それから暫く、ベルは相も変わらずコテンパンに転がされ続けながらも何とか食らいつきその実力を伸ばしていった
そんな日々が続き【怪物祭】の日が訪れる
「なぁボスカ、良い所連れてったるから今日ちょっと付き合ってくれへん?」
突然ロキがそんな事を言い出し特に用事もなかったボスカは了承するとある店に連れて行かれる
その店は何とも異質な気配に支配されておりそこにいる客は全員とある人物に釘付けになっていた
「よぉ、待たせたか?」
「いいえ、私も今来たばかりよ」
そこにいたのは漆黒の外套に身を包んだ美の女神フレイヤそしてオラリオ最強との呼び声高い【猛者】オッタル
「ホッホッ久しぶりじゃのフレイヤちゃん」
そう言ってボスカはフレイヤに手を伸ばすがその途中で降ってきた物に阻まれボスカは手を引っ込める
「次に不用意な真似をしたら貴様でも斬るぞ」
その正体はオッタルが持つ大剣、オッタルは怒気を混じえながらそう言う
「相変わらず一途だねオッタルちゃんは。でも、儂を斬るにはちょっと修行が足りないんじゃないかな〜」
「ならば試してみるか?」
フレイヤの魅了以上の圧が2人から放たれその場にいた他の客は全員恐れをなし逃げ出すか圧に耐えられず気絶するかのどちらかだった
「止めぇボスカ、話が前に進まん。それにこの後のアイズたんとのデートの時間もなくなってまう」
「貴方も止めなさいオッタル、貴方達が戦ったらこの辺り一帯が全部何も無くなっちゃうでしょ」
それぞれの主神に釘を刺され圧が消えると二人の女神は話を始める
それからフレイヤは急用が出来たと言い席を離れる
「ありがとうなボスカ、うちらはデートして来るから後は好きにしてええで」
「うん、そんじゃあね」
ボスカはロキ達と別れ祭りを楽しんでいると今度は地面が揺れる
「今日は騒がしい日だねぇ〜」
現れたのは大蛇の様な見たことも無いモンスター
「ふむ…………大っきいねぇ」
モンスターはボスカに気が付くと無数の触手を伸ばし襲って来る
「オッホォ、エッグ〜」
攻撃が避けられたと知るとモンスターは更に触手を伸ばし襲って来るがボスカはその攻撃を避けも受けもせずただ待つと空から何が落ち触手を撃ち落とす
「ボスカ!!」
「大丈夫!?」
「大丈夫大丈夫、良いタイミングだったよ♪」
「何なのあれ?」
「さぁ?いきなり襲って来たから相手して上げてたんだけどね」
更に無数の触手が向かって来ると思われたその瞬間、突然触手が方向を転換し触手の背後にいたレフィーヤに向く
「レフィーヤ!!」
その触手は弾けレフィーヤを貫くとレフィーヤは無数の木箱を破壊し弾け飛ぶ
「何で…………」
「さっきまで私達と戦ってたのに」
「お二人さん、取り敢えずあの触手の相手を一時任せるよ。あの子が心配だからね」
「「うん/ええ!!」」
ボスカはそう言うと触手の間を抜けレフィーヤの様子を伺う
(骨と臓腑が幾つか逝っちゃってるね、直ぐにどうこうなる傷では無いけど長時間放っておくのはちょっと危ないかな?)
「ボスカ様〜!!」
その時、ギルドの職員エイナが現れ走り寄って来る
「やぁエイナちゃん、悪いけど
「
「そうかそうか、じゃあ悪いけどこの子の事見ててくれる?」
「はい、分かりました」
ボスカはモンスターを倒す為エイナにレフィーヤを預ける
「待っ…………て」
しかしレフィーヤはエイナの手から離れ杖を支えに立ち上がる
「私…………まだ、やれ…………ます」
「大丈夫かね?」
「はい…………大丈夫…………です」
レフィーヤはそう言うと光の輪が現れると詠唱を始めると無数の触手が襲って来た
「レフィーヤ!!ボスカ!!」
ティオネの叫びが聞こえたがボスカはその手で触手を撫でると触手は絡み合いレフィーヤから逸れる
同時に魔法詠唱が完了し植物型モンスターは氷漬けにされ砕かれた