桜の姫がターフを駆けた軌跡   作:夜刀神 闇

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感想ありがとうございます!!!
いいねと返信が追いつきません!笑

仕事これから繁忙期だぞぉ……(震)

皆様体調にはお気をつけくださいね!!!


第18話 暗雲

 

ダービーから戻ってきた私は、いつもの馬房ではなく……診療所にいた。

白い壁。消毒液の匂い。そして……獣医師の先生が、私の脚を触診している。

 

「(……痛い)」

 

声には出さなかったけど……右前脚がけっこー痛かった。レースの後半にズキっと来てから、ずっと痛かった。でも……勝たなきゃいけなかったから。だから、我慢した。全力で、走り抜いた。

田中さんが、そんな私を心配そうに見守っている。

 

「先生……どうでしょうか」

 

その声が……震えていた。

獣医師の先生が、ゆっくりと立ち上がった。そして……難しい顔をしている。

 

「……ソエですね」

 

その言葉に……田中さんの顔が、強張った。

 

「ソエ……ですか」

「はい。管骨骨膜炎、いわゆるソエです。右前脚の骨膜に炎症が起きています」

 

先生が、私の脚を指差した。

 

「おそらく、レース中に発症したものと思われます。距離、負荷、そして激しい競り合い……いくつかの要因が重なったのでしょう」

 

田中さんが……唇を、噛んだ。

 

「治療は……どのくらいかかりますか」

「個体差、治りの早さにもよりますが……通常、この程度の炎症ですと2ヶ月から3ヶ月程度の休養が必要です」

「……そんなに」

 

田中さんの声が、小さくなった。

その時、診療所の扉が開いた。

水野さんが、入ってきた。その顔は……真剣だった。

 

「……それで、どうなんです?」

 

水野さんが、獣医師の先生に聞いた。

 

「ソエです。右前脚の管骨骨膜炎。2ヶ月から3ヶ月の休養が必要かと」

 

水野さんが……黙った。しばらく、何も言わなかった。そして……ゆっくりと、口を開いた。

 

「……私としては、サクラノヒメは次のレースは菊花賞を予定しています」

 

その言葉に……獣医師の先生が、眉をひそめた。

 

「菊花賞……10月24日ですね」

「はい」

「今から約5ヶ月弱です」

 

先生が、少し考えてから言った。

 

「治りの早さにもよりますが……菊花賞は……」

 

その言葉が、途切れた。

 

「厳しい、と?」

 

水野さんが、静かに聞く。

 

「……いえ、不可能とは言いません。ただ、かなりのリスクが伴います」

 

先生が、真剣な顔で続けた。

 

「ソエは、適切な休養と治療を行えば完治します。しかし、無理をすれば悪化する可能性もあります。最悪の場合……骨折に繋がることも」

 

骨折……その言葉に、田中さんの顔が青ざめた。

 

「そんな……」

「もちろん、適切な管理をすれば避けられます。しかし……」

 

先生が、水野さんを見つめた。

 

「たしかに三冠を狙うのであれば、菊花賞は必須です。しかし、この馬の将来を考えれば……今回は見送るという選択肢もあります」

 

水野さんが……腕を、組んだ。しばらく、黙っていた。診療所に、静寂が流れる。私も……じっと、待っていた。

 

「……先生」

 

水野さんが、ゆっくりと口を開いた。

 

「それでも、菊に出させたいんです」

 

その声は……静かだった。でも、確固たる決意があった。

 

「この馬は……牝馬で牡馬二冠を達成しました。史上初の快挙です」

 

水野さんが、私を見つめた。

 

「ここまで来たら……三冠を、狙わせてやりたい。それが、この馬への……そして、応援してくれたファンへの、答えだと思うんです」

 

獣医師の先生が……深く、息を吸った。

 

「……気持ちは、分かります。しかし、馬の体が第一です」

「分かっています」

 

水野さんが、頷いた。

 

「だからこそ、先生の指導のもと、万全の体制で臨みたいんです」

 

