桜の姫がターフを駆けた軌跡   作:夜刀神 闇

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サクラノヒメや周りの馬たちのローテ確定しました!
凱旋門賞が楽しみですね〜。
そしてロブチェン二冠おめでとう!


第33話 悲願

Netkeiba ニュース

 


 

【海外遠征】サクラノヒメはフォワ賞から、タイトルホルダーは凱旋門賞直行。日本馬6頭の前哨戦プラン出揃う

 

2022年7月4日 11:00配信 netkeiba編集部

 

宝塚記念(GI)から約1週間、凱旋門賞(仏・G1・10月2日・ロンシャン)を目指す日本馬各陣営の前哨戦プランが出揃った。例年以上に分厚い遠征メンバーとなり、9月のフランス競馬は日本馬で大いに賑わうことになりそうだ。

 


 

■ タイトルホルダー(牡4・栗岡厩舎)→ 凱旋門賞直行

 

宝塚記念をコースレコード(2分08秒5)で制した上半期グランプリホースは、前哨戦を使わず凱旋門賞へ直行

栗岡調教師は「あの馬は自分で状態を作れる。無理に1戦使うより、本番に向けてじっくり仕上げたい」とコメント

鞍上は引き続き横川和央騎手

天皇賞・春、宝塚記念に続く海外G1制覇なるか、日本競馬界の悲願「凱旋門賞制覇」の最有力候補として渡仏する

 


 

■ サクラノヒメ(牝4・水野厩舎)→ フォワ賞(仏・GII・9月中旬・ロンシャン)

 

宝塚記念3着から、前哨戦フォワ賞を経て凱旋門賞へ向かうローテを選択

水野誠調教師は「初めての欧州。札幌2歳Sの結果で洋芝適性があることは分かっている。一度現地のレースを使って、馬場と雰囲気を経験させたい」と説明

主戦・横川武司騎手も渡仏し、フォワ賞・凱旋門賞ともに騎乗予定

なお、フォワ賞は前年2021年に同じく日本馬のディープボンドが優勝している。

 


 

■ ユーバーレーベン(牝4・絹澤厩舎)→ ヴェルメイユ賞(仏・GI・9月中旬・ロンシャン)

 

ヴィクトリアマイル制覇、宝塚記念2着の充実ぶりで、牝馬限定のGIヴェルメイユ賞から始動

絹澤調教師は「牝馬同士のGIで結果を出して、自信を持って凱旋門賞に向かいたい」とコメント

宝塚記念では、1番人気のサクラノヒメを差し切っての2着。欧州の舞台でも上昇気流に乗れるか

 


 

■ ディープボンド(牡5・大窪厩舎)→ 凱旋門賞直行

 

宝塚記念4着から、2年連続となる凱旋門賞挑戦。今年は前哨戦を使わず直行

大窪調教師は「今年は本番一本に絞る」と明言

昨年フォワ賞を制した実績から欧州の馬場適性は証明済み。リベンジを期す

 


 

■ ドウデュース(牡3・智路厩舎)→ ニエル賞(仏・GII・9月中旬・ロンシャン)

 

ダービー馬が、3歳限定の前哨戦ニエル賞を経て凱旋門賞へ

智路調教師は「世代のトップとして、世界に挑戦させたい」とコメント

レジェンドとのコンビでの渡仏に注目が集まる

 


 

■ ステイフーリッシュ(牡7・矢作厩舎)→ ドーヴィル大賞典(仏・G2・8月下旬・ドーヴィル)

 

春にドバイゴールドカップ(GII)を制した遠征のスペシャリストが、ドーヴィル大賞典から欧州遠征をスタート

矢作芳人調教師は「この馬は世界中どこでも走れる。まずドーヴィルから入る」とコメント

国際派ステイヤーとして安定した走りに期待

 


 

▼ 編集部まとめ

 

今年の凱旋門賞には、前哨戦組(サクラノヒメ・ユーバーレーベン・ドウデュース・ステイフーリッシュ)と直行組(タイトルホルダー・ディープボンド)に分かれての挑戦となる。

 

特に注目は、宝塚記念で1・2・3着を分け合ったタイトルホルダー、ユーバーレーベン、サクラノヒメの3頭が揃って凱旋門賞に向かう点だ。日本競馬界が長年挑み続けてきた「凱旋門賞制覇」の悲願に、史上最も分厚いメンバーで挑む2022年秋となる。

