「それでさ、うちらが全員集められた理由についておさらいする?」
【洞察】が半分ほど眠りかけている【俊敏】に対して話しかけた。なぜそれを探知できたのか?それはひとえに、彼女の能力に起因する。
「はい……」
小宮は長い説明で重たくなっていた瞼を開いた。
「ラーヴァドラゴンを観測しちゃったのよ」
1拍置いて、真剣そうな口ぶりで話した。
その声は静謐で厳かな円卓の上に響き渡る。
「ラーヴァドラゴン?」
溶岩と竜……ああ、この世界の御伽噺とかによく出るやつか。
はるか昔にとてつもない量のドラゴンがいる山があり、
それを『勇者』が竜殺しを達成した……みたいなやつだ。
(なぜ今更になって出てきたんだっけ?)
「はぁ、まあ居るってことは昔に全滅したんじゃなかったということよ。」
「もう忘れたの?3時間前に話したじゃない」
ため息をつきながら、小宮を【洞察】が見下ろした。
呆れ、または失望。一大事においてほとんど唯一無二の価値を持つ時間は無駄にできない。
(概ね、熱探知が効かないだろうし透視でもやったのか?
溶岩の中を泳ぐとか聞いたけども【洞察】の透視にかかれば訳も無い、そういうこと?)
「あー。まあだいたいそうね」
両腕をラウンドテーブルの上に置き、【洞察】は空席の多い円卓の席に目もくれず【俊敏】のことを見つめている。
目と目が合っている時に読心を可能とするその力は、事前に説明されていなければ決して小宮が知ることはできなかっただろう。
「ただ…サイズが規格外なのよ」
「さっきも話したけど、ざっと25Mを超えて、溶岩の底で沈んでいるわ」
その情報は、まさに大衝撃。25メートルといったら、それはもうだいたいプールの半分だ。
考えるだけでも恐ろしいサイズだ。
「25メートル!?!?」
【俊敏】は驚き、頭の中にイメージを巡らせた。最低でも25メートルということは、家ほどの大きさのはず。なんてサイズだ!
「溶岩に浮力はほとんど無いはずだけど…なんでそこまで巨大化するんだ?」
するとその疑問を封殺するように【洞察】がすかさず言った。その速さは、次に言おうとした言葉を完全に閉ざした。
「ここは異世界でしょ。地球の常識はもう通じないのよ」
確かにそうだ。でもそれにしたっておかしい。そんな極限状態で生きるのはどうやったって不可能なはず。
「まあ小魚サイズならそうなんじゃない?それに、君なら粉砕できるでしょ。【俊敏】。」
「それに、今回見つけたラーヴァドラゴンは再生能力みたいなやつを持っている。常に溶岩の底で自分の肉体が溶けながら再生し続けていて、効果が永続の可能性が大。」
「でもいくらドラゴンと言えども、そこまで極端な再生能力は持たないはずなんだ……なぜなのか全くわからない。だから何かする前に殺しきるのが僕らの役割、というわけだね」
続けざまに答えた【洞察】は少し疲れた表情をしながら要点をかいつまみ、3時間分のロスをわずか10分弱で取り戻した。
「そういや【鋭敏】がコピーする人格って何?」
鋭敏。その名は五体星の中で最も多彩な者の符号的な名前。サザンクロス帝国から与えられた名前・役職でもある。
その力は非常に多岐に渡り、超越的な力を持っている。
その中でも最も強力なのが『人格規定』。
その者の記憶を知ることで、不完全ながらも人格を再現出来る。
【洞察】が自分の記憶・経験・知識を完璧に見て、【洞察】の思念を通して【鋭敏】が知る。これにより間接的ながら同一人物の劣化を何体もコピーして増やせる。
「【絶影】【白空】【洞察】【俊敏】、まあほとんど全員よ」
「了解した。デッドコピーたちは何体いる?」
「【鋭敏】が操れる傀儡のうち4000人。まあだいたい3%ね」
鋭敏の能力の名前にしてその実態は、『ネクロマンス』だ。
『ネクロマンス』とは死者蘇生だ。死者蘇生と言ってもそれは自分が殺した死体でしか出来ない。
傀儡が生者を殺しても傀儡は増える。なぜならその傀儡に自分の人格を完璧に乗せているから。
逆に言えば、自分をコピーさせていない傀儡が殺した場合、その死体は傀儡にならないというわけだ。
(4000…倒せるだろうか)
いくら身体が自分たちより強いとはいえ、竜がそれより強かったなら倒せない。
