「それで?何をしに来たんですか兄上、手紙1枚寄越して突然来るとは」
突如【ロキ・ファミリア】の殆どの団員(エルフは除く)を叩きのめし現れた自身の兄にリヴェリアはこめかみを抑えながら問い掛ける
「ん?何をしにとは決まってるでしょ、【武神】になりに来たよ」
対面で呑気に茶を啜り答える兄にため息を吐く
「兄上、答えになってないです。具体的に何をしに来たんです?」
「具体的に…………そうさな…………ここは強者が集まる街、そうだね?」
「まぁ、そうですね」
「ならばその強者である者の中で一番強い相手と戦いに」
そう言うボスカの顔はエルフとは思えない程獰猛な笑みを浮かべリヴェリアはその顔を見てゾッとした物を感じた
「そうですか、ですが悪いがそれは別の機会にして下さい。我々は今【闇派閥】との戦いで忙しい」
「ほっほぉ〜【闇派閥】とはなんだい?」
「世界に混沌を望む勢力の事や、ここに来るまで街中破壊されとるの自分も見たやろ?」
ボスカの問いに答えたのはリヴェリアではなくその隣にいたロキだった
「確かに…………何か家とか滅茶苦茶に壊れてたね」
「それをやった奴らを【闇派閥】と呼んでいるのです」
「ふむ、リヴェリアちゃんがそこまで手こずると言う事は相手は相当強いみたいね」
「ちゃんは止めてくれと言っているでしょう、それより兄上、変な事を考えている訳では無いですよね?」
「ん?いや儂もここで厄介になろうかと思ってね」
「…………………………ふぅ」
「マジで!?」
「マジマジ、大マジ」
リヴェリアが天を仰ぎため息を吐きロキは驚きの余り身を乗り出すがボスカは極めて冷静にそう言った
その夜、ロキは早速ボスカを他の眷族に紹介する
「と言うわけで、今日からうちに入団する事になったボスカ・リヨス・アールヴや!!リヴェリアの兄貴やからハイエルフやで!!」
「宜しくね♪」
ボスカが簡単にそう挨拶するがエルフ以外からの評価は芳しく無い
「あらら、嫌われちゃったかな?」
「まぁ、あんだけ派手に暴れ回ったらなぁ。兎に角!!今日から仲間やから困っとったら助けてやってな!!」
ロキはそう言うとボスカを連れ自室に戻る
「んじゃ、これからボスカに恩恵を授けるから上脱いで背中向けてや」
「うん、宜しくね」
ボスカはそう言うと服を脱ぎロキに背中を見せるとロキはその背中に恩恵を刻んでいく
「ふむふむ………………ふぁ!?」
「ん?どうしたの?」
「な、何でも無い、うん、何でも無いで」
ロキは明らかに同様しながらも恩恵を刻み終える
「良し、出来たで」
ボスカ・リヨス・アールヴ Lv1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
スキル
剣聖
・剣を使用時能力に超補正
武神
・戦闘時能力に超補正
「ほい、これがボスカのステイタスな、いきなりスキルが2つもあるとは、しかしエルフなのに魔法じゃなく近接系のスキルとは…………リヴェリアとは違う意味で逸材やで」
「ホッホッそれじゃあ儂は軽く街を見て回ってくるから」
「待て待て、その前に自分はギルドに行って冒険者登録せなアカン、リヴェリアに頼んどるから行くならその後や」
「そうですよ兄上、兄上は何時も勝手に居なくなるが今回ばかりは先に用事を済ませて下さい」
いつの間にか部屋に入っていたリヴェリアにもそう言われボスカは仕方なくそれに従いリヴェリアと共にギルドへ向かった
それを見届けたロキは2人が見えなくなると息を大きく吐き1枚の紙を取り出す
天覚ノ門
・閲覧不可
雨戸門
・閲覧不可
極楽門
・閲覧不可
「内容が分からんスキル…………一体どんな力が宿っとるんや?」
ロキがその答えを知るのは数日後に現れる【絶対悪】と嘗ての最強と戦う時である事をこの時のロキは知らなかった