武神…………万年無双を求める   作:寝心地

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第9話

【ロキ・ファミリア】ダンジョン遠征 49階層

 

無数のモンスターが跋扈しその殆どが【ロキ・ファミリア】に襲い掛かる。その様はまるで、モンスターの波の様であり、盾を構えそれらを防ぐ団員は、さながら防波堤の様だ

 

そんな防波堤から身を乗り出し波に向かう影が2つ

 

「うっひゃあ〜エッグゥ〜」

 

「……………………」

 

影の1つはアイズ、彼女はその剣でモンスターを細切れにし波を消し去っていく

 

もう片方は【剣聖】ボスカ・リヨス・アールヴ

 

その神業によりモンスターは自身の力で潰れ血を撒き散らす

 

「うん、相変わらずここの子達は強いね」

 

「2人とも戻れ!!」

 

フィンの声が聞こえその声に従い2人が下がるとリヴェリアの魔法がモンスター達を焼き尽くす

 

「相変わらず凄い力だねぇ」

 

ホッホッホと笑いながらそう言い、ボスカはアイズに話し掛ける

 

「アイズちゃん、さっきの4匹目を倒した時の動きは良かったよ。ただその後の回避の仕方が良くなかったね。あそこは最小限の動きで避けて反撃しないと…………」

 

「兄上、反省会は野営地に着いてからにして下さい」

 

そうして50階層で野営を敷いた【ロキ・ファミリア】は幹部陣が集まり今後の話をしていた

 

「あの、お爺ちゃん」

 

「ん?」

 

天幕を張り終え一息つけると思っていたボスカにアイズが声を掛ける

 

「フィン達が呼んでる」

 

「ふむ、分かったよ。ありがとね」

 

ボスカはアイズに礼を言いフィン達の天幕に向かう。中に入るとフィン・リヴェリア・ガレスの3人が待っていた

 

「来たか兄上」

 

「うん、アイズちゃんに呼んでるって教えてもらってね。それで?どうしたの?」

 

「アイズの事なんだけどね…………」

 

「アイズちゃん?」

 

「ああ兄上、アイズは強くなっているか?」

 

「なっとるよ、あの子には剣士の才能がある。あ、リヴェリアちゃん儂緑茶ね」

 

「自分で入れてください」

 

リヴェリアはそれだけ言うとため息を吐き椅子の背もたれに背中を預ける。フィンも同じ様にため息を吐き、ガレスは心配し過ぎだと二人の年寄り臭い動きを笑う

 

「そうそう、心配いらないよ」

 

ボスカは何処から取り出したのか急須に茶葉を入れ温かい緑茶を作り飲んでいた

 

「兄上…………ただ私は時々あの子が誰もついて行けない場所に行ってしまう気がしてならないのです」

 

「……………………そんな事にはならないさ」

 

ボスカはそう言いもう一度茶を啜る

 

「…………しかし、分からないでは無いですか」

 

「大丈夫、そんな所に行ってしまったら儂が連れ戻しに行くから」

 

「………………………………確かに、兄上ならそれ位してしまうかもしれませんね」

 

リヴェリアはクスリと笑いそういった

 

全員が外に出ると天幕の方が騒がしくなっていた為寄ってみると、ヒュリュテ姉妹にアイズとレフィーヤがいた

 

「何をしてるんだアイツらは」

 

「ホッホッホ、元気があって良いじゃない」

 

「あ!!ボスカだ!!」

 

「団長〜♪」

 

「お爺ちゃん…………」

 

「り、りりりりリヴェリア様!!ぼ、ボスカ様!!お疲れ様です!!」

 

「うん、お疲れ」

 

「ボスカ〜私とも模擬戦やろ〜」

 

ティオナがボスカにそう言い抱き着くが

 

「チミがもう少し力を抜く事を覚えたらね」

 

ボスカはそう言いティオナの手から離れる

 

それから数時間後、フィンが団員達に今後の予定を伝える

 

「今後の事を伝えるよ。目的は【未到達領域の開拓】これは変わらない。けどその前に冒険者依頼をこなしておく。内容は51階層のガドモスの泉の泉水の採取、一箇所の泉から取れる泉水は少ないから2カ所回らないといけない、そこで二組の少数精鋭パーティで向かう」

 

フィンはパーティに入る者の名前を呼ぶがそこにボスカは入っていなかった

 

「ボスカとリヴェリアにはキャンプの防衛に回ってもらう。2人が居なくても十分やり通せると思っている。頼んだよ皆」

 

そうして選ばれた者達は泉水を得るべくガドモスの泉に向かった

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