「中尉!当たりました!当たりましたよ!!」
「いったろ?狙うために"止まる"ってな」
撃破したモビルスーツを横目に、大きく迂回するルートで船団からいったん離れる。
相手はモビルスーツ、戦闘機の様な
理由としては、モビルスーツの機動力は戦闘機とはまったくの別物という事を嫌というほど経験していたからだ。
特に
なにせ、移動しながらその場で振り向くという、戦闘機では到底行えない動きをしてくる。
その為、下手に相手をするよりも
その
「どうして
「動きが戦場素人のソレだったからな。訓練兵か新兵か知らんが、お手本通りで
「って、うわぁぁぁぁぁ!!」
急激な横Gがかかるが、それに機体が悲鳴を上げる事もなくすんなりと答えてはくれる。
答えてはくれるのだが、鈍重的な操作感覚に陥るのは軽戦闘機の
「こいつは跳ね馬なんかじゃねぇ!まるで闘牛って感じだ!こんなもんを作ってたのかよ!!」
「って、6時方向に敵機?!後ろに付かれます!!」
「フレア準備!後方ミサイルもあるなら、そいつも添えてだ!!主砲はロックし続けとけ」
「は、はい!」
もう一つの
こちらの速度に対して、あちらもついてこれはするが、距離を少しづつ縮まっていく
こうすると、こちらの技量を考慮しない
「熱源!発砲感知!」
「フレアとミサイル撃て!歯ぁ食いしばれよ!!」
思惑通りに
そこから宙空間で
こうすることで、フレアを円周状にばらまきつつ射線軸から外れる事が出来る方法でもある。
「ミサイルは?」
「撃ってはいますが」
当たった反応はない。
だが、フレアの煙の中から現れる一つ目の巨人は、ミノフスキー粒子の影響下でこちらを見失っているかのように足を止めてはあたりを確認し始めていた。
それを相手の頭上、こちらからはサイドオンした側面だったが、2つの砲門が追尾旋回で狙い定めている状態で
「だから戦場で止まる奴がいるか!撃てっ!」
「は、はいっ!!」
メガ粒子砲から放たれる2条の光線は、
「や、やりました!!」
「よくやった。だが油断はするな?ザン・シンの構えだ」
「それも東洋のコトワザって奴ですか?」
「コトワザじゃねぇ、戦場での心構えってやつだよ。機体の状況確認も急げ」
その場をすぐに離れては、機体の状況を確認していく。
「メインスラスターが不調?重戦闘機に
「兵装はまだ6割残ってます。格納ミサイル群も残って、メガ粒子砲もまだいけそうです」
「戦闘機に戦闘艦並みの兵装のせるとか、ほんと何てバカなもん作ったんだよコイツは」
「ほんとにそう思います」
バカげていると思うが、いまは十二分にモビルスーツ相手に使えるとわかった。
これなら戦闘機乗りの自分でも対応できる、そう思いつつも船団をみれば戦闘らしき動きがみてとれないのに気付く。
「ん?戦闘がみえないな……船団は無事なのか?連絡はつくか?」
「やってみます。こちら輸送船ブービー乗組員……」
そんな折、自身が見ていた
「!!!」
「うわっ?!」
言葉を発するよりも前に急遽機首を大きく仰け反らせれば、本来進むべき先には複数の
「ちゅ、中尉!今のは?!」
「どうやら、あちらさんはまだ残ってたらしいぞ、