真剣で嘘つきを騙してみろ   作:棚上げ侍

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スミマセン、遅くなりました!

投稿した今日はエイプリルフール!つまりこの作品にはぴったりの日!
と言っても、何もしませんけど。
で、駄文です。




納豆小町と

 

 

 

 

 

 

 

李はなんだかやりきれないような表情を顔に浮かばせていた。それもそうだろう。次の任務を聞きにクラウディオのもとに行くと、クラウディオは「次は九鬼極東本部の警護にあたってください」といわれたからだ。そんな急に任務の変更など、非常時以外にあっただろうか。別に文句や不満があるわけではないが、ただ自分の中で何かがくすぶっているように納得できない部分がある。

 

「何か上の方から言われたのでしょうか」

 

しかし、それでも納得できない部分が多数残る。クラウディオは従者序列三位だ。それ以上の上司となると、星の図書館と呼ばれる序列二位のマープル、女王蜂と呼ばれた序列一位の忍足あづみ、九鬼家最強の人間兵器序列零番のヒューム・ヘルシング。あとは九鬼家のご子息や帝様局様が君臨するのみで、しかもあづみは序列一位とはいえ若者達にこれからの育成を任せるという意味でその序列に位置しているのだ。おまけにクラウディオとヒュームとマープルはほとんど同期なのだ。つまりほとんどクラウディオはトップに入る人物なのだ。そんな者に命令を下せる人物など、九鬼帝様等しか思いつかない。

 

「まさか………」

 

そこまで考えた李は、思考をストップさせた。

ありえない

その一言に尽きる結論が頭の中で浮かび上がると思ったからだ。が、もうほとんどその結論は頭の中で出来上がっていた。

 

「……………任務に集中しましょう……」

 

ありえない考えを振り払うように、李は任務へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

朝のホームルーム。

グラウンドでの出来事に、川神学園の生徒は大きな驚愕と盛り上がりを見せていた。なぜなら、

 

「ははははははは!いい、いいぞ燕!」

「モモちゃんも、思ってたよりすっごく強いよ!」

 

どんな挑戦者も数秒で倒してきた百代と、数分にもわたって激しい攻防を繰り広げる人物が現れたからだ。一言でいうと一同騒然だ。

もちろん、観戦者の中に真の姿もいた。しかし、他の観客とは違う意味で少し驚いていた。

 

「あ~やっぱあのミサゴの娘さんだな」

 

真は以前護衛系の依頼で、グラウンドで百代と対戦している松永燕の母親と会ったことがあるのだ。要人護衛の際にそのお互いの要人が接触し、そのときに知り合いになり、そこから交流が始まって今まで至る。今もミサゴのメアドや携帯番号も知っている。真が手に入れる情報の一部分は、ミサゴからの情報だったりもする。

 

「まさかとは思ったけどなー、まあ事実は小説よりも奇なりっつーしな。なんとかなんだろ。それより今は……」

 

真は目の前で繰り広げられる、最強の武神川神百代と驚異の新参者松永燕の勝負よりも、大変なことに頭を抱え込んでいた。昨日の依頼のことだ。

少女の救出。

これは依頼人の葉から聞いただけの話では、妹の葛を探し出すだけだが、しかしもし真の考えていることが事実だった場合、この依頼の事は思っているより巨大かもしれない。下手をすれば九鬼財閥の上層部もかかわっているかもしれない。下手に手は出すことが出来ないだろし、それどころか上手に手を出すこともできないかもしれない。

葉の依頼をこなすだけならば、真一人でもこなすことはできるかもしれない。が、今の真は『眼』を使うことが出来ない。以前『眼』を全開で使った際、その後最大で二週間目を発動できなかったこともある。それほど長い期間使用不能になったのはそれっきりだが、今回も依頼を実行するときに使うことが出来ないという状況になる可能性も、決して少ないわけではないのだ。

 

「あ~マジでどうしよ」

 

かなりの悩み事だった。それを表に出す事は無かったが、心底悩んでいた。悩みの声も、周りの歓声でかき消されていったが、それでも真の中で消えることは決してなかった。

 

「ま、どうにかなんだろ」

 

