今回は日常パートを少し入れてます。そして、アンケート結果から、転スラ日記の内容も入れることにしましたが、閑話と言う形で出そうと思います。カリュブディス編が終わった後に出す予定ですので、気長にお待ち下さい。
ージュラ・テンペスト連邦国ー
リムル、ミリム、はみはみの3人はベンチに横並びに座っていた。その様子を、ベニマル、ソウエイ、ランガ、シオンが見ている。
はみはみが、魔王ミリムとの初対面の回想をしている間、ミリムは蜂蜜を舐めていた。その横では、ベニマルがリムルの話を聞いて羨ましそうにしている。
だが、リムルからすれば無視出来ない問題があった。はみはみが持っている杖である。リムルは、杖について追求する。
「はみはみ、お前の杖の
「
そう話す間にも、リムルは『
そこからも、名前は兎も角として杖の凄さが伺える。因みにだが、はみはみが改造を施した結果、仕込み杖となっているのだが、それは別の話である。因みに、刀の名前はちぇちぇ丸である。
閑話休題
話が一通り終わった後、ミリムが告げた。
「そう言えばお前、魔王を名乗ったりしないのか?」
「そんな面倒な事するかよ」
「何でだ!魔王ってかっこいいだろう!?憧れとかするだろ?」
「しませんね(するね)」
リムルと、はみはみでは真反対の回答が返ってきた。はみはみの言葉に、ミリムは「だろう!?」と言いたげな表情で、はみはみに振り向き、続けてリムルに顔を向ける。しかし、はみはみはリムルの言葉を援護射撃する様に言う。
「そうだね。勇者がいる街に魔王を名乗る存在まで現れたら本格的にこの街が魔王や人類から攻められかねない。勢力のパワーバランス的には名乗るのは得策とは言えないね」
「でもでも!強いやつが向こうから喧嘩を売ってくるのだ!楽しいぞ!」
「いや、自分は喧嘩とか興味ないし…」
「ええ!では、何を楽しみに生きてるのだ?!」
「そりゃ色々ですよ。というか、魔王って喧嘩以外に楽しみあるのか?」
「それは…ないけど…」
ミリムが言い淀んでいる時に、リムルはミリムにトドメの一撃を放った。
「…退屈なんじゃないか?それ」
その言葉に雷が直撃したかのように硬直して固まる魔王。それを見た、はみはみ、リムルは思った。
『『あ…楽しみなかったんだろうな…』』
リムルは話をきり上げるべく丁寧にお願いした。
「では、要件も済んだ事ですしお引き取りを…」
「待てお前!魔王になるより面白いことしてるんだろ!?ズルいぞ!ズルい!ズルい!ワタシも連れて行け!」
そう言って、人型形態からスライム形態に変わったリムルを、あっちへこっちへ、グニャグニャさせた。リムルは『駄々っ子かよ!』とツッコミたかったが、魔王を怒らせたら怖いので我慢した。
「分かった分かった。教えてやるよ。ただし、俺のことはリムルさんと呼べよ」
「ふざけるな!逆なのだ!お前がワタシをミリム様と呼べ」
「………」
「………」
2人の睨み合いに終止符を打ったのはリムルだった。
「よし、じゃあお前のことをミリムと呼ぶ。だからミリムも俺の事はリムルと呼ぶ。これでどうだ?」
「…分かったのだ。お前にミリムと呼ぶのを許してやるのだ。ミリムと呼び捨て出来るのは魔王のみなのだ。感謝するのだ」
火花を散らしてから一転、お互いが呼び捨てにすることで纏まった。
「じゃあこれから街を案内するけど、街で暴れたりするなよ」
「わっーはっはっはっはっ!そんな事容易いことだ!約束するぞリムル!」
リムルはミリムの余りのチョロさに内心悪い大人になっていた。街を案内する事が決まり、ソウエイはリグルドに伝えるために一足先に街に戻っていた。
◆
ージュラ・テンペスト連邦国中央都市リムルー
リムルはスライム形態でシオンの胸を屋根にして運ばれていた。
ミリムが街を見て都会に出てきた田舎者のように周りをキョロキョロしていると、ガビルがリムルに回復薬の生産状況を伝えに来てくれた。
「おお!
「おお!吾輩は
ブンッ!
