頭帝(オークロード)の餌になるだけだ。首領はこのジレンマに答えの出せぬ日々を過ごす事になる…

 

 

 

 

 






ステータス

名前:はみはみ
種族︰人間ー聖人ー
加護︰勇者の加護、闇の大精霊の加護
称号︰紅魔の勇者
魔法︰上級魔法、神聖魔法、元素魔法、精霊魔法、
技能︰ユニークスキル『厨二病』
耐性︰物理攻撃無効、自然影響無効、状態異常無効、精神攻撃耐性、聖魔攻撃耐性



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