武神…………万年無双を求める   作:寝心地

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第10話

冒険者依頼パーティが向かった後リヴェリアはいそいそと団員達に指示を飛ばすその横でボスカは

 

「うん、温かい」

 

呑気に茶を啜っていた

 

「兄上、少しは手伝って下さい。やる事は山積みです」

 

「根詰め過ぎるのは良くないよリヴェリアちゃん。抜く所はしっかり抜く、武器の扱いと同じさ」

 

「……………………ちゃんは止めて下さい」

 

これは駄目だと思ったリヴェリアは、早々にボスカからの手助けを諦め次に何をするべきかを考える

 

「ああ、それとね」

 

「まだ何か?」

 

「………………………………来るよ」

 

ボスカが呟くと同時に無数の芋虫の様なモンスターが何処からとも無く現れキャンプを襲う

 

「なっ!?新種のモンスター!?」

 

完全に意表を突かれた【ロキ・ファミリア】は守勢に回らざるを得ず劣勢に立たされる、更に

 

「きゃあああああああああ!?」

 

モンスターを斬った団員が叫びを上げる。良く見ると腕に焼け爛れた様な跡が現れる

 

「体液が溶解液のモンスター…………厄介な」

 

「……………………皆を下がらせなさい」

 

「え?兄上!?」

 

ボスカはリヴェリアに端的に指示を出すと武器を持ちモンスターに歩み寄る

 

「大きな芋虫だね、成長すれば蝶になるのかい?」

 

そんな問いに相手が答えるわけもなく芋虫モンスターはボスカを襲う

 

「ホイ♪っと」

 

芋虫はその巨体を反転し体の中程で真っ二つに千切れる

 

同時にその傷から溶解液が飛び出し、後ろにいたモンスターにかかる

 

更にモンスターの群れの後ろから風の刃がモンスターを切り刻みアイズが現れる

 

「お爺ちゃん!!」

 

「おお、もうお仕事は終わったのかな?早かったね」

 

「ボスカ様!!アイズ!!下がって!!」

 

エルフの団員が詠唱完了を知らせ2人は魔法部隊の後ろに下がると魔法が炸裂し芋虫モンスターを全て蹴散らした

 

「お〜い!!」

 

モンスターの全滅と同時に遠くからティオナの声が聞こえそちらを見ると、冒険者依頼を終えたパーティが戻って来る

 

「大きさと溶ける体液以外は普通の芋虫と大して変わらなかったね」

 

「そんな事言えるのは兄上だけです」

 

そんな会話をしていると、突然地面が揺れ突如天を突く程巨大な芋虫モンスターに似たモンスターが現れる

 

「ほぉ、大っきいねぇ。蝶と言うより蛾だね」

 

「言ってる場合ですか!!どうするフィン!?」

 

「撤退だ、全員行動開始!!」

 

フィンはそう言うとアイズには別の命令を出す

 

「アイズ、1人であのモンスターを討て」

 

「…………分かった」

 

アイズはそう言うと1人キャンプ地から離れモンスターへと向かう

 

「……………………兄上、アイズは勝てるだろうか?」

 

「そのつもりでフィンちゃんはアイズちゃんに任せたんでしょう。さぁ、帰る準備をしよう」

 

リヴェリアの不安げな問いにボスカはそう言うといそいそと帰る準備を始めた

 

その後、巨大なモンスターはその身を崩し倒れるとアイズが現れた

 

「うんうん、頑張ったね」

 

「……………………うん」

 

アイズはボスカに頭を撫でられ顔を赤くしながらもそう言い【ロキ・ファミリア】は帰路についた

 

ダンジョン 17階層

 

帰還途中の【ロキ・ファミリア】の前にミノタウロスの大軍が現れたが

 

「……………………??」

 

『ブモォ!?』

 

ミノタウロス達は野生の勘が働いたのかボスカを見た途端に逃げ出した

 

「はぁ!?お前らモンスターだろ!?」

 

他の者達が戸惑う間にボスカは、複数のミノタウロスを制圧する

 

「こらこら、人の顔見て逃げるのは失礼じゃない」

 

「ブモォ!!ブモォオオオオ!!」

 

そこで漸く前衛のメンバーが動き逃げ出したミノタウロスを追い掛けた

 

「……………………ふむ、上の子達には悪い事をしたねぇ」

 

「兄上だけのせいではありません。あれは【ロキ・ファミリア】の失態だ」

 

「……………………何故かなぁ」

 

「はい?」

 

「儂は何か、大きな物を動かした気がするよ」

 

その後、ミノタウロスを追い掛け上に登った面々と合流し今回の遠征は終了した

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