神秘卓についての諸々   作:柳瀬塔矢

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毒入りスープ:神武此方視点 2

 

さて戻るとどうやら蝋燭が僅かながらに短くなっている*1では無いか。なるほど、これは時間制限というわけだな?

 

「ふむ・・・ならば向かうは書物庫よ。情報を取らないのは時間がない時のみ故今は当てはまらんよ」*2

 

綺麗な木製の扉を開き、中に入ると分かりやすい書物庫だった。壁には本がほぼ隙間無く詰められている。その中のいくつかを適当に選んでみればどうやら言語が選べる様だった*3

 

「ふむ、言語体系が人類のソレとは違う・・・いや、呼び寄せた人類に合わせて変わるのか。となると此処はソレ相応に汎用性の高い空間*4というわけだが・・・まぁ適当に読んでみるしかないか」

 

一つの書物を選ぶとソレには僅かに甘い香りのする黒い物体が染み付いていた。タイトルは『スープの夢について』・・・ふむ。なるほどな

 

本は各部屋についての説明が載っていた。そして最後には『死ぬ覚悟をして飲むように』と〆られていた

 

「ほぉ?死ぬ覚悟か。今の吾を殺せる奴なぞ今の世界にいるかどうか・・・宙の果て、本物の外宇宙ならば僅かながらに居る可能性があるが所詮その程度。吾らが住む蒼き清浄なる世界*5に居る様な怪異や神格どもに殺される様な吾ではない*6が、なんだ。不愉快だな?化物などとは呼ばれてきたが殺せないから化物だというのに*7殺せると思い込んでいるその傲慢はとても不愉快だ。殺せるか分からないが殺すしかないから命を賭ける決断が光ると言うのにまるで必ず殺せると言わんばかりの描き方・・・余程化物を知らんと見える。確かに最後の戦から*8そろそろ一世紀か。ならば神秘の恐ろしさを忘れるのもおかしくはないがこの空間を作っているのは神仏のどれかであろうのだから何故忘れているのか。思い出さなければならない。人類の進化を。思い出さなければならない。神秘の恐ろしさを」

 

さて、では先程から地味に騒がしかった牢屋へと向かうとするか

 

「御主は此処で待っているといい。必要のないことではありそうだが足手纏いは戦場には不要故な」

 

さて中に居るのはクサリヘビの亜種、神話生物の類だが・・・

 

「まぁ、所詮ただの怪異だな。首を捥げば死ぬ程度でしかないわ」

 

出会い頭に頭と胴体を分離すれば問題はない*9わな。神格および本物の神ならばその程度では死なんが*10生憎此奴はただの怪異故に死んでしまったのだ

 

奥には資料が二つほどあった。片方は毒の場所。どうやら最初の電球と書物庫の黒いインクが毒に値するものの様だ。もう一つは元凶について。どうやらこの空間はチャウグナー・フォーンとやらが作った夢の世界らしいがどうやら。

 

「と言うことでスープを取りに向かうぞ」

 

厨房は特に語る事はない。至って普通の厨房に、至っておかしくないスープがあっただけなのだから。

 

それを中央の部屋に運び電球を捥ぎ取り毒をスープに入れる。電球が無くなったのならば光源が失われたのだから何も見えないのでは?と思う者も居るだろうが俺は人をとっくに辞めている。光源がなくとも在るのならば見えて当然で在る。*11少女はあまり動かないから何か事故が起こるわけでもない。

 

少女に毒入りスープを渡すとすぐに効果が出た様で死んだ後、姿が消えた

 

「さて問題はここからよ。恐らくこの毒は一般人なら確実に死ぬ程度の毒というわけで。恐らく吾には通じない*12のよな。と言う事で別の手法を用いる必要がある訳だが転移術を用いるにもこの場所が理解出来ていない故に帰還先の座標距離を導くのは困難。勘で書いてもいいが見当違いな方向に飛んでは世話がない。・・・此処は夢の世界と記載されてたな。既に滅んだ幻夢境の様な覚醒世界とは異次元の世界だと捉えられるか?ならば若干無法だがこの呪文ならば帰還できるか」

 

と言うわけで魔力を練る。自らの魂を核に、肉体を器に。これにより器を用いて核を取り囲んだ状態にする。ましてや此処は異空間。ならばこの呪文《暗黒の呪い》ならば通じるだろうよ

 

 

 

一瞬視界が暗くなったかと思うと次に居たのは元々居た場所だった。どうやらちゃんと帰還できたようだ。なんか少女もこの場に居るが・・・なるほど、元々はクサリヘビへの生贄用に用意させたが吾が殺したからその褒美と言うわけか。

 

少女はなんか疑問そうに吾を見てるが・・・なるほど確かにあの強さを見たら毒如きにやられるとは思わないだろうな

 

「暗黒の呪いと呼ばれる呪文がこの世界にはある。この呪文は対象を取り囲み対抗させずに元いた次元、場所へと帰す物だ。あの空間は夢の世界と断定されていたが故もしやと思って使ってみたがこれが正解よ。やはり世界が異なっておったわ。と言う事で少女よ。御主もこれから吾も共に生きるのだ。簡単に死ぬ事は許さん。これから御主は様々な人の業を目の当たりにするだろう。しかし安心するがいい。全ての因習は吾が打ち砕こう。人の夢、人の望み、人の業・・・ソレら全てこの世に蔓延る因習であるが故にな」

 

そうしてちょっとした非日常が終わり、また日常が巡りだす。次は何が待ち受けるのか、ソレを少しばかりのスパイスとしながら日が昇る

 

 

*1
1cmほど短くなってる

*2
時間制限は?と思うだろうがコイツに取って時間がないってのはあと数分ってタイミングくらい。

*3
ネイティブクラスに扱える言語を幾つか持ってる。脳を切り替えて見てみると実際に文字が変わった。なんかすごい仕組みしてんなコレと思ってるがそういやパルプに似た様なAFあるわこれ

*4
人類であれば誰でも呼べる、と言うことになるからね

*5
ブルーコスモスかな?

*6
なお作成段階から素材厳選して呪いも最上位のモノのみを詰め込み反射増幅させた八戒コトリバコは相応に苦戦する模様

*7
アーカードみたいなもん

*8
冷戦や紛争などの小規模だったり目に見えづらかったりするのは除く

*9
6桁のダメージが通ってました。まぁそりゃそうだよな。ステータス化物だもの

*10
ダメージだけなら割と死ぬのでは?装甲や耐性で耐えてくるのであって

*11
お陰で昼間でも星が見える

*12
ステータス化物の弊害




てことで毒入りスープクリア。暗黒の呪いエンドです。尚これから先神武此方が現れるシナリオは現状無いんですよね。あるとしたら二つ先のシナリオだけどそもそもまだリプレイが作れるシナリオが無いし・・・って感じです
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