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私は驚いていた。何故なら、女神アクア様によって異世界に転生させて貰ったのに、また別の異世界に転移したと言うのだ。
それを教えてくれたのはエルメシア・エル・リュ・サリオンさん。なんと、魔導王朝サリオンという大国の天帝…つまりは最高統治者ということだ。私はその人の運営する庭園に転移したらしい。不敬罪とかで捕まらなくて良かった…
エルメシアさんに教えて貰ったのだが、異世界人の殆どは『
理由もエルメシアさんが教えてくれた。この世界は基軸世界、魔素が漂い悪魔や精霊が顕現出来る世界。他にも悪魔界や精霊界といった世界がある精神世界。魔素が殆どない物質世界があるのだという。恐らく、前世の日本が物質世界で今世が基軸世界だろう。私は基軸世界から転移してしまったがために、物質世界から基軸世界へと移動する際に大量の魔素を浴びて体が作り替えられるらしいのだが、基軸世界から基軸世界への移動だったが為に魔素をそれ程浴びなかったのだろう…というのが真相だ。
私的には新たな力が手に入らないのを残念に思った。けど、ユニークスキル等は自分の願望が形となって作られるらしい。なら、私もユニークスキルを手に入れる事も出来るはずだ。地道にコツコツとしていけばいい。
そんな事を思っていると、エルメシアさんが呼んだ人がやって来たみたい。
「天帝陛下、召喚に応じて馳せ参じました」
「御苦労だったわね。エラルド」
この細目のおじさんがエラルド・グリムワルドさん。魔導王朝サリオンの大公爵らしい。エルメシアさんと同じく
「ところで、陛下。こちらの少女は?」
「この子は「我が名ははみはみ!紅魔族随一の道具職人にして上級魔法を操る者!」…よ」
「…天帝陛下、無礼を承知でお聞きしますが、私をからかってますか?」
「…そんな訳ないでしょう」
「おい!私の名乗りに文句があるなら聞こうじゃないか!」
全く、私も最初に聞いたときは驚いたとは言え、こんな反応をしなくてもいいじゃないか!
「それで陛下、私を呼んだ要件は?」
「あら。貴方ともあろう切れ者がわからない?」
エルメシアさんは質問を質問でエラルドさんに返した。エラルドさんは直に口を開く。
「ええ。恐らく異世界人てしょう」
「そう思う根拠は?」
「天帝陛下の庭に見知らぬ少女を招くなど考えられません。それに、紅魔族…等という種族は聞いたこともないです。ならば、転移でやって来た異世界人と考えるのが妥当でしょう」
…凄い。僅かな情報で此処まで正確な予測を出来るなんて…
「正解よ。でもね…惜しいわ」
「…といいますと?」
「この子が持つ杖の先端の球を見なさい。膨大な魔力が渦巻いてるでしょう?異世界人が転移した直後からこんな魔力の塊を持ってるわけないでしょ」
「確かに…」
「この子は此処とは異なる基軸世界からの転移者よ。つまりは異世界の魔法を彼女は持っているということよ。どういう事か分かるわよね」
「つまり、この少女から異世界の魔法を聞き出し、魔導科学に組み込む…そう言う訳ですね」
「正解よ!」
「おい!黙って聞いていれば私の事をこの子とか少女と…名前で呼んで下さい!私は、はみはみという名前があるんですよ!」
だが、私の訴えはスルーされた。
結論から言うと私の元いた魔法を教える代わりにこの世界の魔法及び常識や情勢を教えてもらえる事になった。異世界の魔法にも興味があるし、見聞を広める為にも常識は知っておいたほうがいい。そこから、私の怒涛の毎日が始まった。
転移した翌日、私はエルメシアさんが所有する広場で魔法を披露する事になった。
「我が闇より生まれし漆黒よ!目の前の敵を打ち倒せ!『ライト・オブ・セイバー』!」
私は手から光の棒の様な物を出した。この魔法は魔力量に左右されるが、熟練者が使えば結界などをバターの様に切り裂く事が出来る優れものだ。
「闇要素ないわよね?」
「同意です」
「燃え盛る地獄の業火よ!荒れ狂え!『インフェルノ』!」
そう言って私は炎を手から放出した。炎は的を包み込み、的を燃やし尽くす。
「『
「はい。熱量はかなりのものです」
「彷徨える魂よ!我が前に朽ちよ!『カースド・クリスタルプリズン』!」
私は氷の塊を的にぶつける。的は凍りつき、冷たい空気が流れ込む。
「元素魔法︰
「陛下、あの魔法は都市攻略用の戦略級魔法です。一介の魔法使いが放てる様な威力では有りません」
とまあ、外野が騒がしかったが魔法をお披露目したのだった。
パチパチパチと拍手しながらエルメシアさんが近づいてくる。
「見事な魔法の数々だったわ。所で、あの詠唱は必要なのかしら?」
「必要に決まってます!」
「そう…ざn「あの詠唱が無いとカッコよくならないじゃないですか!」え?」
「紅魔族はカッコよさを重視します。恥ずかしがってる子もいましたが、それは紅魔族の中では珍しいほうです」
「…ある意味興味深いわ。その紅魔族って子たち」
そんな話があったが、その後はエラルドさんによる講習があった。何故、エラルドさん直々と思うだろう。私も分からない。恐らく、機密保持の為なのだろうと私は追及するのを止めた。
「はみはみ殿、貴方の世界には魔物はいましたか?」
「いましたよ。個性的な名前ばかりの面白い魔物達ばかりです」
「ちなみに、有名どころを挙げてもらっても?」
「そうですね…紅魔族の里近辺には雌のオークが大量に生息してますね。他には…グリフォンとかガーゴイルなんてのもいますね。もう少し脅威度の低い魔物だと初心者殺しとかジャイアントトードでしょうか?」
