絶叫。それはこの終わりの見えない泥沼で最も聞こえていた。
監督も、俺も、きっと常に叫んでいた。
首都のど真ん中、それも幹線道路。それを約15日停止?
もう、はははと乾いた笑いしか出てこないよ。
監督は……どうだろう。
今どんなことを思っているのかね?
風そよぐ街中。泥の悪臭が、足にまとわりついて消えないと、公役市民たちは嘆いていて、戦役を退いた軍人らしき人物たちは靴下をせっせと交換していた。
と、監督の心について思案したあなたは監督の方向に視界を動かした。
すると見えたのは涙を流しながら顔を引き攣らせ、笑っている監督だった。
「あははははは!もう助からん!」
「ヒィ、もう間に合わない……!」
「ここで終わりだ。ここが、こんな所で……っ!」
無理もない。どうせこいつは死ぬ運命だしな。
まあ、中間管理職なんてそんなもんじゃないかな?
何かしらの事故がたまたま起きて、その帳尻を合わせるために、現場を監督していた立ち位置の人物が責任を負い、処刑。
この王国ではよくあることさ。
でもたまに正気になって、私を慰めてはくれないか、と嘆きと笑いが混ざったような表情でエルフ君に話していた。
エルフ君……(名前はフィアと言っていた)曰く、
監督はどうやらこの王国の子爵家の5男だったらしい。
だけど、子爵家は当主が最悪で、50を超えている爺がずっと実権を握っていて手放さないっていう状態らしい。
監督はそんな家で、爺のことは好きでも嫌いでも無かったが、家臣団に担ぎ上げられて旗頭にされそうで、それが操り人形のようになってしまうことを危惧して王国の首都、このメイプルまで逃げたようだ。
その後は10年間ほどフィア君と付き添ってゴールイン、と言った人生を歩んだみたいだが……まあ、彼は死ぬだろう。
というか……監督は聞く話によると、どちらも有るとの事だったのだが……どっちが夫婦の婦になるんだ?
まあいいか。
前々からそうだったけどこの国はマジで想像の10倍くらいやべえ奴しかいない。
あのトーマスはいきなり叫んで逃亡、もう戻ってこないだろう。
それに、この広い王国でうっかり「法外地区」に紛れ込まないという確証はない。
法外地区では……踊り食い(ガチ)を楽しむ食のダンサーや、料理に真理を見出した何でも雑炊に変えてしまう雑炊コックなど様々な奴らがいる。
特に警戒すべきは新参者の芸術家のハーフエルフで、どうやら最近は人間を斬り裂き、それを継ぎ接ぎして美しいおぞましい作品を作ることに夢中になっているとTIPSが言っていた。
こいつは目撃情報が非常に多く、どうやら最近は衛兵30人切りを成し遂げた。
本人も外見をよく変えており、姿を煙のように忽然と消すことから煙の幻という異名を獲得したようだ。
トーマスはこいつらにやられている可能性が大だろうな。
なにせ法外地区では法律が通用しない。
ここは殺人が罪じゃないし、そもそも罪なんて概念がない。自由に過ごしただけだ……と、血染めの頭巾はコメントしたようだ。
法外地区では極めて一般的な人間文字四肢デコでコメントしたため、立ち入った記者団は5時間で撤退した。
と、いうのがTIPSの語る法外地区と、周囲の人々が言っていた言葉を足し合わせて信憑性の高いものだけ組み合わせた話だ。
嘘を吐くようなやつじゃないし、多分本当なんだろう。それに法外地区住みのやつあるあるだが、四肢デコをするためにパーツを拾いに境目ギリギリまで出ることもあるらしい。
トーマスの頭は今頃、長母音の1つかな。
まあそんな事はさておいて。
バケツリレーが終わらない。どうなってやがるんだこの沼は。
誰も彼もがげっそりと頬をこけさせても、それでも泥は終わらない。
砂を入れて、麻布を何十枚も投げ入れて、石灰を大量投入しても、ようやく少し減ったくらいだ。
それに魔力も底をついて、俺はもう動けない。
俺はそもそも浮遊魔法でも石畳みたいに、10kg以下くらいのものしか余裕を持って浮かせられない。
底石を水平にする為に一瞬だけ持ち上げたり……
もうキャパオーバーだ。
あーくそ、視界がグラついてるなあ。
視界がぐにゃぐにゃだ……まるで、目の中で竜巻が起きているように視界が不安定だ。
急性魔力欠乏症か、それとも疲労の眩暈?あー、眠い。一睡くらい、いいかぁ……
くそ、熱でもあるのか?水が飲みたい。水、水水、渇いてる……
♡♡大好きです、本当に、本当に!
あの時、僕を見てくれてなかったら僕はきっと死んじゃってました♡
ありがとう!大好きですよ……
貴方のことをきっと僕は永遠に忘れません、いや、あなたが死んでしまっても、絶対にあなた以外の事なんて考えられない♡大好き♡
文章の1話辺りの量について(調整)
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10000文字ほしい←現在の基準
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3500以上ならいいよ
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5000文字くらいほしい
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6000以上ならいいよ