武神…………万年無双を求める   作:寝心地

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第29話

ダンジョン52階層

 

そこを疾走する冒険者の一団【ロキ・ファミリア】

 

彼らは足を止める事無くここまで先を急ぐ理由はこの階層のモンスターの強さでも物資不足でも無かった

 

彼らが先を急ぐ理由はその先に存在する

 

「っ!!ベート!!転身しろ!!」

 

「ッ!!」

 

フィンの指示に従いベートが急旋回すると突如地面から無数の炎が上がる

 

「ホッホッホ何時見ても惚れ惚れする炎だねぇ」

 

「言ってる場合っすか!?」

 

「ラウルさん!!」

 

ボスカのボヤきにラウルが突っ込むとラウルの死角からモンスターの腕が伸びラウルを庇いレフィーヤがラウルを突き飛ばす、結果レフィーヤがモンスターの腕に掴まれ引き寄せられるとそのモンスターは下層から伸びる炎に焼かれレフィーヤはその穴に落ちる

 

炎の正体は58階層に存在するヴァルガング・ドラゴンと呼ばれるモンスターの攻撃、階層無視の攻撃は射程数百mを誇り全てを溶かす

 

その熱で空いた穴に落ちたレフィーヤを追い掛けヒュリュテ姉妹とベートが後を追う

 

「ガレス!!ボスカ!!ベート達を頼む!!残りのメンバーは正規ルートで58階層に向かう」

 

フィンは簡潔に指示を出すと走り出しボスカとガレスが残される

 

「さて、それじゃあ若造共を助けに行くとするか」

 

「ふ〜む必要無い気もするけどねぇ」

 

2人はそう言いながらも4人を助けるべく躊躇いなく穴に飛び降りた

 

「ふむ、龍はあらかた4人が片付けたみたいね、成長している様で感心感心」

 

落ちる二人の邪魔が入らない事にボスカは感心し落下し続けると次第に地面が見える

 

「ホッ!!っと」

 

「生きてるかひよっこども」

 

「2人とも後ろ後ろ!!」

 

対照的な着地を決め4人の様子を伺う2人にティオナが慌てた様に声を掛ける

 

2人が前を見ると竜の尻尾が迫っており2人を潰すべく迫るがガレスが尻尾を受け止めるとゆっくりとその体が浮き上がる

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

その体はゆっくりと加速し最後は周りの竜を羽虫のごとく叩き落とした

 

「相変わらずの馬鹿力だねぇ〜儂には無理かも」

 

「儂もそう何度もやっとられるか、お前さんもさっさと手を貸せ」

 

同時に下の階層から芋虫型モンスターも現れる

 

「フィン達が来るまで凌ぐぞ」

 

ガレスは両手に斧を持ちそう伝えボスカと共に前に立つ

 

群がるモンスター達を2人で薙ぎ払う

 

「…………もうお二人だけで良いんじゃないですかね?」

 

「馬鹿か、ジジイどもだって疲労で鈍る」

 

ベートはナイフを構え一匹の竜を蹴り殺す

 

「私達も行くわよ!!」

 

「オッケー!!」

 

ティオナとティオネも獲物を持ち立ち向かう

 

芋虫型モンスターは竜を率先して狙いその魔石を喰らう

 

「流石に大変になって来たよ〜」

 

「泣き言言う暇があるならさっさと殺せバカゾネス!!」

 

「【ウィン・フィンブルヴェトル】!!」

 

上層に続く階段から氷が飛び出しフィン達が現れる

 

「フィン!!漸く来たか」

 

「喜ぶのは後だ!!残っているモンスターを掃討する!!」

 

フィンの指示でモンスターを全て打ち倒し合流を喜ぶ

 

「………………………………」

 

59階層へ続く階段を警戒した眼差しで見つめる幹部陣に気付かないまま

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