先生が……しばらく考えていた。そして……

 

「……分かりました」

 

その言葉に、田中さんが顔を上げた。

 

「ただし、条件があります」

「はい」

「少しでもおかしい、治りが遅いと感じた時は、すぐに諦めてください」

 

先生の声が……厳しかった。

 

「調教中でも、レース前でも、レース中でも。少しでも異変があれば、すぐに諦める。それを約束してください」

 

水野さんが……真剣な顔で、頷いた。

 

「約束します」

「田中さんもですよ」

 

先生が、田中さんを見た。

 

「あなたが一番、この馬のことを知っています。毎日、細心の注意を払って観察してください」

「……はい」

 

田中さんが、力強く頷いた。

 

「私が、ヒメを守ります」

 

その声が……決意に満ちていた。

 

「よろしい。では、治療方針を説明します」

 

先生が、資料を取り出した。

 

「まず、2週間は完全休養。その後、様子を見ながら軽い運動から再開します。調教は、慎重に段階を踏んで……」

 

先生の説明が、続く。水野さんと田中さんが、真剣に聞いている。

私は……その様子を、静かに見ていた。

ソエ、か。右前脚が、まだ痛い。レースの後から、ずっと痛かった。あぁこれが、怪我ってやつなんだ。

菊花賞……牡馬三冠。牝馬で、牡馬三冠を取る。それは前人未到の、領域。でも少し無理をさせ過ぎたのかもしれない。

ダービーで、私は、全力を出し切った。いや、限界を超えたのかもしれない。その代償がこれなんだ。

 

でも……

 

諦めたくない。

 

菊花賞。3000m。最長距離。そして……牡馬三冠の、最後の一冠。

そこまで……行きたい。牝馬で、牡馬三冠を取りたい。それが私の願いでもあるから。

 

「……では、よろしくお願いします」

 

水野さんが、先生に頭を下げた。

 

「はい。全力でサポートします。ただし……」

 

先生が、もう一度念を押した。

 

「無理は、絶対にしないでください。この馬の将来が、果てには命がかかっています」

「分かっています」

 

水野さんが、私を見つめた。

 

「……ヒメ。お前を、無理させたくない。でも……お前なら、やれると信じてる」

 

その目が……優しかった。

 

「ゆっくり、治していこう。菊花賞で、また走れるように」

 

私は、小さく鼻を鳴らした。

 

……うん。

治す。この脚を、治す。そして……菊花賞で、走る。牡馬三冠を……取りに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診療所を出て、馬房に戻る。

田中さんが、いつもより優しく手綱を引いてくれる。

 

「ヒメ……大丈夫か?」

 

その声が……心配そうだった。私は、小さく鼻を鳴らした。

大丈夫……とは言い難いかな。でも、大丈夫に、する。

馬房に入ると、いつもの藁のベッドが待っていた。ゆっくりと、横になる。右前脚が……まだ、痛い。でも……耐えられる。

田中さんが、優しく私の首を撫でてくれた。

 

「お前……今日、本当によく頑張ったな」

 

その声が……優しかった。

 

「ダービー、勝ったんだぞ。牝馬で牡馬二冠……史上初だ」

 

田中さんが、少し笑った。

 

「でも……無理させちゃったな。ごめんな」

 

その声が……少し、震えていた。

 

「これから、しっかり治していこう。焦らなくていい。ゆっくり、ゆっくりでいい」

 

田中さんが、私の額を撫でた。

 

「菊花賞まで、あと5ヶ月弱ある。十分、間に合う。だから……ゆっくり、休もうな」

 

私は、小さく鼻を鳴らした。

……うん。ゆっくり、休む。そしてまた、走る。

菊花賞で……最後の、一冠を取る。

それが……私の、使命だから。

 

目を閉じる。

 

体は、疲れていた。右前脚は、痛かった。でも……心は、まだ燃えていた。

菊花賞。3000m。牡馬三冠。

そこまで……行く。

 

絶対に。行ってみせる。史実を、蹴散らしてでも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネットでは、サクラノヒメのダービー制覇が話題になっていた。

そして……一部では、こんな声も上がり始めていた。

 

 

 

Twitter

 

@keiba_mania

サクラノヒメ、レース後の脚運び気になった

大丈夫かな

#サクラノヒメ

 

@uma_love_999

レース後、ちょっと引きずってなかった?

