プロセカ世界にログインできたけど、デイリーミッションが人間関係。 作:七瀬ぴの
陽菜「(深呼吸、深呼吸……!)
大丈夫、落ち着け綾瀬陽菜。
今日はただの“練習見学”だ。
そう、ただの……ただの……“Vivid BAD SQUAD”の練習を……っ!!」
杏「陽菜、顔がすでに限界突破してるけど平気?」
陽菜「へっ!?だ、大丈夫大丈夫!!ただ酸素が足りないだけ!!」
冬弥「……酸素が足りないって、それ大丈夫じゃないだろ」
向かったのは宮益坂のカフェ“WEEKEND GARAGE”。
ガレージの奥から、低くて熱いビートが響いていた。
彰人「おーい杏、そっちの子が“見学”?」
杏「そう!神高の転校生、綾瀬陽菜ちゃん!」
陽菜「よ、よよよよろしくお願いします!!(ひゃあぁ本物だぁぁぁぁ)」
彰人「そんなかしこまらなくていいよ。
今日はゆるく合わせるだけだし」
陽菜「(はぁぁ...。猫かぶりぃ!)」
こはね「陽菜ちゃん、杏から聞いてるよ。すごく“音”が好きなんだって?」
陽菜「はいっ!大好きです!音楽も!プロセ――(あっぶな)」
杏「プロ、プロ……?」
陽菜「……プロテインが、すきで……(苦しい言い訳)」
彰人「音楽と全然関係ねぇな」
陽菜「(猫かぶり彰人くん爆誕の回だったのに...!やめちゃったよ!!)」
冬弥「……筋トレ、してるのか?」
陽菜「し、してません!!」
瑞希(※スマホ通話で聞いている)
『陽菜、落ち着いて。テンションがもうセカイ跨いでるよ』
陽菜「(黙ってて瑞希ぃぃぃ!!)」
そんな混沌のまま、練習が始まった。
杏のラップが空気を震わせ、彰人の声が絡む。
冬弥のビートが空間を埋め、こはねの透き通る声が抜けていく。
陽菜「(……すごい。本当に、音が生きてるみたい)」
目の前で、みんなの表情が変わる。
ふざけ合ってた空気が、瞬間で“音楽”になる。
陽菜「(この感じ……ステージのワンダショと同じ……!)」
曲が終わる。
静寂のあと、拍手。
陽菜「っ……すごかった……!!!」
杏「どうだった!?」
陽菜「語彙力が消滅しました!!!」
彰人「え、褒め言葉……か?」
冬弥「……まあ、悪くはない反応だな」
こはね「うん!私たちの音、ちゃんと届いたみたいだね」
陽菜「届きすぎて心臓がビート刻んでます!!」
彰人「医者行け」
杏「ふふっ、やっぱり陽菜ちゃん面白い~!
ねぇ、今度一緒に歌ってみない?」
陽菜「えっ!?わ、私が!?」
杏「うん!せっかくだし!」
冬弥「……いいと思う」
彰人「俺も聞いてみたいな」
こはね「陽菜ちゃんの声、きっと音と合うよ」
陽菜「(ま、待って、それ、つまり“ビビバス加入フラグ”じゃ……!?)」
瑞希『陽菜、息して。酸素。吸って。』
陽菜「(も、もう無理ィィィ!!)」
――こうして、陽菜の青春はさらにカオスに音を立てて転がり始めた。
陽菜「(ま、待って……まじでやるの!?ビビバスと!?!)」
杏「大丈夫!軽くでいいから!ね?」
彰人「軽く(プロレベル)」
陽菜「重い!軽くない!!」
冬弥「……音は裏切らない。あとはリズムに乗れ」
陽菜「(冬弥くん、さらっと名言吐かないで心臓が裏切る!!)」
マイクを握る手が震える。
杏がにこっと笑って親指を立てた。
杏「陽菜、楽しんだもん勝ちだよ!」
こはね「うん、音って、誰かと笑い合う瞬間にいちばん輝くんだよ」
陽菜「(……この人たち、ほんとに“音楽”で生きてる)」
イントロが流れる。
冬弥のビート。彰人の声。杏のラップ。こはねの歌。
その全部の真ん中で、自分の心臓がトクン、と鳴った。
陽菜「――聞いて、ほしい。私の“好き”を!」
陽菜「歌え 踊れ 祈れ 届け この町の 光線歌」
声が、空気に溶けた。
音が一瞬だけ、私に寄り添う。
杏「いけるじゃん!」
彰人「悪くねぇ!」
冬弥「……リズムも合ってきた」
陽菜「(ま、待って今、褒められた!?!?)」
瑞希(※スマホ越し)
『うわ、声めっちゃ震えてるけど、それが逆にエモい』
陽菜「(今実況してるの誰ぇぇぇ!!)」
陽菜「夜を人を照らせ 星より輝け光戦歌 世界をぶち抜いて」
曲が終わる。
一瞬の沈黙のあと、拍手が響いた。
杏「陽菜!めっちゃよかったよ!」
彰人「お前、最初ビビってたくせにノリノリだったじゃん」
冬弥「……楽しそうだった」
陽菜「そ、それは……だって……!」
陽菜「音が、ちゃんと届いたから……!」
みんなの笑顔が、少し眩しい。
陽菜「(……ああ、やっぱり。私、この世界が好きだ)」
そのとき、ポケットの中でスマホが震えた。
