天覚ノ門を開いたボスカに、赤髪の人物はますます攻撃を当てることが出来なくなっていた
「クッ!!ちょこまかと!!」
「ホッホッホ、ホイ!!」
拳を繰り出す為大きく踏み込んだ体に、ボスカも踏み込み刀の持ち手を当てる
「ブッ!?」
互いに踏み込んだ事で、その力が赤髪の人物の腹部に集中し女は大きく吹き飛ぶが、女は気にする事無く更に追撃する
「ホッホッホ、チミ中々頑丈だね」
「クッ、本来の用途とは違うが仕方無い」
女はそう言うと指笛を吹き、18階層全体に例の植物型モンスターが現れる。当然リヴィラの街にも
「あらら、これはまたえらい騒ぎにしたねぇ〜」
そんなボスカにも当然植物型モンスターが襲い掛かるが、赤髪の人物には何故か襲いに行かない
「調教師!?」
「レフィーヤ!!お爺ちゃんの邪魔させないで!!」
「はい!!」
レフィーヤはアイズに言われ魔法詠唱を始め植物型モンスターの注目を集める
「【目覚めよ】」
アイズもレフィーヤに向かう植物型モンスターを倒すべく魔法を使い斬りつける
アアアアアアアアアアアアアアアアアア
「……………………まさか探し物が2つも見つかるとはな。お前がアリアだな」
「ッ!!」
赤髪の人物が話した【アリア】と言う人物にアイズは反応するが、同時にルルネから受け取った宝玉から何かが飛び出しアイズに飛び掛かる
「ッ!!」
アイズはそれを間一髪で避け、飛び出した何かはアイズに切り倒された植物型モンスターと一体化する
「ええい!!全て台無しだ!!」
赤髪の人物は悔しそうに叫ぶ
「アイズちゃん…………そっちは任せるよ」
「分かった!!」
アイズはそう言うとレフィーヤとルルネを連れ、寄生したモンスターから距離を取るが、アイズの魔法に反応し動き出す
(動きが遅い。先にリヴェリア達と合流しよう)
アイズは全速力でリヴィラの街に向かい、その場には赤髪の人物とボスカのみが残った
「後は貴様を殺しアリアを拘束する」
「ふむ、アイズちゃんを狙って何をしたいのかな?」
「答える必要は無い」
「確かに…………」
2人はそう言うと凄まじい速度で切り結び、互いの心臓に爪を突き立てる
しかし、その爪はボスカの方が長く鋭利であり、確実に赤髪の人物にダメージを与えた
「なぜ武器を使わない?手加減しているつもりか?」
「フフフ、なら本気にさせてみてくれ」
赤髪の人物は以前にも増してその剛腕を振るうが、尽くが反撃に合い赤髪の人物にのみダメージを与える
遠くでは例の寄生型モンスターが倒されていた
「さて、此方もそろそろ終わらせないとリヴェリアちゃんに怒られてしまうからね。掛かってきなさい」
ボスカはそう言うと刀に手を添え構えを取る
「……………………分が悪過ぎるな」
赤髪の人物はそう言うとその場から離れ湖に飛び込み逃げ出した
ボスカは門を閉じ構えを解くとリヴィラの街に戻った
「ボスカ様!!」
「やぁレフィーヤちゃん、そっちも無事終わったみたいね」
「はい、それで例の女の人は…………」
「残念ながら逃げられちゃった。ごめんね」
「そ、そんな!!ボスカ様が謝ることなんて…………」
「……………………………」
ボスカはアイズの元気が無い事に気付きソッと隣に立つ
「次はチミがあの子と戦う事になるかもね」
「お爺ちゃん…………」
「頑張りなさい」
ボスカはそれだけ言うと、フィンに事の顛末を説明するべくその場を離れ、アイズはその背中を見送った