真剣で嘘つきを騙してみろ   作:棚上げ侍

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いつもより少々長くなりました。
相も変らぬ駄文。



アウトだった

 

 

~説明開始~

 

一子と風間ファミリーが会話した後、直江大和と島津岳人が俺のとこに来た。この時点でをれは昨日の疲れが残っていたため寝ていた。ということでおれは会話の内容を一切知らない状態だったんだ。

 

「なあ、ちょっといいか天邪狐真。聞きたいことがあるんだけど………って寝てるし」

「どうする大和、ちと面倒だが起こすか?」

「…いや、今起こして機嫌を損ねてしまったら話してくれないかもしれない。昼休みになったら起きると思うからそこを狙おう。ついでに俺の人脈でそれまでにこいつのことを調べてみるとするか」

「さすが軍師、頭が回る回る」

「これぐらいできて当然だよ」

 

一子の話ではこのときは何もせずにすぐ離れたらしい。寝ていた俺は当然記憶がない。

そんでもって放課後。

 

「…ん………ふぁ~~~あぁ、よく寝たな……ん?」

「そりゃよく寝れただろうな、午前中の授業の間ず~~~と寝てたんだものな」

「お前……誰だ?」

 

俺は寝起きだからといってねぼけるようなブザマな真似はしない。一応職業柄怨みを買うことも多い。そのため起きたばかりの時も俺は意識をしっかりと保っている。この時も相手が直江大和とを知っていたが、あえて「誰だ」と聞いた。

 

「同じクラスの直江大和だ。ちょっといいか」

「なんだよ」

「ワン子……ああ、川神一子のことなんだが、そのことで話がある、ちょっといいか?」

 

はてながついてる割には命令口調な物言いに少しだけ、ホントに少~~しだけムカついた。

 

「やなこった。なんで俺がお前と一子とのことで話をしねえといけねんだよ」

「すぐ済む。いいから来い」

「………ほいよ…」

 

ってことで、廊下に移動した。そしたらなんか島津岳人までついてきた。護衛ってとこか?

 

「朝、全校集会が終わった後ワンコにお前のことを聞いてみたんだ」

「ふーん。で?」

「お前のこと聞いたら「ただの友達」って言った」

「ならそうなんだろ?たったそれだけのことで俺を呼び出したのか?」

「その時のワンコの態度がめちゃくちゃ挙動不審だったんだ」

 

…おい一子……ヤベーぞオイこら。俺のこと全面的に疑われてんぞ。こんなに疑われてるとかどんだけ挙動不審だったんだよ、逆に知りてーわ。

 

「んで、何を聞きてーんだお前ら二人……いや、正確にはお前等風間ファミリー全員が知りてぇみたいだな」

「……なんで急にあんなに仲良くなったか、それだけ聞きたい」

 

まそうだよな。そこが一番聞きたいところだろうからな。けどあの時のことをそっくりそのままいうと俺の都合が悪いからな…よし。

 

「一昨日の夜、変態橋での出来事だ」

「…?」

「俺は変態に襲われた」

「はあ…」

「そこを一子に助けられた、そっから仲良くなったんだ」

「なるほど、それなら納得できる。あそこは天下の変態橋だからな」

 

こんなもんか。実際変態改め逆恨みの犯罪者に襲われたからな、全部が全部ウソってことでもねえし、その後一子と鉢合わせしたことも事実だ。結局のところそれが仲良くなるきっかけになったようなもんだしな。

 

「そういうこった、俺は眠いからまた寝る。他に聞きたいことあんのなら今のうちだぞ」

「いや、聞きたいことはもうない。悪いな」

「おう、ホントだ」

 

俺は教室に戻り、自分の席についてまた寝た。

ふりをした。

だって気になるだろ俺があんな感じなこと言って去ったらどんなことしゃべるか超気になるじゃん。

戸を閉めた後その場で聞き耳を立ててみたんだよ。

 

