後書き忘れてましたが、キャラ設定は知ってる前提でお願いします。
では駄文どうぞ。
「あぁーーーーー!」
「どうしたんだワン子。やっと俺様の筋肉の魅力に気付いたか?」
「いっけない、明日出す宿題秘密基地に忘れてきちゃった」
「おいおい何やってんだよワン子、せっかく俺が手伝ってやったのに」
「俺のセリフは完全スルーかよ……」
「ゴメーン、ちょっと戻ってくる。じゃあね大和、ガクト」
「おう」
「じゃあな」
「はぁ…はぁ…がっ…ぁぁあ!………着、いた…」
やっと着いた。こっちの方が近いとはいえ血を失いながらこの雨の中歩いてきたんだからな、一歩一歩が遠い。もう限界なんてとっくの昔に超えちまってる。
何はともあれ雨宿りだ。まず中に入って濡れた腹絞らねえと体温下がりすぎてマジで死ぬ。ああくそ頭くらくらしてきた。早く…早く中へ…
―――――――――――――――――――――――
「ぶはぁ!ぎりっぎりセーフだな」
いやもしかしたらアウトかもな、それでも生きてやるけど。にしてもここはなんなんだ、廃ビルにしては意外と埃がたまってねえし人が使った形跡のようなものまである。俺の推測が正しければ使っているのは俺と同年代の男女、それも複数名だ。この時間に誰かが来るとは考えにくいが念の為周りの警戒はしといた方がいいな。
ま、まずはなんか使えるモンはと…お、でかいぼろきれがある、この大きさだと俺の体格くれぇなら体全体に巻けるな。その前に服脱いで絞らねえとな………これでよし。
「ぶへっくしょん!!」
おお寒、早くぼろきれ巻かねえと風邪ひいちまうな、って今は風邪なんかよりもめちゃくちゃ危ない状態だからな、腹に銃弾ぶち込まれてるからな。
ふう、ぼろきれまいたらさっきよりはるかにましになった。いや布ってすごいな、濡れたら凶器乾けば羽衣だからな、改めて服の偉大さと恐ろしさを(ほんと真剣で)身をもって知ったな。こんな方法なら知りたくもねえけどよ。
まあこれでしばらくは大丈夫だな、ここで雨が止むのを待ちながら体を温めるとしますか……………………?
「ぐっ…うあっ?っとおうおおおうおおお?????」
やっばこれは貧血か?いやこれは血を失いすぎたんだ。頭がくらくらするなんてもんじゃねぇ、まるで死神にしっかり手を握られてどっかに連れてかれる感じだ。いや実際のところどうかは知らねえが、とにかくこれはやばいやばすぎる。
くそ、もうだめだ…気持ち…わりぃ…あ、ああ、ああああ…………
ザッ
そんな物音が聞こえた瞬間反射的にぼろきれを体全体に巻き服は端に寄せ見えないようにし、身を隠した。誰かが来る!意識は(自分で言うのも何なんだが)はっきりしていないけどなんとか反応できた。
さて
誰かが、と入ったもののおそらくの予想はできるだろう。
ザッザッザッザッザッザッ………
分析……開始!
足音――――――――体重約50㎏前後。
の音色―――――――身長160㎝弱。
音の反射――――――周りに人の気配なし、完全に一人で単独行動。
律動――――――――俺とほぼ同年代の女性。
歩のリズム―――――よどみがほとんどない 頻繁にここにきている。
呼吸――――――――少し荒くなっている おそらく急いできた。
から聞こえる声―――聞き覚えがあるものだ。
以上、このことから推測される結果は
この人物は川神学園2ーF川神一子と思われる。
ちょっとまずいなこの状況、こんなとこ(血まみれになっていてパンツ一丁)あんな奴に見られたら学校中に光の速さで『イカレた変態』という噂が広がってしまう。のは最悪学校やめれば済むからまだいいとしてまずいのはこの血と格好だ。特にこの血を見たらおそらくいやほぼ確実に即行病院に連絡を入れるだろう。病院で検査されたら撃たれたということがすぐにばれる。そんなことになってしまったら………
とにかくここは静かに息をひそめて気配を消す。そして通り過ぎるのを待つ。これが今俺に取れる最良の策であり、俺が取れる唯一の策だ。
ドクン……ドクン……ドクン……
ザッザッザッザッザッザッ………
…………………………ふう、通り過ぎてったなこれで一山越えたな、
………ザッザッザッザッザッザッ!!
!!!!!!!!!!!???????????
は?何でこっち向かって歩いてくんだよオイちょっと待てよこれヤベーって見たらマジで引くって嘘とか冗談とか抜いてホントダメだろ来るなよ寄るなよ近づくなよこっち来んなってちょっ…
ぼろきれは暴かれた。