真剣で嘘つきを騙してみろ   作:棚上げ侍

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なぜこんなに駄文……


戦いの最中

 

「おお~、なかなか良い戦いをしておるの」

 

風間ファミリーと真とその仲間たちが戦っている最中、変態橋で《元》武神がその様子を観覧していた。そしてもう一人……

 

「フン、所詮は赤子の喧嘩だ。見る分には良いがまるでなっていない」

 

九鬼財閥の序列零番の猛者が居た。その二人が並ぶ姿はまるで百獣の王者と山の大神が不敵にどこか一点を見い合っているようだ。何かを見届けるように。

 

「それで、どうじゃったかのう。あ奴は………天邪狐真は」

「どうもこうも、紋様を小馬鹿にするような言い回しで話した。礼儀が成っていないぞ鉄心」

 

ヒュームは以前、天邪狐に自分の主の娘……今現在仕えているものをからかわれたことを思い出し、いつもに増して眉間にしわを寄せた。

 

「ほう、小馬鹿にとな」

 

その言葉に少し驚いたような表情を見せる鉄心。ヒュームは最初、護衛に自分が居るのにそんな言葉づかいをしたことに驚いているのかと思ったが、何やらそれとは違うようだった。

 

「中々気に入られたようじゃの。それならば、何か他の依頼なら受けてくれるやもしれんぞ?」

「ちょっと待て。あの態度のどこが気に居られたんだ。こっちはむしろ気に食わん」

 

鉄心のことばにお切れと怒りを感じたヒューム。それを少しなだめるように鉄心は話を続けた。

 

「天邪狐はかなり特殊な育ちじゃから捻くれた性格での、初対面の相手には基本的に話すら聞かんのじゃ。本人から聞いた話じゃと、どんなに高額な依頼料を出されても依頼主があまりにも好かん奴じゃと決して依頼を受けんそうなんじゃ。それこそ軍隊や無数の達人を引き連れてこようとな」

「……それがどうした」

「機能が実際に会うのは初めてじゃったんじゃろ?それなのに小馬鹿にされる程度の話をされるというのは珍しいほどのもんじゃ」

 

指して興味もない様子のヒュームは一度視線を上方向に逸らし、また廃ビルの方に向き直した。そして眉間のしわがまた増えるように顔上部の筋肉を使った。

 

「だが鉄心、俺は少々失望したぞ。あんな壁も越えとらん赤子同然の者に川神百代の討伐依頼を出していたとは。それどころか我々九鬼にあの赤子のことを進めるなど、失笑だ」

 

ヒュームは心うちをはっきりと申し上げた。その顔には老い過ぎたライバルを憐れむようにも見えなくもなかった。しかし鉄心はその顔と言葉に…

 

「ほっほほっほっほほほっほっほっほ」

 

笑ってしまった。

 

「…何がおかしい」

「なんじゃその眼は、なんじゃそのセリフは。ワシはまだまだ目も悪くなっとらんし元気じゃぞ。お主こそ眼が鈍っているのではないかの?」

「……なんだと?」

「これを見てみい」

 

そう言って鉄心が懐から取り出したのは切り抜かれた一枚の新聞紙だった。

見出しには大きく『なぞの大穴 何かの前兆か?』と書かれており、細かい字で記事が印刷されていた。

 

「覚えているじゃろ、三年前の大きな事件じゃ」

「ああしっかりと覚えている」

 

 

《サイレントメテオ事件》

今ではそのように定着している。

 

三年前のある日の出来事だ。

北海道の誰の土地にでもなっていないとある場所で奇妙なものが出来ていた。深さはざっと十メートル、直径は百メートルは優に超えているであろうクレーターのように地面がえぐれていたのだ。

その日は何かの祭りが近いわけでもない。ただ普通の平日だった。

最初に発見されたのは朝早くで、毎日の習慣の早朝ジョギングをしていた老人が偶然発見。警察とマスコミ独自の調査など、様々な視点と方法で調べられたが、決定的なものはひとつもなく、空回りの連続だった。

そのクレーターと現状を見たもの達は一斉にこうつぶやき始めた。

 

『隕石が落ちてきた』と、

 