小宮永郎は全滅を危惧していた。自らの能力であれば確かに強いだろう。だがそれは本当の強者相手ではどうにもならない。
それがどうにも、【俊敏】としての立ち振る舞いを出来ないようにしていた。
3ヶ月前。あの秋の戦いは最悪だった。
自分も重症、さらに【絶影】も別の任務で出れず、周りのサザンクロス帝国軍の兵士と共に魔導列車で帰った。
この魔道列車はサザンクロスの物だったが、食料を乗せる名目で列車をメイプルに送ったから貨物用の所しか空いていない。
客席なんてものは存在しない。運転席と機関室以外は貨物用のコンテナ。
魔法で急速に治療されながらだったが、あの帰投が今まで体験した中でもっとも最悪だ。
特に、あの将軍。
単独で国家に匹敵するほどの脅威を持つ、最も警戒すべき相手であるとの前評判は聞いていたがあまりにも予想外だった。
溶岩。炎……連想点が多すぎて、ケロイドの皮膚の下が痒くなる。
「倒せるかどうか分からないけどさ、まずはやって見るべきだってもんよ。」
「だから大丈夫だ。」
その声は自信に満ち、少しの不安に苛まれた小宮にとって指針となった。
(ああ……そうだね。確かにそうだ。)
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
「弾切れは心配しないでいい!直ぐに本体が持ってくる!」
声を張り上げるヒューマンの老人。または青年。あまたの死体が動いていた。
姿形は違えど、宿る人格は等しい。
すると、老人の足元から本体の腕が出てきた。これこそ【絶影】の能力、『影侵入』。
『影侵入』を用いることにより、影空間内部の特性たる距離を無視するという利点を活用することができ、何処にでも輸送が可能になっていた。
「1発でも多く撃て〜!」
マズルブレーキの構造を取り入れ、魔改造された銃。
本来の姿と変わり果てたこの姿は、ボルトアクションライフルとは思えないほどでいた。
木の銃底は肩に密着するように人体工学に沿うような形に。銃身はさらに長く、精密な射撃を。
「それにしても硬すぎるだろ…!」
誰もがそれを見ていた。
岩石が剥がれ落ちたわずかな部位。それはオレンジとは言えないが、オレンジと赤が混ざったような鱗の色をしていた。
それは魚ではない。
皮膜の翼を持ち、硬質な鱗で囲われて幾星霜の弾丸も滑らせる。
だが、その鱗の上には岩石の層が幾重にも重なり続け、本来の鱗の色は関節部以外、見えなくなっていた。
「ドラゴンが本当に硬すぎる!計算外だ!」
最前線に立つものの殆ど全員が、【絶影】のコピーだった。
絶影は化学の技術者であったが、銃のコレクターでもあった。絶影の故郷で彼女は、この銃を使っていた。
隣国の銃であり、他国の銃ではあるが狩猟用として高く評価されていたのだ。
銃の名前はモシン・ナガン。世界的にも有名な名銃であり、僅かな者に限られてはいたが狩猟用などでも販売されていた。
また、切り詰めた改造もあった。
だが、主に撃っていたのは小動物などではなく鹿だった。
絶影の故郷では鹿が最も身近で恐ろしい動物であったからだ。
故郷に帰れば、誰かが鹿もしくは猪の突進で死んでいた。
鹿に鱗は無かった。赤熱した箇所の多い地面を高速で行き、飛び回ることはしなかった。
だがドラゴンはどうか?
溶岩で爛れ、固まった岩石に守られたその鱗は強力な銃弾を弾き、滑らせ、まったく有効打にならない。
一人のコピーが叫び、マズルブレーキの構造を取り入れた銃身を震わせる。弾薬は【絶影】本体が『影侵入』で次々と補給してくるため、弾切れの心配はない。しかし、弾切れよりも早く、弾丸の無効化という戦術的な行き詰まりが訪れていた。
傾斜装甲、あるいはそれに似た原理。衝突のエネルギーが目の前にいる竜にまったく通っていない。
大気を震わせる音にも怯まず、暴れ続ける竜。
幸いにも攻撃は全くと言っていいほど定まっておらず、空振りするばかり。だがその膂力は恐るべき威力を十分に持ち、翼の尖端に着いている爪は単なる振り回しだけでも空気を切り裂いた。
「あ"ぁ"ぁ"
「がぁ"ぁ"ぁ"
少なくとも10人以上の【絶影】が立ったまま丸焦げになった。恐ろしい威力の火だ。
