(……………………一体何が起きた)
赤髪の人物、レヴィスは自身の身に起こった事を理解出来ずにいた
オリヴァスを殺しその力を手に入れ強化された筈の自分は、地面に転がされアイズはその光景を見ている
明らかに普通ではあり得ない力の流れに流されたレヴィスは立ち上がり、直ぐ様体勢を立て直し距離を取った
「……………………アリアの風によるものか?」
「違う、今の攻撃に魔法は使ってない」
「何?」
「行くよ、【
瞬間、アイズの剣に風が纏われアイズはその剣を構えレヴィスを斬る
アイズ・ヴァレンシュタインがボスカ・リヨス・アールヴから剣を学び始めて7年の年月が経つ。その間アイズはひたすらにボスカの剣を見てきた
その剣を徹底的に観察し徹底的に学び、そして徹底的に突き詰め己の物とした
1年目、どんな物かも分からずひたすらに剣を振った
2年目、何となく剣術と言う物が分かってきた
7年目、密かに【新陰流】を基に独自の技を作る様になった
その結果、アイズはとある魔剣士と同じ剣に至る
ボスカはアイズの剣を見て嘗ての弟子を思い出しその名を口にする
「……………………宗矩?」
その剣士の名は
そしてそんな男が生み出した技の1つこそ
無極円環は新陰流の太刀筋『切り上げ』と『廻し打ち』と言う2つの技を基本とする攻防一体の連撃
本来のこの技は柳生宗矩の魔と呼ばれる凶暴性と神より与えられし天禀が混ざり合い、相手を殺すまでその身動きを封じる技となった
アイズが行う無極円環もまた、相手に何もさせず封殺する技ではあるのだが、開祖たる柳生宗矩の物とは異なるのは、一撃一撃が必殺の威力を持つ文字通りの必殺技であると言う事
(体が思う通りに動かない!?)
レヴィスは剣を弾き無極円環から逃れようとする
次の太刀で体を刻まれた
アイズから距離を取り無極円環から逃れようとする
ほぼ同時にアイズが間合いを詰め体を刻まれた
持っている大剣を盾に無極円環から逃れようとする
大剣が守れていない場所に剣を滑り込まされ体を刻まれた
回避を選ぶ
体を刻まれた
防御を選ぶ
体を刻まれた
抗えば抗う程激痛が肌を突き刺し体に傷が増えその度傷を再生させる
(終わらない!!止まらない!!コイツ!!私を殺すまでこの攻撃を続けるつもりか!!)
レヴィスは漸くその攻撃が自身の死とアイズが剣を振れなくなるまで終わらないと言う事を察した
同時に自身の不死を呪った
剣姫の剣舞はまだ続く