心配

 

@veteran_keiba

あの走り、限界超えてたと思う

菊花賞出るって噂もあるけど大丈夫か?

 

 

 

2ちゃんねる競馬板

 

234 名無しさん@実況厳禁

ヒメ、レース後おかしくなかった?

 

235 名無しさん@実況厳禁

>>234

気になった

脚引きずってたような

 

236 名無しさん@実況厳禁

まさか故障発生?

 

237 名無しさん@実況厳禁

やめてくれよぉ……

 

238 名無しさん@実況厳禁

無事でいてくれ

 

239 名無しさん@実況厳禁

頼む

 

 

心配する声が……少しずつ、広がり始めていた。

 

 

スポーツ報知

 

サクラノヒメ、ソエ発症も三冠へ 『信じてる』

 

田中厩務員「この馬は特別」

 

ダービーを制したサクラノヒメが、右前脚にソエを発症していることが31日、明らかになった。約1ヶ月ほどの休養を経て、10月24日の菊花賞で牡馬三冠に挑戦する。

 

異変に最初に気づいたのは、担当厩務員の田中氏だった。「ダービー後、馬場を引き上げる時、少しびっこを引いていた。すぐに先生に診てもらいました」

 

検診の結果、ソエと診断された。「ショックでしたが、重症化しなくて良かった。ヒメは強い馬です。きっと治る」と田中氏。

 

水野調教師は「無理はさせない。でも、この馬には牡馬三冠を達成する使命がある」と菊花賞出走を明言した。

 

サクラノヒメは新馬戦から無敗の5連勝中。牝馬で牡馬三冠を達成すれば、史上初の快挙となる。

 

「信じてます。この馬は特別ですから」。田中氏の言葉に、揺るぎない信念があった。

 

 

 

 

 

厩舎にて

 

 

水野さんは新聞を読んでいた。

 

「……まあ、こうなるわな」

 

佐藤さんが、苦笑する。

 

「でも、間違ったことは書かれてないですね」

「ああ。事実だからな」

 

水野さんが、新聞を置いた。

 

「問題は……これからだ」

「ヒメの治療、ですか」

「ああ。1ヶ月でいけるかどうか……」

 

水野さんが、窓の外を見た。

 

「菊花賞まで、5ヶ月。長距離向けの調教も進めないといけないし、ギリギリの線だ」

「……でも、やるんですよね」

「ああ」

 

水野さんが、頷いた。

 

「この馬は、牡馬三冠を獲れる。そう信じてる」

 

 

 

 

 

 

そして、ダービーから約2週間。

私は、馬房でゆっくりと過ごしていた。

右前脚は……まだ完全には治っていない。でも、少しずつ良くなっている。痛みも、だいぶ引いてきた。

田中さんが、毎日丁寧に包帯を巻き替えてくれる。水で冷やして、薬を塗って、優しく包帯を巻く。その手つきが……とても、優しかった。

 

「ヒメ、今日も良い感じだな」

 

田中さんが、満足そうに頷く。

 

「腫れも引いてきたし、順調だ。このままいけば……」

 

その時。

 

『ヒヒィィィィィンッ!!!』

 

遠くから、大きな嘶きが聞こえた。

……って、ん?私は、耳を立てた。

なーんかこの声聞き覚えがあるんだよな。

 

『ヒヒィィィンッ!!ヒヒィィンッ!!』

 

また、嘶き声。

しかも……こっちに向かってくる?

田中さんも、気づいた。

 

「なんだ?誰か嘶いてんな」

 

厩舎の外を見ると……

鹿毛の馬が、こちらに向かって歩いてきていた。

いや、歩いてるというより……引っ張られている?