ミリムが見るも素早い動きでガビルをグーパンして吹き飛ばしたのだ。ガビルは叫び声をあげながら舗装された石畳を破壊していく。ミリムは大股で歩きながら、ドスの効いた低音で怒りを顕にする。
「誰がちびっ子だ!ぶち殺されたいのか?」
ガビルは腹にグーパンを食らって体力9割持っていかれたようだ。リムルは(許可なく暴れないと言う約束は…)と思ったが、ガビルの二の舞を演じたくないので黙秘した。
「…はっ!吾輩の親父殿が川の向こうで手を振っているのが見えましたぞ」
「ガビルの親父さんは生きてるのでは?」
「はっ!そうでしたな。失敬失敬。所で、そこのちびっ…おっと、お嬢さんは?」
はみはみのツッコミを他所に、ガビルが若干地雷を踏みつつもリムルに問う。地雷原の本人は凄い形相だ。
「こいつはミリム。なんでも魔王らしいぞ」
「…魔王ですと!!!」
ガビルの反応は至極当然だろう。ガビルは持っていた
「おいミリム。街の中で俺の許可なく暴れるなと言ったよな?」
「?暴れてないぞ。挨拶のつもりだ」
「…ゴメンけどそれも禁止で」
その後、ミリムの事を周知させるべきとの判断で、可能な限りの住人がリグルドによって広場に集められた。広場に作られた朝礼台でミリムにリムル、そしてはみはみが立つ。
「え〜突然だが、はみはみに続いて客人を紹介しよう」
「ミリム・ナーヴァだ!リムルとは
「えっ!いつか「ちょっと待ってください!リムルの
ミリムの言葉に、はみはみがリムルの声を遮って怒鳴る。これに、リムルは疑問符を浮かべる。
そもそも、ミリムとはまだ知り合って数時間程度、はみはみも長くいるとは言え
「ミリムも、はみはみも俺の
その言葉が両者聞こえたのだろう。2人は離れて嬉しそうにしている。
こうして、危険な爆弾がまた一人
◆
こうして、街に受け入れられたミリムは早速街を散策して回った。クロベエの鍛冶屋を見たり、シュナの料理の虜になったり、シュナの製作した衣服を着て回ったりした。ミリムはそれまでの退屈な日常が一変、非日常な毎日を暴走機関車の様にはしゃぎ回った。
そこには、はみはみとリムルの2人が付き添っていたのだが、それには理由があった。
時間はミリムがやって来たその日の夜に遡る。
ミリムは、シオンにシュナ、はみはみと一緒に露天風呂に入っていた。
「気持ちいいのだ〜泳げるのだ〜」
ミリムが風呂の中で泳ぐが、それを咎める者は居ない。しいて言えば、はみはみだけだが、彼女もリラックスして脱力しているので、ミリムを注意しない。
シュナと、はみはみは頭にタオルを巻いているが、ミリムはタオルも巻かずに髪が思いっきりお湯の中に浸っている。一通り泳ぎ終わったミリムは思いっきりお湯をシオン、シュナ、はみはみにかけた。
シオンは動じず、シュナは手でお湯を防御し、はみはみはお湯が目に侵入して悶絶している。いかに、『自然状態無効』があれど、ビックリする物はするのだ。
少女達は温泉のルールなど無視して潜りっこして遊んでいる。お湯から体を出す時に体が揺れて非常に目に悪い。リムルがこの場にいれば眼福と言う事間違いなしだろう。
当の本人であるリムルはスライム形態で男湯に入浴していた。だが、リムルは早々に切り上げて浴衣に着替えてリグルド、ベニマル、ソウエイ、ハクロウ、カイジンと身内の会議をしていた。
「まさか、魔王自ら乗り込んでくるとは思いませんでした」
「とは言っても、ミリムは暴れないと約束しているから大丈夫だろ?」
リグルドの言葉にリムルが楽観的な意見を述べるとカイジンが否定した。
「いや、この場合気になるのは他の魔王の出方じゃないか?」
「どういう事だ?」
「いえ、魔王は複数人いるんですが、それぞれが互いに牽制しあってるんでさぁ。今回、ミリム様がリムルの旦那が
カイジンの懸念をハクロウが引き継いだ。
「リムル様はジュラの森大同盟の総統と言う立場にありますのじゃ。他の魔王の目には、ジュラの森全てが魔王ミリムの影響下に入ったと見るでしょう。それを良く思わない魔王からの干渉があるかも知れない…ということですかな?」
「ええ。その通りです」
