その剣は尽くを切り刻み相手の全てを削ぎ落とすための剣
謂わば相手を殺さず苦しめる為の剣
例えアイズにそのつもりが無くともそんな地獄を産み出す剣に切り刻まれる側に残る物は何も無い
それは肉体的な話だけでなく精神的な意味も同じである
レヴィスは肌と同時に
レヴィスは肉と同時に目的を削ぎ落とされた
レヴィスは軟骨と同時に戦闘欲を削ぎ落とされた
レヴィスに残ったのはボロボロに切り刻まれた体とアイズ・ヴァレンシュタインの剣に対する恐怖だけだった
そこまで削ぎ落とされれば最早アイズに勝つ術は無い
「………………………………良し」
レヴィスの魔石を切り刻んだアイズは確実な手応えに頷きながらそう言う
それは奇しくも柳生宗矩がテンカイチ初戦で戦った相手ウィリアム・アダムスに最後に発した言葉と同じだった
レヴィスの体がサラサラと灰になっていく
「あ、アリア」
その途中、レヴィスはアイズに語り掛ける
「59階層に行け、そこで…………面白い事になっているぞ」
レヴィスはアイズにそう言い残すと完全に灰となって消えた
アイズがレヴィスを切り刻んでいる頃
【ヘルメス・ファミリア】とベート達は無数の植物型モンスターに行く手を阻まれていた
「クッ!!おい時間稼ぎはしてやるからさっさとしろ!!」
ベートはレフィーヤに激を飛ばしモンスターを蹴り飛ばすが数が多く苦戦していた
「〜〜〜〜〜と言うかお前も此方来て手伝えクソジジイ!!」
ベートはそう言い【ヘルメス・ファミリア】の隣でのんびりしているボスカに叫ぶ
「ホッホッホ、チミならその程度簡単に捌けるでしょ。これも修行だよ」
「大きいの来ます!!」
【ヘルメス・ファミリア】の誰かが叫んだ声に反応しボスカはその巨大な花のモンスターの首を掴むと軽く捻り首を切り離す
「それとも、ベートちゃんにはまだ難しかったかな?」
その言葉にベートは青筋を立てモンスターを蹴り飛ばす
「おいジジイ、もう一度言ってみろ、誰がこんな状況も乗り越えられないって?」
「いやいや、無理はいかんよここは儂らに任せなさい」
同時にベートの周りにいたモンスターが灰となる
「上等だぁクソジジイ!!テメェらの手を借りるまでもねぇ!!この程度俺1人で十分だぁ!!」
ベートがそう叫びモンスターの群れに突撃しようとした時
「【焼き尽くせスルトの剣、我が名はアールヴ!!】【レア・ラーヴァテイン】」
レフィーヤの詠唱が完了しモンスターを焼き尽くした
「………………………………」
ベートはこれからだと思っていた矢先モンスターを灰にされやり場のない矛先に地団駄を踏んだ
ダンジョンから戻った後、ベートはボスカにボロ雑巾にされるまで訓練をしたとか