女神「輪廻転生しろ」 ワイ「はい……」   作:まっすァき

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4回目の現世+15

『司法長官兼 国家立法長官兼

国章長官兼 外交長官兼 

防衛長官兼 労働厚生長官兼

人事行政長官兼

 

 

……(22行の折り畳み)……

 

治安維持長官兼

衛生管理長官兼 医療長官兼

防疫長官兼 通商貿易長官兼

国家経済計画長官兼 財務金融長官兼

技術開発指導長官兼

宗教指導者兼 最高指導者』

 

目の前のスクリーンはあなたに、背負う肩書きの重要さを伝える。それらはまさに、1人では到底実現不可能なほどの膨大な数の役職であり、長官職であるのです。

 

あなたはまず間違いなく、人類に最も大きな影響を及ぼした人物となることでしょう。

 

しかし、旧宗主国との非対称な独立戦争を戦い抜き、飢餓と貧困を根絶するという極めて切迫した状況下において、この絶対的な効率性こそが、戦後の国家存続のための唯一の解であったのです。

 

あなたはやはり、私が世界を長年見続けて来た中で最も強く偉大な人です。

 

 

すると、文字を読み終えた瞬間にクラッカーの音が響き、

スクリーンに賞賛の文字が踊り頭の中に拍手の音が鳴る。

 

耳障りのよい褒め言葉だけども、僕はまだやらなければ

ならないことが残っている気がするんだ。

 

 

「今の人口は何人かな」

 

 

すると、スクリーンは即座にグラフへと変わり、急激に勾配が上昇している様子が見て取れる。死者数は戦中、急激に跳ね上がっているけれどもその後はかなり低くなり人口が右肩上がりだ。

新しく街を再開発しなければならない。

まだ復興作業は溢れてる。

 

賠償金請求で国庫は潤ったけど、協力感謝のお金をサザンクロス帝国に送らないといけない。

ひとまず、国交正常化を目指そうか。

 

だけどもひとまず先に家を作らないといけない。

このままだとバラックに人が住む事になり、平等が達成できない。

 

それに完全雇用まであと少し。だけど、この1.3%はまだ余剰労働力としてプールしておこう。

 

複数のスクリーンをあなたは見ている。

あなたは、スクリーンを高度に使いこなした。

複数枚のスクリーンを一括表示し、グラフを重ね合わせて表示し……活用方法を編み出し、熟練したヒント機能使いだ。

 

ヒント機能として振舞っているだけで、ちょっとは協力したけどさ、この結果ってことは君はすごいんだ。

 

確かに魔法を組んだのは僕だけど、情報を出したり地図を表示させるだけでこの結果を残すのは歴史上見てもかなり稀だよ。

 

君の与えられた能力は全言語翻訳なのに、それだけでこんな結果を残すとは想定外だった。

本当に面白かったよ。

 

スクリーンに文字が浮かび、賞賛していく。

だけど、このままだと平等が達成できない。

その言葉は、指導者である僕の胸に、達成した98.7%の雇用率や、国庫を潤した賠償金といった華々しい成果とは比較にならないほどの重い優先順位を持って響いた。

 

 

職を与え、飢えから救うことはできた。しかし、家族と呼べる者たちに、雨風をしのげる、衛生的で安定した「住居」を与えることができていない。

 

衛生管理長官兼防疫長官としての視点から見れば、違法に建てられたバラックのような粗悪な住居は、公衆衛生の脆弱性を意味しているし、水と感染症に関する経験が、即座に警告を発する。

 

このままでは、人口増の喜びが、新たな疫病の波に飲み込まれかねない。

 

まず、技術開発指導長官の権限を最大化し、僕は国家経済計画長官として国庫の潤沢な資金を即座に動かした。

 

賠償金は、戦勝の慰労ではなく、この「平等な居住空間の創出」というもののための当面の資金。

 

眼前のスクリーン群が、住宅建設の超高速計画を次々に表示していく。

 

住宅建設・第一期計画: 8年間で全バラック居住者の標準規格集合住宅への移住完了。

 

工法: 技術開発指導長官権限による、鉄筋コンクリート工法の徹底的な標準化。蒸気機関を用いたプレキャスト部材の大量生産。人員配置: 労働厚生長官権限下で、1.3%の余剰労働力を即時動員。

 

さらに、人事行政長官として、失業兵であった者たちを、コンクリート技術者として再訓練し、現在の職場から志願制で各建設現場へ配置。

 

予想規定: 全住宅区画に水道と衛生設備を完備(衛生管理長官命令)。標準以下の居住空間の存在を許さない(国家立法長官命令)。

 

「コンクリートの配合を再調整し、さらに改良する。ただし、耐震性と安全基準は一切妥協しない。

 

TIPSで得た最新の構造計算を用い、安全率を確保した上での最速工法を確立する。

 

だけどいま聞いてみたらさ、

 

 

僕の技術陣からの報告は、不可能の一言だったよ。

 

 

だけどとこれは、住居の平等という、保証すべき権利。

 

 

[コンクリート生産/需要予測グラフ]

 

新たな集合住宅への需要曲線と、コンクリート生産量の供給曲線を重ねて表示した。

人口の急激な上昇に対し、供給曲線は完璧に追いついている。

 

 

しかし、バラックの解体と新たな建設を並行して行うには、数ヶ月の遅延すら許されない。「僕の権限で、鉄と蒸気機関の配分を、軍需生産から住宅建設に一時的にシフトさせる。