『……どうだ大和、俺様的には納得できたぞ。ワン子は一昨日俺たちと宿題をしてたし、帰りに忘れ物を取りに戻ったろ?その時助けたんじゃねえのか』

『うーん、俺も納得できないこともないんだけど……一つ気になる事があるんだよな』

『なんだよ気になることって』

『もし天邪狐の言うとうりワン子がアイツを助けたのなら、ワン子があんなに必死に隠すことないと思うんだよな』

『ああ、言われてみれば確かにそうだよな』

『それに気になることがもう一つ、昼休みまでに天邪狐のことを調べたんだけど…ある一つのうわさを聞いたんだ』

『うわさ?』

『あいつはゲンさんと同じ[何でも屋]をしているってうわさだ。裏が取れてるわけじゃないけど火のない所に煙は立たぬって言うし。それならワン子がわざわざ助けるまでもなくその前に自分で何とかできるんじゃないかなぁって』

『そうなのか……』

『まあとりあえずしばらく様子見ってことにしよう。問題が起きたりしたらその時その時で対応する。さて、キャップたちにも報告しないとな……』

 

………足音が離れていった……

けどこれは……ちとヤベーかもな。かなりそれらしいウソをやったつもりなんだけど、直江大和の言う通りとはいえすぐ疑問をつけられるとは思わなかったな。結構やるなあいつ、俺ほどじゃねえけど頭もまわる。軍師と嘯いてるようだが、口先だけってことでもなさそうだな。

しっかしな~これだけ仲間内から疑われてるって、どんだけウソつくの下手なんだよ一子。俺にまで飛び火が来たじゃねえかよ。

それにうわさとは言え俺が《いつわりぎつね》を営業してるのがばれかかってる。そりゃ完全100パーセント情報をを止めるってのは流石の俺も無理だ。多少のうわさがあったのも把握してたし俺もそれを知っていて放置していた。が、このままいくとどんな情報が直江大和もしくは風間ファミリーの奴らの耳に入るかわからねえ。

この状況、もしかして結構やばいかもな。

 

 

 

 

 

~説明終了~

 

 

 

「で、どうなんだよ」

「え、えと………何が?」

「何がじゃねえよ、ったくよう。昼休みの間何か聞かれなかったかってんだよ」

 

そう、そこが今重要なんだ。昼休みの間にそのことを聞かれたのか聞かれなかったのか、聞かれたのならどんなことを聞かれたのか、どんなふうに答えたのか。それによってこれからつくウソの微妙な調整ができない。直江大和はそこまでしないと騙しぬけない相手だ。

 

「何でも言ってみろ、怒らねえから。今は状況整理が先決だ」

「そそ、その~えと~あと~……じ、実はね…」

「ああ……なんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バラしちゃった。一昨日のこと」

 

 

 

 

……怒る気にもなれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃなくて!

 

「おおいちょっと待てよおい!話しちゃったってなんだよコラ!前の話のラストでしゃべった『………おかしいわ。ちゃんと隠しきったはずなのに……おかしいわ………』はどこ行っちまったんだようおおおぉぉぉおおいぃぃぃ!!!!!」

「お、怒らないって言ったじゃない、嘘つき~~~」

「怒ってませんけど何かぁ??!!怒ってるとしても嘘つきだけど何かぁ??!!」

「ひ~~~ん」

 

何してくれちゃってんだマジで。一昨日のことばらしたってことは俺が血まみれでアイツら風間ファミリーの秘密基地に侵入したことをカミングアウトしたってことになるんだぞ。しかもそんなこと直江大和にばらしたら(もうばれてるけど)俺が何でも屋してることに関連付けるだろうし、アイツならすぐ確信に持っていくだろう。

俺が何でも屋《いつわりぎつね》を営業してることは川神学園関係者のうちではハゲジジイ以外誰も知らない程の機密情報なんですけど。それをよりによってこの学校で一番面倒事に絡みやすいグループにバレるって………

 

「…こうなったら最終手段だな」

「へ?」

「おい一子、風間ファミリーがぜ人集まる日はあるか?」

「…金曜集会って言うのがあるの。毎週金曜日にあそこの秘密基地で集まるっていうのなんだけど…」

「じゃあ明日か、なら間に合いそうだな」

 

一人頭100……いや、念の為300もって行っておくか

 

「一子、風間ファミリーの奴ら全員に伝えておいてくれ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も金曜集会に行く」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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