武神…………万年無双を求める   作:寝心地

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第3話

リヴェリアに連れられボスカはギルドに向かう

 

その道中改めて周りを見れば至る所に破壊跡があり道を歩く人々は暗い顔で何かに怯える様に俯いている

 

「ふむ、世界の中心と言う割にはえらく辛気臭い街だね」

 

「それも全て【闇派閥】のせいだ、何時来るかも分からない【闇派閥】の襲撃に人々は疲弊しきっている」

 

リヴェリアはボスカに説明しつつギルドに急ぐ、その途中リヴェリアはある事に気付きボスカに尋ねる

 

「所で兄上、その腰にある物だが」

 

「ん?」

 

「それは刀だろう?極東にも行ったのか?」

 

「ああ、これはね」

 

ボスカがそう言い刀を抜くとそこには銀色に光る鉄の輝きは無く代わりに緑色の植物の片鱗が現れリヴェリアは深くため息を吐いた

 

「……………………ボケるには早いですよ兄上、オラリオもそうだが外も十分に危険だった筈、そんな道を木刀一本で歩くなど」

 

「ホッホッホッ心配し過ぎだよ、それにこれは木刀じゃなくて竹光」

 

「……………………兎も角登録し終わった後にちゃんとした武器を買いに行きましょう、流石にハイエルフがそんな貧相な装備をしていては様々な所からやっかみを受ける、特に他のエルフが納得しないでしょう」

 

「ふぅ〜む、まぁ分からなくも無いね」

 

「なら急ぎましょう、先にギルドで登録するのが先ですが」

 

そんな話をしていると何時の間にかギルドに辿り着いており2人は中に入る

 

中に入るとリヴェリアが先に歩き赤髪の動物の耳の生えた女性職員に声を掛ける

 

「ローズ」

 

ローズと呼ばれた職員は若干嫌そうな顔をしながらもマニュアル通りの対応を進める

 

「ようこそおいで下さいました、本日はどの様なご要件で?」

 

「そう言うのは良い、今日は冒険者登録をしに来た」

 

「登録って、その隣にいるエルフ様?」

 

「そうだ、後念の為言っておくがハイエルフだ」

 

「…………承りました」

 

差し出された紙にボスカはスラスラと文字を書いていく

 

「はい、書いたよお嬢さん」

 

「確認しました…………ようこそ迷宮都市オラリオへ」

 

「うん、ありがとね」

 

ギルドから出るとボスカはリヴェリアに連れられとある武器屋に入る

 

「通常なら初心者にあった武器をギルドから貰うかうちの様な大手なら先達の残した武器を使うのが普通だが…………」

 

「うん、これが丁度いいね」

 

ボスカがそう言って手に取ったのは一本の刀

 

「それはうちの上級鍛冶師(ハイスミス)が打った物です。特にこれと言った能力はありませんが代わりに他の刀より丈夫で切れ味が良い物です。値段は、60万ヴァリスって所ですね」

 

「ふむ、これで良いかね?」

 

ボスカはそう言い金を置く

 

「少々お待ち下さい……………………はい、確かに」

 

「持っていたのですか」

 

「まぁね」

 

今度こそ用意を整えたボスカはリヴェリアと別れ当初の目的通り街を見て回る事にした

 


 

「今戻った」

 

リヴェリアはボスカと別れた後【黄昏の館】に戻りロキにそう報告する

 

「おかえり〜、その様子やと無事登録出来たみたいやな」

 

「ああ、兄上は街を見て回るそうだ」

 

「1人で大丈夫か?まだ【闇派閥】が蠢いとるのに」

 

「兄上を甘く見るなよロキ」

 

「ほう、リヴェリアがそこまで言うのは珍しいな」

 

「兄上はな、昔から特別だったのだ」

 

リヴェリアは懐かしむ様に窓から外を眺める

 

「最初に兄上の剣を見たのはもう80年以上前か、森の中でも最高の弓手が放った大弓を兄上は座したまま真っ二つに切り裂いた、それもたまたま拾ったなまくらでだ」

 

「………………………………マジ?」

 

「本当だ、そして」

 

「そして?」

 

ロキは更に凄い事があるのかとドキドキし唾を飲み込む

 

「とんでもない女好きだ」

 

「……………………は?」

 

「つまり変態なのだ、色んな意味でな」

 

リヴェリアは何とも言えない顔でそう言い2人の間には静寂が訪れた

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