とてもじゃないが抵抗ができない。
周りの地面が溶け出し、植物が発火する温度。
くそ、火のせいで影が消えるから【絶影】も銃本体を回収できないのか。
「これすら効かないってマジ?強すぎるだろ流石にさあ!」
超加速を行った。『フルスピード』と命名したその能力も、唱える暇など無いためずっと発動させ続けている。
だが、周囲への被害も大きくなるために能力を解除せざるを得ない。
影空間は常に一定のポイントに開かれていて、その本気さが分かる。
本来は影空間に出入りするための『影侵入』。長時間の維持などほとんどやったことが無い。
そして、能力を解除した瞬間にその場にいる全ての者に襲いかかる暴風。その速度は影空間のような特殊な空間に入って居なければ全ての物は吹き飛び、あらゆる生命体が死ぬ。
「やっぱりこうなるか……!」
そのはずだったのだが。
影空間に避難した後に居たのは健在な竜。
童話や伝承では首が弱点と聞いたが全くもって嘘だ。
鱗か分厚い。分厚すぎる。
しかも、1枚1枚が大きいのに重なり合って実質的に2枚を貫通する必要がある。
しかも血が出ても直ぐに塞がる。どうなってるんだ本当に。
竜は叫んだ。
溶岩で焼ける痛みは長年、感じていた。
だがそれよりも鋭く、初めて感じた痛みの種類があった。
鈍い溶岩の熱さよりも先に伝わるその貫通力は、銃によるものだ。
竜は、どの武器でも成し得ない結果に驚いた。
最初の自分を倒した者は、槍を使っていた。
だが次第に、それを覚えて竜は槍を無力化するような方法を取った。
その次の斧も、その次も、その次も。その次の……さまざまな武器を次第に覚え、無力化した。
だからこそ驚いた。
あの恐ろしい武器も無力化した自分が経験していないまったく新しい武器がある。
それに、言語も自分が知っているものとは違う。
聴いたことのない言語で会話し、戦う。
ここまでの大人数で来たのは久しぶりだ。
だから空をずっと飛ぶのを止めて地面に足をつけて戦った。
どこまで自分に傷を与えられるのか、それを知るために。
真正面からならば鱗を貫通するほどの武器。ならば。
真正面という条件を覆す。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
「――このままじゃ、僕たちの逃げ道が消える!ここにいる全員、丸焼きにされるぞ!」
激しい炎の閃光により、薄くなった足元の影から【絶影】の本体の叫びが、熱気によってかき消されながらもかろうじてその場にいるコピーたちの耳に届いた。
「わかってる!チッ、畜生め……!」
(力の民主化なんて意味が無かった。
圧倒的な強者にかかれば、銃の威力なんてアリの噛みつきだ。
象が足元のアリに何をされても意に返さないように、あれは強者の余裕だ。)
(もう辺りを見渡してもコピーたちはほとんど居ない。
【俊敏】が岩石を剥がしたが……なんだあれは?)
竜の咆哮が大地を震わせる。
首元にあるのは、とてつもなく大きな金属片。
焼け溶けて原形はほとんど残っていないが、それはとにかく竜の首に刺さっていた。
「全員、竜の首を狙え!弱点はあの金属片があるところだ!」
金属片の大きさは、はっきりと見える。2.5mほどだ。
あれは……まさか剣?
過去の誰かが、あの竜に致命の一撃を加えていた?
【絶影】のコピーたちの心の中に、そんな一筋の希望の光が見えた。
「どうやって倒せってんだあんなやつ!」
竜の口元からは炎が揺らめいだ、その瞬間に『絶望』は放たれた。周囲のあらゆるものは赤熱化し、地面は溶岩へと姿を変えた。そして、わずか5秒にも満たないその間に、前線にいるコピーたちは全員が死に絶えた。
【俊敏】以外のコピーは、熱で炭化し一瞬で死んだ。
そして炎の光は【俊敏】よりも早く影を消した。
だが再発動させていた【俊敏】は熱が伝わるより早く、炎で消し飛んだ周囲の遮蔽物の中で残っていた岩陰に逃げ込んだ。
前線ではそんな状況が飛び交うが、【洞察】のコピーと、その本体は焦る。焦るどころではない。
何故ならば遠距離から狙撃を続けていたのを察知されたからだ。
(あいつは戦闘中に何を考えている)
(……いや、まさか、手を抜いている?)
