でも駄文だーーーーーーーーー!!!
一子に電話を入れた後、天邪狐はすぐにケータイを閉じて周りにいるものを見渡した。
「…ってことで、今俺はとあるグループに喧嘩を売った。これにち~とばかし手を貸して欲しい」
周りにいるもの、というのはぼったくり荘改め猫荘の住民たちだった。天邪狐は猫荘に帰宅するとすぐに全員を呼び出し、自分の部屋へ最も広い12畳の部屋に集合させた。
「はあ…真さんらしいというかなんというか、そもそも喧嘩を売る理由がわかりませんわ」
天邪狐のセリフの後、最初に声を発しかつ呆れたのは六兎閨《むいと ねや》だった。彼女はいつも「~ですわ」というお嬢様言葉を使うきれいな桜色の髪の毛が特徴的な16歳の女性だ。戦闘力は低くはないが、一子やクリスには少々劣る。
「ほっほっほ、やはり真君は何か面白いことを持ってきてくれる。このおいぼれジジイが性懲りもなく心躍るわ」
喧嘩を売ったことを喜んでいるのは御年500歳(自称)の弐猫控《にびょう ひかえ》だ。この老人は生粋の暇人で、いつも「面白い事は無いのかの~」とグータラしている。しかしその強さは計り知れず、確実に壁は超えているだろう。ちなみにこの猫荘の大家でもある。
「あら、にゃんにゃんもそう思うのん。実は私もウキウキしちゃってるわん」
語尾に「ん」をつけるこの女性は八嶋岩清《やしま いわし》。いつも露出度の高い服を着ている女性だ。そのプロポーションもあってか、他の住民たちの中でも岩清を直視できるのは弐猫と天邪狐だけである。
「あ、俺も俺も。チョ~ウキーウキーなんだよな。こーゆーの俺好きだ!」
「ウキウキの語尾を伸ばすなよ。それじゃサルになっちまうワケ」
「鳥頭目……それ………ウキウキ……」
先にしゃべったのは天狗鳥頭目《あまい うずめ》。戦闘力だけでとると住民の中で群を抜く強者だ。しかしその分あまり頭がよくなく、いつも言葉の中の単語を言い間違える、少し頭のねじが緩んでいる者だ。
次に鳥頭目にツッコミを入れたのは憚木蝶左《はばき ちょうざ》。壁は超えてこそいないが、この者も相当の実力を持っている。緑の髪の毛とその前髪が目を隠しているところがもっとも見た目では特徴的だ。
鳥頭目のことばを訂正したのはこの猫荘の住民唯一の年齢が一桁…8歳の蛙みなも《かわず みなも》だ。鳥頭目にいつもカルガモの子供のようについていくその姿は笑えるが、バカにしたものはのちにひどい目にあうという。
「まったく……それは僕たちには関係ないことじゃないか。勝手に喧嘩を売って、天邪狐君は何がしたいんだ?」
「確かにそうですね。手伝ったとしても俺たちに何のメリットもない」
否定的な意見を出したのは天狗黒羽《あまい くろは》。黒髪で大人の美女な彼女は、その眼も強い黒に染められていた。彼女はウソをつくという能力で言えば天邪狐にも匹敵するものを持っている。その代わり、武力などはほとんどない。
その黒羽に同意の意を示したのは天狗際刃《あまい さいは》。フードをかぶってはいるが顔はしっかり見え、顔のパーツの配置がすっきりした顔立ちをしている。彼はこの荘の中で最も体力が劣る男性といえるだろう。
「というかなんで俺たちに手伝ってほしいんだ?お前一人いたら充分だろ。わざわざ俺たちに手伝ってもらわなくてもいいんじゃないか?」
「確かにそうだな。少し悔しいが、天邪狐真…お前が本気を出したら何とかできるのではないか?」
疑問をぶつけたのは薬馬小四郎《やくま こしろう》だった。彼はこの荘で最も常識を持っているといえる人物で、それゆえツッコミ役に回ってしまうことが多い。強さはこの荘で大体中間程のものを持っているが、医者としての能力が高いため、何かが起きた時は後衛に回る時が多い。
次のセリフの主は狢九十九《むじな つくも》。見た目は少々幼いが、番付では幕下とはいえ実力は壁越えで、優れた聴力を持っている。さらに、とある不思議な力を持っていて、その能力の解明をするため小四郎と共にこの荘に住んでいる。
「まあお前らの言いたいことも聞きたいことも分かる。けど今回だけちょっと頼む。ダメか?」
「…まあ天邪狐君が手を貸してくれって言うのは珍しいしね、ここで一つ借りを作るっていうのもいいかもね」
「このおいぼれも手伝うぞ。中々面白そうな事だ」
「お前のことだ、何か目的があるんだろ」
「ありがとな、黒羽、控、…駄馬」
「なんで俺だけ罵倒なんだよ!」
ははは、とみんなと笑い合い、また話を戻す。
「実はな、この相手のグループは全員で9人なんだけどな…そのうち二人が壁越えなんだ。しかも全員高校生」
「ふ~ん、二人もいるなんてすげーな。すげー解剖「才能」してるんだろうな」
「が、その片方が《現》武神 川神百代なんだ」
「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」
天邪狐以外の全員が驚いた表情を顔に浮かべた。おそらく全員がなぜ目の前の人物が武神川神百代が居るグループと戦おうとしているのか考えているのだろう。一人を除いて……
「蝶左………カマキリのモモってなんだ?」
その場にいる全員がずっこけたとさ
「鳥頭目……お前んなことも知らないワケ!?世界で一番強いといわれてるやつの名前なワケ!あとカマキリのモモじゃなくて川神百代!どんな言い間違いなワケ!」
「き、緊張感がなくなってしまいましたわね……」
「んで?参加するのか結局?」
「「「「「「「「「「する!!!」」」」」」」」」」
「頼もしいな。その返事」
その後、その相手グループに明日の朝に宣戦布告をすると告げ、解散することになった。
夜は更けていく………………
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