「…少し気になる魔物もいますが、今は良いでしょう。では、この世界について軽く説明します」
そう言ってエラルドさんは話始めた。
「魔物には階級が存在します。とは言え、それは魔物事に区別された物であり余り当てにはなりません。まあ、はみはみ殿の実力であれば問題無いでしょう。しかし、この世界には竜種と魔王が存在します」
「魔王…この世界にもいるのですね!では、魔王軍が人間達を滅ぼそうとしているのですか!」
「いえ、魔王は人間を滅ぼそうとはしてません。まあ、敵対的な魔王がいるのは事実ですが、表立って軍を動かす様な者はいませんよ」
「…その口ぶりだと魔王は複数人いるのですか?」
「その通り。魔王の数は変動が激しく余り定まってません。しかし、常に魔王として人々に恐れられる存在がいます」
中堅どころの魔王の筆頭が
等がいるという。では、何故魔王は人間を滅ぼそうとはしないのか?それは、魔王は豊かな大地を治めており、謂わば、人間が遠慮しているのだという。豊かな領土を持つ魔王は領土的野心が無いから攻めてこないのだろう。そう考えると前の世界の魔王は何を目的に攻めているのだろう?実に気になる所だが、今となってはどうしようもない。
次に、地理の話をされた。前の世界ではベルゼルグ王国とエルロード王国しか知らない。けど、この世界には沢山の国があるという。
まず、ここ魔導王朝サリオン。西側諸国と呼ばれる国々と単独で渡り合える国力を持った大国なのだという。
次に武装国家ドワルゴン。
イングラシア王国。西側諸国の大国であり、
ファルムス王国。西側諸国の玄関口と呼ばれ、ドワーフ王国と貿易を行う農業と交易によって成り立つ大国。
神聖法王国ルベリオス。唯一神ルミナスと呼ばれる神を祀る宗教国家。
「はみはみ殿?」
「はっ!スミマセン。過去のトラウマが…」
「…聞かないでおきましょう」
他には東の帝国という覇権主義国家があるという。正式名称をナスカ・ナムリウル・ウルメリア東方連合統一帝国。正式名称長っ!この無駄に国名が長い覇権主義国家である東の帝国は西側諸国の進出の為の準備をしているのだという。
これが、主な人間国家だ。他にも魔王ミリムの実質的な領土である忘れられた竜の都、魔王カザリームの領土である傀儡国ジスターヴ、獣王国ユーラザニア、天翼国フルブロシア、魔王ダグリュールの不毛の大地、魔王ギィ・クリムゾンの氷土の大陸があるらしい。
そして、魔王と同等以上に恐れられているのが4体いる竜種という生物だ。ただ、生物と言うより自然現象の権化とも言うべき存在らしい。
竜種とは精神生命体。私の解釈だと肉体に囚われない存在、という認識だ。例え死んでも人格はリセットされるが記憶は保持し続けて転生するのだという。
星王竜ヴェルダナーヴァ。数千年前に死んでから転生する兆しが無い。竜種の始祖であり世界を作った神なのだという。あれ?女神アクア様とはどっちが格が上なんだろ?
白氷竜ヴェルザード。竜種の長女であり、魔王ギィに与しているという。
灼熱竜ヴェルグリンド。竜種の次女であり、東の帝国で崇められている存在だと言う。
暴風竜ヴェルドラ。竜種の次男であり、末っ子。だが、破壊を生きがいとしており、目に付く物を破壊してまわる人類社会の最も厄介な存在らしい。
と、人類の脅威が沢山いるが何故ここまで存続出来ているのか?私はエラルドさんに質問した。すると、エラルドさんは答えてくれた。
「魔王と対になる存在である勇者。勇者が魔王との因果によって魔王との抑止力となっているのです」
勇者と呼ばれる存在が魔王の対となって人類の守り手となっているらしい。今まで確認されているのは、
始まりの勇者ルドラ
夜明けの勇者グランベル
放浪の勇者サリオン
仮面の勇者クロノア
仮面の勇者クロノアは現在も活動しているが、それ以外は確認されていない。これを聞いて私は思った。魔王勢力と人間勢力との格差が激し過ぎる…と。そこで、私はある結論に至った。
「良いでしょう!勇者が少ないのなら、私が勇者となって魔王を打倒してやろうじゃないか!」
「はあ…」
「おい!その反応は何ですか!詳しく聞こうじゃないか!」
エラルドさんと問答をしていると、授業の様子を見に来たエルメシアさんが来た。
「そなた…勇者になりたいと申すか?」
「ええ。そうですとも!」
「勇者を名乗るものには因果が巡る。その覚悟はあるのか?」
「因果…何というカッコいい響き…良いでしょう!因果だろうがなんだろうが、我が魔法で打倒してやりましょう!それに、少しですが前の世界に未練はあるのです!可愛い妹分の為にも力を付けたいのです」
その言葉にエルメシアさんは覚悟を決めたのか、威厳ある声で言った。
「良いでしょう。では、貴方が勇者になれるかはともかく、戦士として一人前にできるよう、最善を尽くしましょう」
そこから、私の修業の日々が始まった。
―コラム―
エルメシア
エルメシアははみはみを一目見て、魔力量やその他諸々の理由から真なる人間以下人間以上の能力を有している事に気づいた。それこそ、魔力量だけなら真なる人間に迫る勢いだ。まあ、精神には別ベクトルで難アリだが、アイツよりはマシと考え、人類の守り手になる手助けをする事にした。
はみはみの性格として、彼女は異世界生活ではっちゃっけており、ある程度めぐみんの性格を受け継いでいます。めぐみん程爆裂狂ではない。
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