同時に、視線が交差したことにより読心が発動した。
それには余裕や暇などの傲慢な感情が込められていた。
『飽きた』
そのニュアンスを感じ取った【洞察】は戦慄した。
必死の戦いも、コイツにとってはただのパペット遊び。
手のひらの上で踊る自分を眺めて遊んでいたのだと、理解した。
【洞察】の本体が感じ取った、その竜の傲慢な感情が、今、確固たる事実として目の前に突きつけられた。遊び相手を失った竜は、その巨体をゆっくりと持ち上げ始める。溶岩になった足元を意にも止めず、その翼を動かした。
すると、洞察のいる高度まで一瞬で飛び、地面に大きな影を作った。
今まさに、ブレスを解き放ち、2度目の破壊を顕現させようとする竜。
だが、影が出来たことにより、その地点は【絶影】の影空間が接続できる、侵入経路になった。
【洞察】のことだけを影空間に引きずりこんだ、その瞬間。
ドラゴンの強力なブレスによって【洞察】が潜伏していた山は、噴火などしていないのに、溶岩流の流れる場所へと早変わりした。
熱。それは圧倒的な火力。
洞察のコピーたちは消し飛んだが、彼らは問題ない。
能力を有している本体だけが生き残れば良い。
そう考えて、実践している【絶影】。
その言葉に嘘偽りはない。
なぜなら自らが最前線に立ち、【俊敏】と共に戦っているからだ。なぜなら自らが最も死亡するであろう最前線に立ち、死んでいるからだ。
当然、死は恐ろしい。
だが、自分はオリジナルではないと理解しているコピーたちは、死を許容した。
テセウスの船に対する答え。あるいは、泥人間のパラドックスへの絶対的な証明。
歴史が断続しているのだから、オリジナルではない。
この屈強な精神性こそが【絶影】の真の力。
コピーたちも死を怖いものだと認識している。
死を今まで1度も経験したことが無いからだ。
1回でも死んでしまえば、生命体の精神は壊れる。
それは大多数の生命はそうなのだ。
死んでも終わらない現世とはまさしく地獄以外の何者でもない。
死の経験をしていない者でも、死を許容する。
その精神性の異常性こそが真の力。
絶影のコピーたちはオリジナルの精神性を引き継いでいる。だからこそコピーたちは最前線に立つ。
俊敏のコピーはそうはいかない。
死を恐れているからだ。
それは生命体として当然の反応である。
死とは絶対的な終わり。
個体としての連続性が絶たれる行為に等しいのだ。
だからこそ本能的に、自分がコピーであると認識していても他のコピーたちは死を恐れる。
何も俊敏のコピーだけが死を恐れているのではない。
それは大多数のコピーも同じだ。
絶影のコピーだけが、死を許容している。
死を恐れていないのではなく、受け入れ難いものだと認識しながらも許容した。
洞察のコピーたちは死を許容していない。だからこそ、狙撃手をやっているのだ。
丁寧にライフリングを付け、さらに延長させた銃身。
量産した銃とは一線を画す丁寧な銃。
自動装填は高難易度で実現し得なかった。
だからこそのモシン・ナガン。
ドラグノフ狙撃銃よりも信頼性は高い。
(焼かれた洞察のコピーたちは苦しむ暇もなく死んだだろう。幸運だ)
(それにしてもコピーのストックが足りないな)
影空間。無限の広さを持つその空間に出入りすることこそ、【絶影】の能力であり、これは空間を創造しているのではない。
だからこそ自由度は低い。
だが時間の経過速度が遅く、また出入りできるのは自分か、許可した者だけであるという点では【白空】の能力に勝る。
無限の広さを持つ空間を満たす物体は存在しない。だからこそ、この距離の概念……精密に言えば、長さの概念を持たない空間はどれだけ物を詰め込んだとしても満ちることはない。
それは人も同じであり、どれだけの人数を収容しようとも同じである。
【鋭敏】などの大量の人海戦術を用いる者はこれを利用し、どこでも使える倉庫のように使っている。
人格を貼り付けた【鋭敏】の傀儡たちは、数を減らしていた。
4000回の単調な操作は精神をすり減らす。
『人格規定』。それは【鋭敏】の最も優れた能力であり、スワンプマンの量産機のようなもので、1回1回手作業という非効率極まるものだ。
「傀儡の人数はあとどれ程いる?」
尋ねるその声は正しく【鋭敏】の声。
突然、現れた【洞察】と【絶影】のことを意にも止めていない。
だがそれは思いやりが無いのではなく、むしろ諦観に溢れた行為である。
最初の頃は毎度、至近距離に現れる【絶影】に驚いていたが、数千回も繰り返せば慣れるというもの。
「もう勝てない。人的資源を減らすだけだ。」
隣で聞こえるその声に、2人は耳を疑った。
ラーヴァドラゴン討伐にもっとも乗り気だった【絶影】がなぜ止めるのか。
弱点も分かった。勝てるかもしれないじゃないか、という感情を、戦いの様子を影の中から見ていた【鋭敏】が口を開かずとも伝えている。
『思念伝達』も『読心』もした【洞察】にとって、この提案は正しいものに思えた。
「俊敏を回収して帰還する」
「ラーヴァドラゴンは倒せない」
そして一方的に、会話をすること無く宣言した【絶影】は影空間から出た。
敗北。それが五体星たちの共通見解になった。
文章の1話辺りの量について(調整)
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10000文字ほしい←現在の基準
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3500以上ならいいよ
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5000文字くらいほしい
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6000以上ならいいよ