画面には――
《着信:神代 類》
陽菜「っっ!?!?」
杏「だれ?彼氏?」
陽菜「ち、ちち違う!!!」
彰人「顔真っ赤だぞ」
冬弥「……また酸素が足りないんじゃないか」
陽菜「しぬ!!ほんとにしぬ!!!」
瑞希(通話の向こうで爆笑)
『やっぱり、夢も現実も騒がしいね、陽菜』
――音は、今日も彼女の心臓を叩き続ける。
夜。
ベッドの上で、陽菜はスマホを握りしめたまま天井を見つめていた。
陽菜「……あぁぁぁ、瑞希のあの一言……“電話してたでしょ〜?”って、絶対わざとだよねぇ……」
スマホの画面に、トークアプリの履歴が浮かんでいる。
『神代類』
『通話時間:03:47』
陽菜「……って、どんだけ話してたの私ぃぃぃ!!」
顔を枕に埋めてバタバタ暴れる。
その姿は、完全に恋する乙女。
彼の声が頭の奥でリフレインする。
『――君は、舞台の上より現実の方が緊張するタイプだね』
『面白い、僕に似てるかもしれない』
陽菜「……そんなこと言われたら、眠れなくなるに決まってるじゃん……」
スマホを胸に乗せたまま、まぶたがだんだん重くなっていった。
夢のセカイ
いつの間にか、陽菜は“ステージの上”に立っていた。
足元には光る魔法陣みたいな模様。
空は真っ白なキャンバスのようで、音がない。
陽菜「……また、ここ……?」
夢の中のセカイ。
現実と幻想が混ざる、不思議な場所。
そして――そこに。
類「やあ、君。来たね」
陽菜「っ!? 類!?」
類「正確には“夢の僕”だけどね。現実の僕はきっと今、装置の調整中さ」
陽菜「……夢でまで会えるとか……これ、神様のいたずら?」
類「神様より君の方がいたずら好きそうだけど?」
陽菜「なっ……!?ち、違うし!!」
類「ふふっ……反応がわかりやすいね。まるでステージ照明みたいに、すぐ赤くなる」
陽菜「(こ、こんな夢見てる時点で、もう赤どころかピンクだよ私……)」
類が笑って、手を差し出した。
類「せっかくだから、踊ってみない?」
陽菜「踊る!? 夢の中で!?」
類「現実より失敗しても痛くないよ」
陽菜「そ、そういう問題じゃなくてぇぇぇ!」
でも、手を取ってしまった。
気づいたら、音が流れ出していた。
軽やかで、どこか楽しげで――でも、心がきゅっとするメロディ。
陽菜「……これ、“セカイ”の曲?」
類「そう。“君がまだ知らない音”だ」
ステップを踏むたび、光が舞う。
類がくるくると回り、彼のコートの裾がふわりと揺れる。
そのたびに、陽菜の心拍数も一緒に跳ねた。
類「ねぇ陽菜」
陽菜「な、なに……?」
類「僕は舞台を作るけど、君はその上で輝くタイプだと思うよ」
陽菜「えっ……」
類「……君が笑うと、“物語”が進む気がするんだ」
ふわり。
夢の光が滲む。
彼の姿が少しずつ遠ざかる。
陽菜「ま、待って!! まだ話したいのに!」
類「――また、ログインしておいで」
陽菜「……っ!!」
目を開けた瞬間、朝日が差し込んでいた。
スマホの画面には、新しい通知。
『神代類:
夢で会えた気がするね。
今日は笑顔で、登校を。』
陽菜「……なにそれ……エスパー?」
だけど、頬は勝手に緩んでた。
杏「陽菜ちゃん、初セッションおつかれ〜〜!!」
陽菜「ひゃっ……う、うんありがとう……」
彰人「とりあえず落ち着け。そんなにビビることねーよ」
陽菜「(いや“ビビバス”って名前なのにビビらない方が無理)」
冬弥「……カフェに来ると、杏が注文しすぎる」
杏「いやいや、今日はお祝いだから!」
杏、ケーキ5種類注文。
☕こはね、ラテアートに挑戦。
彰人、財布を握りしめて青ざめている。
冬弥、静かにストローで氷を回してる。
陽菜「な、なんか……ライブより緊張する空間なんだけど……」
杏「ほら陽菜!このケーキ食べてみて!チーズふわっふわ!」
陽菜「あ、ありがとう……わぁ……ほんとだ、ふわ……(口に入れた瞬間、天国)」
彰人「チーズケーキぃ!?」
こはね「……陽菜ちゃん、顔が“天に召された人”の顔してる」
彰人「ライブよりリアクション良くないか?」
陽菜「おいしいものには正直なんだよぉ!」
杏「だよね〜!!スイーツは正義!!」
冬弥「……甘すぎる」
杏「冬弥くんは苦い派か〜。はい、コーヒーに砂糖10本追加〜」
冬弥「やめろ」
陽菜「ふふっ……」
笑い声が溶けていく。
陽菜「(……なんか、いいな。こういう時間)」
そのとき。 店のドアが開く音。
瑞「おーい、ビビバスと陽菜ちゃん〜!見学しに来たよ〜!」
陽菜「うわっ!?瑞希!?」
瑞希「放課後、みんなでスイーツ食べてるって聞いたから〜。あ、これ差し入れ!」