 

各前哨戦は9月中旬にロンシャンで同日開催される見込みで、本番・凱旋門賞は10月2日。日本馬の快進撃に期待がかかる。

 

 

 

(文・netkeiba編集部)

 


 

 

【凱旋門賞2022】日本馬の前哨戦プラン出揃う タイホ・ヒメ・レーベン3頭で悲願達成なるか

 

1 名無しさん@実況厳禁

ついに来たな

凱旋門賞、日本馬がとんでもないメンバーで挑む

 

2 名無しさん@実況厳禁

宝塚1・2・3着が揃って凱旋門賞とか

そんなことある?

 

3 名無しさん@実況厳禁

>>2

ないよ普通

今年が異常なだけ

 

4 名無しさん@実況厳禁

タイトルホルダー直行か

あの馬らしいな

栗岡先生のコメントも短いけど的確

 

5 名無しさん@実況厳禁

「あの馬は自分で状態を作れる」

水野先生といい栗岡先生といい、なんで美浦の調教師ってこう言葉が少ないんだ

 

6 名無しさん@実況厳禁

ヒメはフォワ賞経由か

初の欧州だし1回使うのは賢いと思う

 

7 名無しさん@実況厳禁

>>6

しかもフォワ賞って去年ディープボンドが勝ってるんだよな

 

8 名無しさん@実況厳禁

>>7

そのディープボンドは今年フォワ賞使わずに直行という

自分が勝ったレースを後輩に譲った形だ(違う)

 

9 名無しさん@実況厳禁

>>8

譲ってはないだろ笑

単に本番に絞っただけ

 

10 名無しさん@実況厳禁

レーベンヴェルメイユ賞か

牝馬限定G1で叩いてから本番ってのはいいローテだと思う

 

11 名無しさん@実況厳禁

ユーバーレーベン、宝塚でヒメ抜いて2着だからな

完全に本物になった

 

12 名無しさん@実況厳禁

>>11

ヴィクトリアマイル勝ってから別の馬になった

 

13 名無しさん@実況厳禁

>>12

たしかにな

 

14 名無しさん@実況厳禁

>>13

ドバイ3着のあと明らかに走りが変わったよな

 

15 名無しさん@実況厳禁

気になるんだけど、ヒメとレーベンって前哨戦違うレースなんだな

ヒメ→フォワ賞(牡牝混合)

レーベン→ヴェルメイユ賞(牝馬限定)

本番の凱旋門賞で再会する形か

 

16 名無しさん@実況厳禁

>>15

そうそう

前哨戦は別々で、本番で全員集合っていう

 

17 名無しさん@実況厳禁

ヒメがフォワ賞で現地の芝をどれだけ走れるのか見たい

欧州の重い馬場で末脚が通用するかどうか

 

18 名無しさん@実況厳禁

>>17

そこなんだよな

日本の軽い高速馬場の末脚が、ロンシャンの重い芝で出せるか

 

19 名無しさん@実況厳禁

ガチで考察すると、ヒメの末脚って瞬発力型だから

凱旋門賞みたいなドスロー展開だと若干不安はある

 

20 名無しさん@実況厳禁

>>19

でもドバイは差し切ったぞ

それに札幌2歳Sで勝ってるし洋芝適性もあるはずだぞ?

 

21 名無しさん@実況厳禁

>>20

ドバイのメイダンと、ロンシャンはまた全然違うけどな

ロンシャンはなっがい坂もあるしタフ。適性あっても不安がある

 

22 名無しさん@実況厳禁

ドウデュースもニエル賞か

3歳馬の挑戦も熱い

 

23 名無しさん@実況厳禁

ステイフーリッシュはドーヴィルからか

あの馬ほんと世界中走ってるな

遠征のプロ

 

24 名無しさん@実況厳禁

>>23

「世界中どこでも走れる」は説得力ありすぎる

 

25 名無しさん@実況厳禁

しかしタイトルホルダー直行は強気だな

前哨戦なしで本番一発勝負

 

26 名無しさん@実況厳禁

>>25

天皇賞春7馬身、宝塚コースレコードの馬だぞ

状態さえ整えば、ガチで凱旋門賞勝てる可能性ある。

逃げ馬だし、重馬場になると前残りになる上有利だし

 

27 名無しさん@実況厳禁

>>26

日本馬の悲願、ついに達成あるか……?