しかし、政府の研究機関や九鬼の科学研究部門が調査をしてもなにかこの地域にない物質などは発見されず、ただぽっかりと穴が開いている状態という結果しか出なかったため、今でもその謎は迷宮入りだった。が、

 

 

「それをやったのはそやつ………天邪狐真じゃ」

「……どういうことだ」

 

表情にこそ出さなかったが、ヒュームは心底驚いた。自分と実力がほど遠く、壁すら超えていない者が巨大なクレーターを作り出したことに、そしてその事実を鉄心が知っていることに。

 

「わしもどうやったかは知らんしなぜやったかも知らん。じゃがウソをついておらんとわしは感じた」

「……天邪狐真………か……」

「どうじゃ、興味がわかんかの?」

「まったくない。…と言えば嘘になるな」

 

二人の達人がほぼ同時に口角を上げた。

 

「では、この戦いに興味はわかんのかのう?」

「…風間ファミリーとかいう者たちが若干劣勢のようだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黛由紀恵VS狢九十九

 

 

「くっ!」

 

黛由紀恵は苦戦をしていた。それもそのはず、狢九十九の幻術ともいえる驚きの能力が由紀恵を苦しめていたからだ。

 

「…『黛由紀恵 右腕を上げろ』」

「!、きゃっ」

 

自分の意志とは関係なく上がる右腕。なぜ勝手に右腕が上がるのか、いや厳密には違う。なぜ自分は九十九というものの命令を聞き、実行しているのか。それが今究極的に答えが知りたい問いだ。

そして九十九はがら空きになった右脇腹に左脚で蹴りを入れる。由紀恵はなんとか気でガードをするが、それでもそれなりのダメージを負ってしまう。

 

「ぐうぅ……はあぁ!!」

 

それでも何とか食い下がろうとする由紀恵。かろうじて刀を握っていた左手で九十九の右肩あたりを攻撃し、ダメージを与えた。

 

「がはっ!……お前、なかなかにやるな」

「その言葉、そのままお返しします。(この能力、京極先輩と同じ!?)」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

川神一子VS六兎閨

クリスティアーネ・フリードリヒVS憚木蝶左

 

一子と閨の戦いは、閨の方が苦戦をしていた。クナイという射程距離が短い獲物に、元々の実力差。武に身を講じている一子が苦戦をするはずもなかった。閨はほぼ防戦一方になっていた。

 

「川神流、山崩し!」

 

川神流 山崩し

川神流の技で、 頭上で大きく旋回させた薙刀を 斜めに振り下ろして、相手の 足(すね)を狙って攻撃をする技だ。

 

「ふっ!」

 

なんとか跳躍をして回避する閨、しかしそのため空中に居座ることになってしまい、これ以上の回避ができないようになってしまう。

 

「そこ!」

 

そのまま薙刀を切り上げ、閨の右足に刃の部分が直撃する。

 

「ぐっ!……まだまだこれからですわ」

「…無理しない方がいいんじゃねえのか。今ねーちゃんが倒されると俺が不利になるワケ」

 

蝶左とクリスの戦いの方は、クリスが苦戦していた。お互い攻撃をかわしあい、テクニック要素の高い攻防を繰り広げていた。だが、突然クリスの動きが急激に鈍くなった。クリスは武士娘で、スタミナ切れになるほど長期戦になったわけではない。それに対し蝶左は、全くではないが体力を消耗していなかった。

 

「はあ…はあ……ううぅ……」

「どうした?もう終わりなワケ?」

「う、うるさい!私まだまだ戦える!」

 

しかし、その言葉とはまるで正反対の状態を身体は示している。クリス自身、なぜここまで疲れているのかが全く分からない。戦いが始まる以前は調子は悪くなく、むしろかなり好調だった。なのに今はここまで疲弊している。

 

「ま、それならこっちも戦いやすいワケ」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

島津岳人・風間翔一VS天邪狐真

師岡卓也VS八嶋岩清・蛙みなも(?)