お気楽だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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昼休み

真は大和と風間と三人で昼食をとっていた。

 

「……あれ、真は昼飯食べないんじゃなかったっけ?」

「ん、いつもそうなんだけどな。ねーちゃんが、お昼ご飯はきちんと食べないといけませんわよ。っつーから仕方なくもらってるわけだ」

「へー手作り弁当か。いっただきい!………なに!?卵焼きがそこら辺の石に変わっているだと!?」

「風間、俺からモノをとろうなんて147年359日20時間7分8秒早い」

「数字が妙にリアルだな。というか細かすぎだろ」

 

というなんだか男子高校生相応の会話が聞こえてくるプールサイドで、今は学校中のうわさになっていて、盛り上がっているとある人物がやってきた。

 

「おや、これはこれは大和君じゃあ~りませんか」

「あ、松永先輩」

 

どうやら大和と燕は知り合いらしかった。初対面とは思えないほどの親しさで、二人の話に聞き耳を立ててみると、どうやら昨日に休み時間に大和が屋上でゴロ寝をしていた時に正式編入の前に学園内を探索していた燕と出会ったらしい。

 

「おや、そっちの二人は君のお友達?」

「え、ああ、キャップはそうですけど…………真はちょっと違うかな」

「ひでーな大和。まあ俺もそう思ってたけど」

「とりあえず二人とも自己紹介してくれないかな?」

 

燕は笑顔で二人の顔を交互に見たが、真は若干自分の顔を見る時間が短かったことを見逃さない。

 

「俺は大和と同じ2ーFの風間翔一」

「同じく2ーF、天邪狐真」

「ふーん、風間君に真君か~。なんだかおもしろそうな友達だね、大和君」

 

真は自分の中にある自動翻訳機能を使い、今燕が言った言葉を「二人とも変な感じがする友達だね」と訳していた。実際悪い方向に言い換えると、そんな文脈になってしまうことを否定することはできない。

 

「あ、そうだ。俺川神ラゾーナのケーキ買おうと思ってたんだった!行ってくる!」

 

と急に意味不明な発言をした風間は、その場から立ち上がるや否や疾風迅雷の如くの速さでかけていった。

 

「……本当に面白い友達だねん」

「……ええ、どうも………」

「(大和、面白いの部分を変とかおかしいに変えて聞いた方がいいぞ)」

 

心の中で注意する真の声は当然誰にも届かない。

 

「大和君、彼はどんな感じの関係なの?」

 

直球で真のことを聞いてく燕に、大和は困惑する。

 

「ん~とですね。……なんて言えばいいんだろう………敵……ではないし、かといって仲間や友達というわけでもないし、なんだろう……どう思う真」

「ここで俺に振るのかよ。………まああれだな。交流が深めの知り合いみたいな感じだな。顔見知り以上友達未満ってやつだな。ホモ達ではない」

「当り前だ!」

 

大和のツッコミを受けながら、真は燕の方を向いた。

 

「ミサゴさんの娘さんだよな」

「!?、おかんを知ってるの?」

「仕事上少しな。お世話になってた時もある」

 

不意を突かれたこともあってか、燕は完全に感情に心を任せたように真に詰め寄ってくる。顔には驚愕とほかの色々な感情がまじりあったような表情を浮かべている。横で見ている大和は察しが良い人間のようで、すぐに自分の残りの昼飯をもって二人から離れた。おそらく燕のおかんという言葉から理解したのだろう。真は大和がこの場から離れたことを確認してから燕に話し始めた。

 

「俺は何でも屋をやっている。てのは九鬼から聞いてるだろ」

「へ!?」

「お前が九鬼紋白から川神百代の討伐依頼が来ていることは知ってるし、それを承諾してこの学園に編入したことも知ってる。安心しろ、俺はほかの奴の依頼にちょっかい出すような野暮なことはしねえ」

「………………………」

「さて、何から話そうか………」

 

真はそういうと、ポツリポツリとミサゴとの関係などを、燕に話し始めた。

 

 

 




「っていうのも嘘ーーー!」\(^∇^)/
みたいなことにはなりません。
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