ダンジョン遠征を終えた【ロキ・ファミリア】は本拠地である【黄昏の館】に戻りそれぞれ体を休める事にした
そんな中でロキはステイタスの更新をしたい者は早めに来る様にと言付けをした
ボスカは風呂に入り自室に戻ると瞑想をし眠りに付いた
一方アイズも簡単な片付けの後シャワーを浴びロキの元へ向かった
「お、一番手はアイズやなじゃあ上脱いで背中向けてなぁ〜」ロキに言われ背中を向けるとステイタスの更新が行われる
「………………………………」
ロキに渡されたステイタスの書かれた紙を見て、アイズは何とも言えない顔をする
「不満っちゅう顔やな」
「………………………………」
「ま、今日はもう休みぃ」
ロキに言われ自室に戻ると、アイズは座禅を組み目を閉じる。ボスカに教わった心を整える瞑想
ボスカに門への確かな道だと教わったその修行をアイズは毎日欠かさず行っていた
(ステイタス的にもLv5としての私はもう限界。後はレベルを上げるか門を開くしかない、でも、どうやって…………)
瞑想を続ける内に真っ暗な視界に何かが映り始める。門かと思い走り出すが現れたのは母に絵本を読んで貰っている自分
(何時の間にか寝てしまった…………)
その光景を見れた事を嬉しく思っていると視界が開け見慣れた部屋が現れる。どうやら目覚めたらしい
その後、アイズは朝食を取り【ロキ・ファミリア】は広場に集合する
「あれ?そう言えばボスカは?」
ティオナがボスカが居ない事に気付きフィン達に問い掛ける
「ああ、彼は今頃武器を手入れしているだろうね」
「え?」
フィンがそう答えティオナは不思議に思い声を上げるとリヴェリアが詳しく教える
「兄上が遠征が終わると必ずやる儀式の様なものだ。本拠地にある全ての武器の手入れをし寿命が来た武器を人知れず破棄し同レベルの同じ武器を補充する」
「何でそんな事を…………」
「下を育てる為だそうだ」
「下を?」
レフィーヤが首を傾げるとフィンがクスリと笑い更に詳しい説明をする
「冒険者にとって武器とは半身だ。その半身が死ねば自らも死ぬ。だから彼は弟子達が死なない様にと願いと祈りを込めて武器を手入れするそうだよ。僕も1度彼が手入れをしている所を見たことあるけどあれは美しかった」
「美しい?」
「ああ、武器に残る傷の一つ一つを見て誰がどう使ったのかを言い当てるんだ。僕が確認出来た限りだけど、彼は1つのミスも無く使った人物と武器を言い当てたよ……………………さて」
フィンはそこまで言うと全員に指示を出しそれぞれが目的を果たす為に動き出した
アイズ達は【ディアンケヒト・ファミリア】に依頼された泉水を納品しその後、武器の整備の為【ゴブニュ・ファミリア】に向かった
「お願いします」
アイズもゴブニュに自身の得物を渡すとゴブニュは一通り刃を見ると口を開く
「随分と劣化しているな。何を斬った?」
「何でも溶かす液とそれを吐くモンスターを沢山」
「元に戻すには暫く時間が掛かる。代剣を渡すからそれまではそれを使え」
ゴブニュはそう言うと樽の中に剣を入れ代わりになる剣を取り出す
「半端な剣では直ぐに使い潰す。素直に甘えておけ」
「あの、代剣ならあります」
アイズの言葉にゴブニュの手が止まりアイズを見ると手を差し出す。剣を見せろと言う事だろう
アイズは腰に差していた刀を取り出しゴブニュに渡すとゴブニュは少しだけ鞘から抜き刃を見る
「不壊属性では無いな、だが切れ味は鋭い、作りも頑丈だ、お前の力に耐えうるだろう。いい刀だな、誰に打って貰った?」
「……………………お爺ちゃんに貰った」
「貰った?」
「うん、めんきょかいでん?だって」
「???ああ、免許皆伝か。お前が爺と呼ぶなら【剣聖】だな。大事にしろよ?」
「はい」
アイズはそう言うとゴブニュに刀を返してもらい腰に差し夜になると皆で宴会へ向かった