 

『ヒヒィィンッ!!』

 

その馬が、また大きく嘶いた。

……あ。タイホ君だ。

 

「おい!?どうした!」

 

タイトルホルダーの厩務員さんが、必死に手綱を引いている。

 

「急に興奮しだして……!こっちに行きたいって……!」

 

タイトルホルダーが、私の馬房に向かって突進しようとしている。

厩務員さんが、全力で止めている。

 

「タイトルホルダー!落ち着け!」

 

でも、タイトルホルダーは止まらない。

 

『ヒヒッ!!!』

 

また、嘶いた。

そして……私の馬房の前まで来た。

ブモッ!ブモッ!と激しく鼻息を荒くしている。

 

「どうしたどうした!タイホ!」

 

厩務員さんが、手綱をしっかりと握って止めている。

 

「こんなに興奮するなんて……何があったんだ!」

 

タイトルホルダーが、私をじっと見つめている。

その目は……心配そうだった。

 

『……おい、君!』

 

タイトルホルダーの声が、聞こえた。

 

『大丈夫なのか!?』

 

私は、小さく鼻を鳴らした。

 

「(タイホ君……?)」

『人間たちが話してた!君が怪我したって!脚!』

 

タイトルホルダーが、興奮した様子で言う。

 

『本当なのか!?本当に怪我したのか!?』

「(……そーだよ)」

 

私は、正直に答えた。

 

「(ダービーの後、ソエになっちゃった)」

『……そんな』

 

タイトルホルダーの声が……小さくなった。

 

『僕は……あんなに頑張ってる君にも全然追いつけなくて情けなかったのに』

「(違うよ)」

 

私は、すぐに否定した。

 

「(タイホ君、あなたの逃げは凄かった。だから誇っていい)」

『でも……』

「(それに、お互い得意不得意というものがあるんだし)」

 

私は、タイトルホルダーを見つめた。

 

「(……大丈夫だよ。ちゃんと治ってる。もうすぐ、また走れるよ)」

 

タイトルホルダーが……じっと、私を見ていた。

そして……少しずつ、落ち着いてきた。

ブモッ、ブモッと鼻息は続いているけど……さっきほど激しくはない。

 

『……本当に、大丈夫なのかい』

「(うん。ウチの田中さんが、毎日ちゃんと治療してくれてるから)」

『そうか……』

 

タイトルホルダーが、小さく頷いた。

 

『良かった……』

 

その声が……安堵に満ちていた。

 

「タイホ、やっと落ち着いたか」

 

厩務員さんが、ホッとした様子で言った。

 

「どうしたんだ一体……サクラノヒメの馬房に向かって嘶いて……」

 

田中さんが、苦笑しながら言った。

 

「心配してくれたんですかね、ヒメのこと」

「え?」

「ほら、ダービーで一緒に走ったじゃないですか。仲間意識があるのかも」

 

厩務員さんが、タイトルホルダーの首を撫でた。

 

「お前……サクラノヒメのこと、心配してたのか」

 

タイトルホルダーが、小さく鼻を鳴らした。

 

『君は……僕のライバルなんだから』

 

私は、少し笑った。

 

「(ありがとう、タイホ君)」

 

タイトルホルダーが、私を見つめた。

 

『……次のレース出るのか』

「(うん。出る)」

 

私は、迷わず答えた。

タイトルホルダーが……少し驚いた顔をした。

 

『……無理するなよ』

「(大丈夫。ちゃんと治してから走るから)」

『……そうか』

 

タイトルホルダーが、小さく笑った。

 

『なら……僕も出る』

「(え?)」

『菊花賞とやら。僕も出る』

 

タイトルホルダーが、真剣な顔で言った。

 

『君と……もう一度、戦いたい』

 

その目が……闘志に満ちていた。

 

『君には負け続きだからね。でも……次は、負けないよ』

 

私は、嬉しくなった。

 

「(うん。楽しみにしてる)」

 

タイトルホルダーが、大きく鼻を鳴らした。

 