 

28 名無しさん@実況厳禁

ディープインパクトもオルフェーヴルもナカヤマフェスタも届かなかった凱旋門賞

タイトルホルダーが、ヒメが、レーベンが。

頼む、誰か勝ってくれ

 

29 名無しさん@実況厳禁

>>28

泣かせるなよまだ前哨戦も始まってないのに

 

30 名無しさん@実況厳禁

個人的には宝塚の借りをヒメがロンシャンで返す展開が見たい

タイトルホルダーに勝つヒメが見たい

 

31 名無しさん@実況厳禁

>>30

わかる

でもタイホファンとしてはそのまま凱旋門賞まで突っ走ってほしい

 

32 名無しさん@実況厳禁

>>31

結局どっちが勝っても日本馬の歴史的快挙だから

全員応援するわ

 

33 名無しさん@実況厳禁

レーベンがヴェルメイユ賞勝って、本番でまたヒメとタイホに挑む展開も熱い

あの牝馬もう完全に主役級だろ

 

34 名無しさん@実況厳禁

>>33

ドバイ3着、VM1着、宝塚2着

気づいたら超強い馬になってる

 

35 名無しさん@実況厳禁

9月のロンシャン、日本馬だらけになるな

前哨戦から目が離せない

 

36 名無しさん@実況厳禁

凱旋門賞現地観戦……は無理だけど

深夜の中継、絶対起きて見る

 

37 名無しさん@実況厳禁

>>36

全員で起きよう(比喩)

 

38 名無しさん@実況厳禁

今年こそ。

今年こそ、日本馬が凱旋門賞を獲る。

そんな気がしてる。

 

39 名無しさん@実況厳禁

>>38

その気持ち、わかる

今年のメンバーは本気で期待できる

 

-40 名無しさん@実況厳禁

とりあえず全頭無事に渡仏してくれ

それだけでいい

話はそれからだ

 

 

 

 


 

 

 

 

パリ=シャルル・ド・ゴール空港にて

 

 

ガコン、と音がした。

コンテナが、動き出した。

機体の腹から、ゆっくりと外へ。

高所作業車のようなものが、私たちの入ったコンテナを地上へ降ろしていく。

 

揺れた。

ゆっくりと、下へ。

 

『……着いたね』

 

隣から、レーベンちゃんの声がした。

同じコンテナだった。

ドバイの時と、同じだった。隣にレーベンちゃんがいた。

 

『着いたね』

 

私も、答えた。

あ〜〜〜っ、疲れた!

宝塚記念を終えた私たちは放牧されて、その後に一緒に調教されたりなんやかんやでフランスに一緒に行くことになったのだ。

水野さんとレーベンちゃんの調教師さんが仲良い(?)のか、一緒にしてくれたんだよな。

私はフォワ賞、レーベンちゃんはヴェルメイユ賞に出るらしい。

いやぁ、凄いなぁレーベンちゃん。女王ってまさにこんな子のことをいうんじゃなかろうか?

 

『(2回目だと、慣れるもんだね)』

『1回目は、けっこう怖かったよね』

『(私は平気だったけどね〜)』

『嘘。ドバイの時、最初ちょっと震えてたじゃん』

『(……震えてない)』

『震えてた』

 

レーベンちゃんが、ふっと鼻を鳴らした。

確かに、ドバイの時は少しだけ、怖かったよ。

初めての空の旅。耳がおかしくなる感覚。

体が浮くような、沈むような、あの感じ。

人間の体で慣れていたとしても、馬の体は恐怖を感じてたんだっけな?

 

でも、今回は。

2回目だったし、そもそも体が、覚えていたんだ。

 

コンテナの中は、ドバイの時と同じ作りだった。

しっかりした仕切り。足元には、たっぷりの寝藁。壁には、干し草が下げてある。

水も、揺れないように工夫された容器に入っていた。

田中さんが、たまに傍に来てくれた。

時々、レーベンちゃんの厩務員さんも来てお互いの首も撫でてくれてた。

 

「よーし、いい子だ。もうすぐ降りるからな」

 

田中さんの声が、いつもより少し疲れていた。

人間も、長旅は大変なのだろう。

 

