武神…………万年無双を求める   作:寝心地

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第6話

「ホッホッお嬢ちゃんが作法と来たか」

 

ボスカはそう言いながらゆっくりとアルフィアに迫る

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

「それはもう見た」

 

ボスカはそう言い魔法を薙ぎ払うと更に踏み込むがアルフィアは構わず続ける

 

「【炸響(ルギオ)】」

 

「お、やべっ」

 

瞬間、ボスカの胸元で透明な爆発が起こる

 

「……………………」

 

地面が土煙を上げアルフィアの視界が塞がれるがアルフィアはその目で捕らえているのはその先にあった

 

「……………………今のも避けるのか、何をした?」

 

「なに、チミ同様儂も教えてやろうと思ってね」

 

「???」

 

「チミに教えてあげよう。武術っちゅーもんをね」

 


 

「何……………………あれ」

 

その様子を見ていたリヴェリア達、その中でアイズはボスカの放つ異様な気配を感じ呟いた

 

その様子を見ていたリヴェリアはこれ幸いとアイズに教える様に言う

 

「丁度良いアイズ、兄上の動きを良く見ておけ」

 

「???」

 

「あの状態の兄上を見れるのはエルフでも稀だ、今後のお前の糧となるだろう」

 

リヴェリアの言葉にアイズは何も答えなかったがその目はボスカから離れることは無かった

 


 

「……………………」

 

「……………………」

 

2人の間に無言の圧が広がる。そんな圧の中でアルフィアは平然とボスカに問い掛ける

 

「…………なんだ、それは」

 

「フッフッフ、何だと思う?」

 

嘗て、上泉伊勢守と呼ばれた男がいた

 

その男は剣に神を宿らせる事を目標とし数多の訓練と経験を積んだ

 

そんな男は十年にも及ぶ瞑想の末、死と同時に人間の領域と神の領域を隔てる門を開き人の身でありながら神の領域へと至り蘇り数々の伝説を作った

 

その男はその門をこう名付けた

 

天覚(てんかく)ノ門

 

その門を開きし者は人間を超える動体視力と精密な動きを獲得し机上の空論の様な動きすら可能にしてしまうと言う

 

「【福音(ゴスペル)】【炸響(ルギオ)】」

 

「……………………ホイ♪」

 

嘗ての弟子はその力についてこう述べた

 

『どんな力もどんな技も人間技である以上先生には届きません』と

 

そんな力を解放したボスカにとって

 

アルフィアの全てを破壊する音の魔法は時を告げるだけの鐘音と大差ない物へと成り下がるのは必然だった、しかし

 

「とんだ化け物ジジイだな」

 

「そう褒められると照れちゃうな」

 

「だが、やり方は分かった、次は私の番だ」

 

アルフィアはそう言うとボスカに近付きその手を胸に添えるとボスカの体が吹き飛ぶ

 

「痛た、やるじゃない。流石は才能に愛された女の子だねぇ」

 

ボスカの前に立つ【静寂】のアルフィアもまた才能と言う神の寵愛を受けし怪物だった

 

「ほざけ、思ってもいない事を喚くな」

 

「いやいや、儂の出会った中で2番目に才能があるよチミ」

 

「2番目か…………」

 

「そうさ、1番は儂の長光ちゃん(義息子)よ。チミはあの子を超えられるかな?」

 

再びアルフィアがボスカに近付きその手を胸に触れると同時に、ボスカもまたアルフィアの胸に手を置くと互いに弾ける

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

「ホッホッチミとの戦いは楽しいね。儂も本気でやりたくなってきたよ」

 

「それは良かった。私はそろそろ飽きてきた所だ。早い所お前を殺そう」

 

アルフィアはそう言うと今まで以上の魔力を立ち上らせる

 

同時に地面から炎が吹き出し同時に黒い龍が姿を現す

 

「漸く現れたか」

 

「オッホ、スッゲェ」

 

「貴様と遊んでいる暇は無くなった。次で終わらせる」

 

アルフィアはそう言うと詠唱を始める、同時にアルフィアの頭上に灰銀の鐘が現れボスカはその美しさに見惚れる

 

「綺麗な鐘だねぇ〜」

 

「【祝福の禍根、生誕の呪い、半身喰らいし我が身の原罪】【禊はなく。浄化はなく。救いはなく。鳴り響く天の音色こそ私の罪】【神々の喇叭、精霊の竪琴、光の旋律、すなわち罪過の烙印】【箱庭に愛されし我が運命よ砕け散れ。私は貴様を憎んだいる】【代償はここに。罪の証を持って万物を滅す】【哭け、聖鐘楼】【ジェノス・アンジェラス】」

 

詠唱完了と同時にボスカに向けて轟音と破壊が迫る

 

同時にボスカは次なる領域と自らに化した【禁】を解いた

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