カイジンの言いたい事の半分を説明したハクロウにリムルは納得する。要は日米安保の様な物だと。
「今考えても仕方ありますまい。しかし、魔王ミリム様を止められる事など不可能でしょう」
リグルドの言葉に、ベニマルが賛同する。
「ああ。あれは別次元の強さだった。勝てる勝てないを論じる所ではない。リムル様がいなければ、俺たちはこの場に居ないだろう」
ベニマルの言葉にソウエイは無言で頷く。
「兎も角!ミリム様の面倒は
「「「「異議なし」」」」
「丸投げ!?」
リムルが普段している丸投げをベニマル達にされて抗議の意を唱えるが、多数決で否決された。自業自得である。
◆
リムルと、はみはみがミリムの面倒をみることになった翌日、リムルはミリムを起こしに向かった。
ミリムは、はみはみと一緒に寝ている。本来魔王と寝るなど恐れ多いが、はみはみはそんな事臆することなくミリムと寝たいと言ったのだ。
はみはみの前世は文学少女のボッチである。故に、お泊まりなんかした経験など無い。ミリムの事は
だからこそ、子供などとは思っていない彼女はこの気にリムルよりももっと仲を深めたいと思い、思い切って行動に移したという訳だ。
初めてのお泊まりにミリムも大興奮。はみはみは、ミリムに自分が元いた世界が如何に素晴らしい世界なのかを話した。
モンスターの話、奇妙な兵器について、魔王軍について。それはそれは、興味深そうに聞いた。2人は睡眠を必要としない聖人と覚醒魔王だ。だが、ミリムは兎も角はみはみは睡眠を多少は必要とする。
夜の語らいは続き、ミリムもはみはみも寝不足でリムルが起こすまでグッスリ寝たのだった。
◆
その後、ミリムはリムルの記憶を元にシュナが調理した甘口カレーを頬張り、その後、シュナが営む裁縫工房にて、はみはみと一緒に色んな服を試着した。結果、ミリムが白を基調とした露出の少ない女の子用の服を選んだ。
はみはみは、そのまま紅を基調としたロングスカートと上着がセットになった様な服を選んだ。普段使いで使える服が欲しかったと言うのは本人談である。
女性陣がワイワイしている頃、リムルは封印の洞窟でベスターの研究結果を聞いていた。
「リムル様、此方が開発に成功した回復薬です」
「よし!鑑定するぞ!」
一瞬の静寂の後、リムルが告げる。
「やったなべスター!間違いなく
「やったなベスター!」
「やりましたな!ベスター殿!」
ベスターは涙を流した。ドワーフの技術でも98%の抽出が限界だった回復薬製造の更に上である99%の抽出に成功したのだ。喜びもひとしおだ。
彼は、リムルの提唱した仮説である『真空状態での抽出』を念頭に研究した結果が、成功に導いたのだ。リムルは、喜びこれを特産品として市場に流す事を提案した。だが、カイジンとベスターが待ったをかけた。
「いや、旦那。そいつは厳しいぜ」
「なんでだ?」
「こいつは、性能が良すぎるんだ。それこそ、英雄級の者が万が一に備えて置くレベルの代物で、普段使いには向かないんだ」
皆が頭を絞る中、元大臣として経済や経営にも精通しているベスターが案を出した。
「リムル様。この回復薬の製造にドワルゴンから技術者を派遣してもらい、生産し薄めたものをドワルゴンに輸出してはいかがでしょう?」
「それ良いぜ旦那!それなら、ドワルゴンは必要量を仕入れるだけで済む」
「分かった!その方向で話を進めてくれ!」
「お任せ下さい」
その後、話を煮詰めて封印の洞窟から出たリムルが見たのは街の上空で起きた爆発だった。
〜コラム〜
名前:はみはみ
種族︰人間ー聖人ー
加護︰仮面の紋章、闇の大精霊の加護
魔法︰上級魔法、中級魔法、初級魔法、元素魔法、精霊魔法、神聖魔法、核撃魔法
技能︰ユニークスキル『厨二病』
耐性︰物理攻撃無効、状態異常無効、自然影響無効、精神攻撃耐性、聖魔攻撃耐性
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ps
ちぇちぇ丸って、あつ森のちゃちゃまるに語感似てるので書いていて笑った。
転スラ日記はいる?
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