コンテナが、地面に着いた。軽い衝撃。そして……扉が、開いた。

外の空気が、流れ込んできた。

 

『(……あ)』

 

思わず、声が出た。

匂いが、違った。

日本とも、ドバイとも違った。乾いていない。

ドバイみたいな、砂と熱の匂いじゃない。

もっと湿っていて、緑っぽくて、少しひんやりした匂いだった。

 

『(ヨーロッパの匂い……)』

 

レーベンちゃんも、鼻をひくひくさせていた。

 

『あの時と全然違うね』

『(うん。なんか……重いんだよね)』

『重い?』

『(空気が。日本より、しっとりしてる)』

 

これが、ロンシャンに繋がる空気か。

前世の記憶が、うずいた。凱旋門賞。

日本馬がずっと挑んで、ずっと跳ね返されてきた舞台。

スピードシンボリからはじまって…………エルコンドルパサーも。ディープインパクトも。ナカヤマフェスタも。オルフェーヴルも。

みんな、この空気の中で走って……僅かに届かなかった。

 

この、重い空気。ロンシャンにある湿った芝。

これが……日本の高速馬場で育った馬たちを、苦しめてきたものなのか。

 

『(……ちょっと、武者震いしてきた)』

「ヒメ、降りるぞ。ゆっくりな」

 

田中さんが、手綱を引いた。

私は、コンテナから一歩、外へ出る。

足が、地面についた。フランスの、地面。

曇り空だった。日本の梅雨明けみたいな青空じゃなかった。灰色がかった、低い空。風が、少し冷たかった。

 

『(涼しい……)』

 

宝塚記念の、あの蒸し暑さが嘘みたいだった。

レーベンちゃんも、コンテナから降りてきた。

黒い馬体が、灰色の空の下に立った。

2頭、並んで立った。

しばらく、何も言わなかった。

ただ、初めての空気を、体に染み込ませていた。

 

『……ヒメ』

『(うん)』

『来たね』

『(そうだね、来たね)』

『前の時は、2頭で世界に挑むって感じだったけど』

 

レーベンちゃんは、少し間を置いた。

 

『今回は、ちょっと違う気がする』

『(違う?)』

『うん。……前より、自信があるの。私』

 

私は、レーベンちゃんを見た。

宝塚記念で、私を抜いた馬だ。ヴィクトリアマイルを勝った馬だ。

その目に、迷いがなかった。

 

『(……いいね)』

 

私は、正直に言った。

 

『(その目、好きだよ)』

『なにそれ』

『(強い馬の目だなって)』

『……ヒメには負けないけどね』

『(言ってなよ)』

 

レーベンちゃんが、また鼻を鳴らした。

でも、目は笑ってた。

 

少し離れたところで、水野さんが話していた。

水野さんが現地のスタッフとフランス語でで何か話している。

…………喋れたんかいな。

 

話し終えたあとはいつも通り静かに、灰色の空を見上げていた。

 

何を考えているのか、わからなかった。

でも……たぶん、レースのことを考えているのだろう。

この空気の中で、どう私を走らせるか。

ずっと、それを考えている人だった。田中さんが、私の首をぽんと叩いた。

 

「ヒメ、フランスだぞ。お前ほんとにすげぇところまで来たよなぁ」

 

声が、少し震えていた。

感動しているのか、疲れているのか、わからなかったけれど。

私は、田中さんの手に少しだけ頭を寄せた。

 

 ̄ ̄フランスに、来た。凱旋門賞の、舞台に。

前世で何度もテレビで見た、あのロンシャンに。

 

まずは、フォワ賞。そこで、この重い芝を体で知る。

そして……凱旋門賞。

タイホ君がいる。レーベンちゃんがいる。世界の強豪が、待っている。

宝塚記念の借りを、ここで返す。

あのコースレコードを作った馬に、もう一度挑む。

 

今度は届かせる。

 

灰色の空の下で、私はもう一度、フランスの空気を吸い込んだ。

重くて、湿っていて、緑の匂いがした。

 ̄ ̄いい匂いだ。戦いの、匂いがする。




アンケート更新しました、またよろしくお願いします!

サクラノヒメ 5歳以降どうする?

  • 海外ローテ!欧州や他国GI巡り
  • ダート挑戦!国内ほかドバイBCサウジなど
  • 国内専念!大阪杯、天皇賞、有馬記念など
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