 

 

「おらおらおらーーー!」

「オラオラオラーーー!」

「あ~うるさっ」

 

この戦いは互角、といえば互角なのか。岳人と風間のコンビの攻撃を真はただただ避け続けていた。攻撃の手は一切なく、回避回避回避だ。

そのことに内心岳人と風間は苛立ちに似た何かを感じていた。

(自分たちはこんなに一生懸命戦っているのになぜ攻撃しない)と。

そしてふと真は腕時計で時刻の確認。腕時計は五時五十三分を示しており、制限時間まで七分を切っていることを知らせている。

 

「そろそろか……おい岩清、みなも!そっちどうだ?」

「ちゃんと押さえてますわよ~~ん」

「この人……何もしない………と思う…」

 

岩清とみなもがうつ伏せになっているモロの上に乗っかっている。

 

「あ゛~~~~モロ!てめえ何してんだよ!場所変われや!」

「ていうか助けてよ!重いんだから!」

「あらん、そんなことを言うのかしらんこの人はん」

 

ポカポカとモロの頭をグーで殴る岩清。たたく程度の強さでしているので頭は痛くない。が、その反動で顎が上下して床のコンクリートにごつごつとぶつかっている。

 

「あががががが……」

「ちっくしょ~~~羨ましいぞこのやろ「隙ありじゃオラアァ!!」何ぃグボハッ!?」

 

岳人が悔しみと憤怒の雄たけびを上げようとする瞬間に真がドロップキックを炸裂させた。真の足の裏は岳人の脇腹に一直線に向かっていき、そのまま命中した。さらにあまりにも突然だったこともあり岳人はこらえきることができず……

 

「ちょ、ガクtぐはっ!」

 

岳人の巨体は風間が居る方向に移動し、そのまま風間の体を押しつぶすように倒れこんだ。

 

「イッテテ……おいガクト!重いから早くどいてくれ!」

「うおおぉぉぉおお………俺様の……俺様の腹筋がぁぁ……」

「よし、今のうちだな」

 

岳人が風間の上に乗っかっているうちに天邪狐は屋上に向かうことにした。

 

「さて、屋上の奴らは大丈夫かな?」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

屋上

武神 川神百代VS天狗鳥頭目・弐猫控

直江大和VS天狗黒羽・天狗際刃(?)

椎名京VS薬馬小四郎

 

「ははははははは!!楽しい!こんなに楽しい戦いは久しぶりだ!」

「うりゃあああぁぁぁああまだまだぁ!葉っぱ交換が如く!」

「トリ君、それ百花繚乱が如くって言いたいのか……なっと!」

 

鳥頭目と控はなんとか互角に戦っていた。苦戦はしてはいない。が、決して善戦ではないといったところだ。しかも百代は戦闘を楽しんでいるところを見るとまだまだ余裕があると見える。本気を出し切っていないという証拠だ。

 

「いいぞ!もっと……もっと私を楽しませてくれ!ははははははは!!」

「トリ君、もう限界かな?」

「全然!……って言いたいけどちょっとだけ疲れてきちゃったな~」

 

それでも武神と呼ばれている百代に二人で共闘しているとはいえ、ここまで戦っているのも流石というべきか。

 

「医者君、そっちはどうだい?」

「ほぼほぼ互角ってとこだな」

 

一方小四郎は京と対戦中で、ほとんど互角の戦いを継続していた。

 

「なかなか面白い事言う人だね」

「大丈夫だ。ただの個人的な意見だと思ってくれたらいい」

 

二人の実力は完全に互角で、スタミナの問題がなかったのならばこのまま永遠に続くかもしれないといえるほどの者だった。

 

「薬馬君がんばれ~」

「倒されてこっちに来させないでくださいね」

「京、お前も頑張れよ~」

 

その二人を応援しているのは風間ファミリーの軍師直江大和と、天邪狐真のグループの天狗黒羽と天狗際刃だった。この三人はいつの間に用意したのか和菓子を食べながら茶をすすっている。

 

「……大和は何してるの?」

「いやなんかこの女の人が『よろしかったらご一緒にいかがですか?』って言われたから」

 

茶と和菓子は黒羽が用意したものだった。

 

「僕らの役目はただの押さえだからね、戦う必要がないしそもそも僕らは戦うのに向いていない」

「仮にもし何かしようとしたら二人係で抑え込むつもりだろうし、ありがたく頂いてるんだ」

 

………軍師はなかなか戦わない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

これが今の全体の状況だ。

 

次回 決着!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

になるといいなあ……

 

頑張ります!(作者より)

 

 




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