防衛長官としてこのリスクは負うが、ツァウスト帝国は今、賠償金で身動きが取れない。内政の安定こそが、今この時の最大の国防である」

 

僕の指示は、軍事と内政の優先順位を明確に逆転させた。

 

技術開発指導長官の知識が、防衛長官としての計算と統合された結果だ。 あと次に、僕は労働力の再配置と行政の深化をしなければならない。

 

 

次に僕が見たのは、人事行政長官としての責務が反映された、労働力プールのスクリーンだった。

 

[スクリーン表示:余剰労働力(1.3%)再訓練計画]

 

対象者: 余剰労働力としてプールされた1.3%(約79.6万人)。訓練内容:コンクリート技術者(新規建設需要に対応)衛生・防疫監督官(街の再開発とバラック解体後の環境整備)基礎教師(識字率向上と文化の開花への準備)

 

期間: 3ヶ月間の集中訓練。

 

 

 

「完全雇用状態を崩さず、新たな産業ニーズに合わせた人材を高速で再教育する」この1.3%という失業率の戦略的な温存は、

あなたの国家経済計画長官としての周到な経済運営の手腕を証明していた。

 

そしてこのプールされた79.6万人は景気の過熱を防ぐ調整弁でありながら、急な建設需要に対応する即戦力の予備の労働者でもあった。

 

労働厚生長官としての視点から見れば、

 

この再訓練は労働者としての公平性を守る行為でもあった。粗末な仕事に就かせるのではなく、新たな技術を習得させることで、

 

彼らを「未来の担い手」として位置付けた。これは、

「人民解放革命軍」を率いていた時のイデオロギーを具現化する、人事行政長官としての思想的な手段でもある。

 

僕が最も警戒していたのは、行政機構の「腐敗」と「硬直化」で、普通の国家であればこれだけの権限と資金を動かせば、

必ず汚職が蔓延し、計画は遅延する。

 

人事行政長官として司法長官の権限を用い、建設プロジェクトにおける資金の流れを完全に透明化し、汚職の兆候を0.1%でも見逃さないようにした。

 

僕の手腕は、中央の意思を末端まで完璧に伝えるシステムを構築していた。

 

 

 

そして、TIPSが考えてくれた統治機構の自己浄化システムを

国家立法長官として法典に組み込んだ。

 

僕の絶対的な権威と、即座に法を執行する司法権が、

行政機構の健全性を保証していた。

 

外交の「止め」とツァウスト帝国の瓦解街の再開発と並行し、僕は外交長官としての最も重要な任務に着手した。

 

「サザンクロス帝国への協力感謝金、送金完了」

 

 

財務金融長官からの報告がスクリーンに表示される。その金額は、ツァウスト帝国から得た賠償金の13.49%という、戦略的に計算し尽くされた額であった。多すぎれば資源の浪費となり、少なすぎれば同盟の信用を損なう。

 

 

この外交戦略は、自国は対外的な安全を確保し、内政に全力を注ぐという、天才的な作戦である。

 

 

文化の開花希望の具現化バラックの解消という物理的な平等、表面上の国交正常化という対外的な安定。

 

全ての土台が整い、僕は「文化の開花」という、国家の精神的な発展のフェーズへと進んだ。

 

教育長官としての権限で、僕は新しい建築物のデザイン、公教育の内容出僕がこの国を支えていることを、誰の目にも明らかにする。

 

宗教指導者としての僕の権威は、もはや結果に基づいていた。

 

僕は、国家立法長官として、「全人民への基礎的な科学教育の義務化」を法制化した。

 

「人々は、この技術がただ魔法ではなく、学習と労働の成果であることを理解する必要がある。それは、僕という個人への依存を減らし、人民自身が国家の未来を切り開くという、イデオロギーの完成を意味する」

 

 

僕は、国家が僕の死後も存続するための、構造的な準備を始めていた。後継者がいないこの体制の構造的欠陥は、僕が最もよく理解していた。

 

TIPSで得た知識を、普遍的な科学という形で人民全体に拡散することで、

僕の手腕を国民全体の集合知へと昇華させようとしている。

 

 

まだ国民は僕から離れようとしない。しかし、教育は最も遅効性でありながら、最も強力な武器。僕は、すべてのスクリーンを一瞥した。バラックは解体され、新たな集合住宅が急速に地を覆い始めている。

 

工場の蒸気は力強く立ち上り、国庫は潤沢だ。

 

まだ、文明化は終わらない 。

 

 

僕は静かにそう独白し、技術開発指導長官として、次のイノベーション―――モンスターに関する結果を呼び出した。文化の開花は、新しい産業がなければ始まらないのだから。

 

「モンスター産業を確立する」

 

モンスターといえばパノプリヌンだけども……もう長らく会ってないな。

でももう手が離せないし……しょうがない、普通のモンスターでやりくりするか。

それに、いくら脱走しようがモンスターの体が魔素と魔力、ほんのちょっとの物理的成分で出来てるんだから

魔素と魔力そのものに作用して燃える僕の魔法でどうにでもなる。実際、モンスターを毎日のように倒していたあの頃はほとんど火炎放射だけでなんとかなったし。

 

 

あなたは若き日のことを追憶した。

 

もっと国を豊かにするために、モンスター産業をもっと深めなければならないとあなたは決意した。

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