『じゃあ……早く治せよ』

「(うん)」

『それで……菊花賞で、また会おう』

「(……うん、また会おう)」

 

タイトルホルダーが、厩務員さんに引かれて去っていった。

でも……何度も、振り返ってこちらを見ていた。心配そうに。

そして……どこか、嬉しそうに。

 

 

 

 

 

 

 

「……タイトルホルダー、ヒメのこと心配してたんだな」

 

田中さんが、優しく笑った。

 

「馬同士、分かり合えるんだろうな」

 

私は、小さく鼻を鳴らした。

うん。タイホ君は、優しいよ。

心配してくれてありがとう。そして、また会おうって、言ってくれた。

菊花賞でもう一度、戦おうって。……嬉しい。

ライバルが、待っていてくれる。

それが……何よりも、嬉しい。

 

「さて、ヒメ。リハビリ続けるぞ」

 

田中さんが、手綱を手に取った。

 

「今日は、軽く歩くだけだ。無理はしないからな」

 

私は、ゆっくりと立ち上がった。

右前脚はまだ少し痛い。でも……動ける。

ゆっくりと、馬房の中を歩く。

1歩、2歩、3歩……

 

「いいぞ、ヒメ。そのペースで」

 

田中さんが、優しく見守ってくれる。

……大丈夫。少しずつだけど、良くなってる。

この調子で。菊花賞まで、治す。

そして……タイホ君と、また戦う。

みんなと。

 

 

窓の外を見ると……

タイトルホルダーの姿が、まだ見えた。

調教に向かう途中で、何度もこちらを振り返っている。

私は、小さく首を振って応えた。

……また会おうね、タイホ君。菊花賞で。

その姿が、見えなくなるまで……

私は、窓の外を見つめていた。

 

 

 

その日の午後。

佐藤さんが、笑いながら事務所に入ってきた。

 

「師匠、聞きました?タイトルホルダー、ヒメのこと心配して大騒ぎしたらしいですよ」

 

水野調教師が、少し笑った。

 

「聞いた。あの馬も、優しいんだな」

「ライバル意識があるんですかね」

 

田中さんが、お茶を入れながら言った。

 

「でも、嬉しいですよね。他の馬に心配されるなんて」

「ああ」

 

水野調教師が、頷いた。

 

「ヒメは……愛されてるんだ」

 

その声が……優しかった。

 

「人間にも、馬にも」

 

佐藤さんが、窓の外を見た。

 

「菊花賞、タイトルホルダーも出るらしいですよ」

「そうか」

「また、あの2頭の対決が見られるんですね」

 

田中さんが、嬉しそうに言った。

 

「楽しみですね」

「ああ」

 

水野さんが、遠くを見つめた。

 

「でも……まずは、ヒメを完治させることだ」

「はい」

 

3人が、頷いた。

 

「焦らず、じっくりと。ヒメのペースで」

 

水野さんが、静かに言った。

 

「菊花賞まで、まだ4ヶ月以上ある。十分、間に合う」

 

その声が……確信に満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

その夜。

私は、馬房で横たわっていた。

右前脚は……まだ痛い。でも……少しずつ、良くなってる気がする。

 

今日、タイホ君が来てくれた。

心配して、声をかけてくれた。

そして……また会おうって、言ってくれた。

 

……嬉しかった。

ライバルが、待っていてくれる。それが……何よりも、力になる。

目を閉じる。

体を、休める。

 

……菊花賞、3000m。

牡馬三冠、最後の一冠。そこまで行く。

タイホ君と。みんなと。

もう一度全力で、戦う。それが私の使命なのだと確信しているから。




サクラノヒメ無敗三冠なるか!?
次回、タイトルホルダーとサクラノヒメの新婚旅行!(大嘘)
デュエルスタンバイ!!

凱旋門賞 前哨戦としてどこ行くか

  • ヴェルメイユ賞※牝限
  • フォワ賞
  • ニエル賞
  • ギヨームドルナノ賞
  • プランスドランジュ賞
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