「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」
【ロキ・ファミリア】はダンジョン探索が無事に終わった事を祝い宴会を開いた
その席にはボスカも出席しチビチビと酒を飲んでいると不意に奇妙な視線を感じる
「お爺ちゃん?」
席を立ち視線を感じた方に歩み寄ると誰かがいた形跡がありその隣には休憩中なのかウエイトレスが座っている
「チミ、ここにいた子はどこに行っちゃったの?」
「え?えっと…………さぁ?」
キョロキョロと周りを見回せばウエイトレス達の視線が集中している場所がありそこを見る
「やっぱりいた」
「うわぁ!?」
そこには白髪赤目の少年がおり捕まった兎の様に震えていた
「う〜ん…………チミ、名前は?」
「ぼ、僕は…………ベル・クラネルです!!あの…………えっと…………」
「そうかそうか、儂はボスカ・リヨス・アールヴ、【剣聖】なんて呼ばれてるよ」
自身の首根っこを掴みながらニコニコと自己紹介をするハイエルフにベルは呆然とする
「お〜い!!ボスカそれ何捕まえとるんや?」
そこに完全に酔ったロキが絡んで来る
「う〜ん?可愛い兎やな〜ダンジョンから捕まえて来たんか?」
「あの、えっと…………」
「君は…………」
「あ、アイズさん!?」
更にそこにアイズも現れベルはボスカの腕の中でバタバタと暴れる
「……………………あの、ごめんなさい」
アイズはボスカの手の中で暴れるベルに謝罪しボスカは首を傾げる
「ん?どう言う事アイズちゃん?」
「ミノタウロスに襲われそうになっていた冒険者」
「何とそうだったのね。それじゃあ儂も謝らんといかんね、あのミノタウロスは儂が逃がしちゃってね。危ない目に合わせてごめんね」
「あ、頭を上げて下さい!!その、アイズさんに助けて頂いたので大丈夫です!!」
「ふむ、そうは言ってもねぇ……………………チミ、誰かに手解きを受けてるね」
「え?」
「分かるんだよ、色々と死線を潜ってるね?」
「あ、その。おば……お義母さんが厳しい人で…………」
「賠償と言う意味も込めてチミに提案がある」
「はい……………………何でしょう?」
「チミ、儂の弟子にならないかね?」
「「「「「はぁ〜!?」」」」」
「駄目駄目駄目駄目!!絶対駄目や!!」
ボスカの提案を一番に拒否したのはロキだった
「なんで?」
「何でも何もあるか!!ボスカの剣術はオラリオ1や!!そんなもんが何処のファミリアとも知らん奴の手に渡るのは嫌や〜!!!!賠償ならヴァリスとか物品とかでエエやん!!」
「ふぅむ、でもこの子は強くなると思うけどねぇ〜」
「そうなの?」
「筋は良いと思うよ。将来はアイズちゃんと2人で戦ったりして」
「………………………………」
「そんな、アイズさんとだなんて」
「そうだ!!俺は認めねぇぞジジイ!!こんなヒョロ臭い雑魚がアイズと一緒にだと!?笑わせんな!!」
そこにベートも加わり場は混沌とし始めボスカはある事を思い付く
「じゃあ儂と一勝負するかね?ベートちゃん?」
「ああ!?」
「チミが勝てば弟子の件は諦めよう。その代わり儂が勝てばこの子を弟子にする。ベルちゃんもいきなり弟子と言われてもこんなジジイの力がどんな物か見んと分からんじゃろうしね、勿論弟子になるかどうかはベルちゃんが決めると良い」
ボスカの言葉にベートは思わず口角が吊り上がるのを感じる
「良いぜ、今の言葉忘れんなよ!!」
「ホッホッじゃあここじゃあお店にも迷惑だし外に出ようか」
2人は意気揚々と外に出る
「な、何か大変な事になって来た…………」
完全に場に飲まれ渦中の人物となったベルは1人そう呟くしか無かった
店は完全に2人の戦いを酒の肴にする野次馬で埋まり【ロキ・ファミリア】も半分はベルに視線が集まりもう半分は2人の戦いを凝視していた
「フィン、どちらが勝つと思う?」
「逆にどっちが勝つと思ってる?リヴェリア」
「……………………兄上だな」
「だよね」
「行くぞクソジジイ!!今日こそその刀抜かしてやる!!」
「……………………おいで」
刀に手を掛ける様子すら無いボスカにベートはイライラしながらもその速度を活かし蹴りを放つ
土煙が舞い上がり2人を中心に爆風が起こり見物人は思わず目を瞑る
「うっそ…………」
そこには一撃で伸されたベートと何事も無かった様に佇むボスカがいた
(これが【剣聖】ボスカ・リヨス・アールヴの力!!この人の弟子になれば世界を救う英雄に!!…………)
ベルは目の前の光景に舞い上がりボスカの提案を受ける事に決めた
その後、義母からの忠告を思い出し1人顔面蒼白になる兎を炉の女神は見たとか見てないとか
ベル君がオラリオに来る前に言われた事
『【ロキ・ファミリア】のハイエルフの剣士に気を付けろ。奴は私以上の化物だ』
『ハハハ、アルフィアお義母さん以上の化物見たいな人なんているわけないじゃないですかwww』
【
「ゴペッ!?」
『…………………潰すぞ』
『もう潰されてます!!主に頭蓋骨が!!』
こんな感じの会話があったらしい