杏「え、差し入れ?ありがとう〜!」
瑞希「……って思ったけど、冷蔵庫のプリン持ってきただけ」
彰人「家庭の味すぎるだろ」
瑞希「ところで陽菜」
陽菜「ん?」
瑞希「類と電話してたでしょ〜?」
陽菜「ぎゃああああ!!?!?!?」
杏「やっぱ彼氏!?」
彰人「だな」
冬弥「……否定しないのか」
陽菜「い、いやあの!そ、相談とか……!」
瑞希「(にやり)」
杏「青春だねぇ〜」
陽菜「ちがうのぉぉぉ!!!」
カフェ中に響く笑い声。
陽菜「(……もう、どうしよう。この人たちといると“笑顔”が止まらない)」
杏「ねぇ陽菜!」
陽菜「ん?」
杏「次はさ、屋上で一緒に歌お!」
陽菜「えっ、また……!?!?」
彰人「もうビビってる暇ねぇな」
こはね「陽菜ちゃんの声、また聞きたいし」
冬弥「……今度はマイク、貸してやる」
陽菜「(……なんだろ。心が、また“再生”し始めてる)」
――笑いと音が混ざる、放課後の奇跡。
陽菜「……ふぁぁぁ……」
眠そうにあくびをしながら登校。
頭の中では昨夜の夢のことがリピート再生中。
陽菜「(うぅ……あれ夢だよね……?類くんと踊って、手とか握って、あんなセリフとか……)」
脳内リプレイ再生率:97%。
陽菜「(もはや再生数ランキング1位なんだけど……!)」
そんな中、背後から軽やかな声。
瑞希「おっはよー陽菜ちゃ〜ん♪」
陽菜「お、おはよ瑞希……(ちょっと眠くてふらふら)」
瑞希「ふふ〜ん、昨日はよく眠れた〜?」
陽菜「え? う、うん……まぁ……」
瑞希「へぇ〜。**“夢で類くんとダンスしてた”**とか、そんなことないよね〜?」
陽菜「ッ!?!?!?!?!?!?」
陽菜、即フリーズ。
顔が見事に爆発レベルの赤。
陽菜「ななな、なんで知ってるの!?!?!?!?」
瑞希「ふふっ。寝言、聞こえてたよ」
陽菜「――――!?!?!?!?」
瑞希「『る、類、ステップ早すぎ……』って言ってた」
陽菜「やああああああああああめてぇぇぇぇぇ!!」
瑞希「あと、『夢なら覚めないでぇぇぇぇぇ』って」
陽菜「ぐわああああああああ!!!」
瑞希「(にやっ)」
陽菜「もうやめてぇぇぇ!!!」
瑞希「大丈夫。誰にも言わないから」
陽菜「ほんと!?」
瑞希「代わりに――」
陽菜「代わりに!?」
瑞希「放課後、類に“夢のこと”本人に話してね♪」
陽菜「ムリムリムリムリムリィィィィィ!!!!!」
登校途中の生徒たちが振り返る。
陽菜、まさかの通学路で声量MAX絶叫。
昼休み・教室
陽菜「(もうどうしよう……瑞希が本気だ……あの人、冗談で済まさないタイプ)」
杏「陽菜ちゃん、元気ないね〜?」
陽菜「あっ、杏ちゃん……いや、元気は……うん、元気なんだけど……」
杏「“恋”の病ってやつ?」
陽菜「!?!?ちがっ、違うよぉぉ!!」
冬弥「……顔が否定してないな」
彰人「……もう神代センパイに会いに行けよ」
陽菜「なんでみんな知ってるのぉぉぉぉぉぉ!!!」
杏「だって瑞希が放送で言ってたもん」
陽菜「放送!?!?!?」
瑞希『昼の放送を担当する暁山瑞希で〜す☆ 今日は“夢のセカイで恋ダンス”したを紹介しま〜す!』
陽菜「殺す気かぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
クラス全員:爆笑。
陽菜「(……あぁ……地獄ってこんな感じかもしれない……)」
でも、ふと。
笑いながらも、胸の奥がほんのり温かい。
陽菜「(でも……こうやって笑えるのも、あの夢があったからかも)」
スマホの通知が光る。
『神代類:放課後、屋上で話がしたい。』
陽菜「……嘘でしょ!?!?!?!?」
瑞希「(にっこり)頑張ってね♡」
陽菜「み、瑞希ぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
ワンダショのストーリーは主人公の人柄上多いんですが他に多めに書いてほしいっていうユニットってありますか?
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レオ二
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モモジャン
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ビビバス
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ニーゴ