アルゴに弟子入りして一か月後
睡眠を削ってアルゴのお願いをすべて聞いて道端に転がってるモブ捌いてを繰り返し、一か月が経った。
第一層 トールバーナ
「アルゴ姉さん、これ頼まれてたやつ」
「おう!リリルは覚えるのがはやいナ。おかげで助かってるヨ」
「アルゴ姉さんのためならなんだってするよ。」
「ナハハ…」
路地裏で情報交換や雑談をする。
「そういえば今日ボス攻略会議だね」
「そうだナ、見に行ってくれないカ?」
「いいよ」
即答である。
「あぁあともう一ついいカ?」
「どうした?姉さん」
「リリル、男であってるよナ?」
「そうだよ?」
アルゴは大きくため息をつく。
「リリルが男から女かで一か月迷ってたんだヨ。」
「どこからどう見たっておと、、、あ」
手鏡でリアルと同じ姿になっていたことを忘れていたリリルであった。
ーーーー
ボス攻略会議を物陰からみるリリル。
固いパンを食いちぎりながら攻略会議を聞いてはメモを取る。
途中「キバオウ」名乗る男がβテスター金全部出せやどうやわめいてたが特に問題なし。
会議が終わったのを確認し、フードを被り広場を後にする。
リリルが想像する情報屋…ただアルゴに認められるほどの情報力を蓄えることができるようになりたい。
そのためにはpkギルドの可能性や、その際のアジトになる確率が高い場所。
他にも未来を予測していかなければならないとリリルは思う。
「ねぇ、陰から見ていたのは君か?」
後ろを振り向くとそこには黒髪の少年がいた。
「あー、ばれちゃったー…あ、悪いプレイヤーではないよ」
「そうか、なら君はどうして物陰から見ていたんだい?」
「まぁ、攻略に参加しないし邪魔になるかと思ってね」
「そうか。あ、俺の名前はキリト。よろしく頼む」
「リリルです。」
軽く自己紹介を終え、二人は解散する。
ボス攻略どうなるか気になるがまずは生存優先を選択したのである。
「さて、マップ把握と行きますか」
アルゴが公開しているマップをもとに第一層のフィールドを歩き始める
階層が攻略されても一層に籠るプレイヤーはたくさんいるだろう。
そのためにも安全な場所、危険になりそうな場所を公開されている地図に書き加える。
プレイヤーが多いため、人影がないところ、pkされそうな場所をきちんとメモした方が一人でも生存者を増やせるのではないかと考えた。
もうレベルや熟練度はあがりにくくなってしまったが通る道にいるモブはすべて倒していく。
日が暮れ、フィールドの25%を駆け抜けた。二日で終わらせたかったが会議やフィールド複雑やで大変だった。
トールバーナに戻る最中、珍しくアルゴの方からお食事のお誘いがあった。
いつもはリリルから100文字程度でお願いしているが断られている。コル払っても
「オイラはパパ活女子かヨ…」
と断られるのである。
やってきたのはトールバーナにあるとある飲食店…ではなく人気のない場所。
広場でアルゴと合流し、硬いパンをかいやってきた。
「姉さん最近何やってるの?」
「内緒だナ。」
「えぇー僕は姉さんの弟子だから少しぐらい教えてもらってもいでしょぉ」
「あのなぁ、リリル。君がやってるのは単なる束縛系男子なんだよナ」
説教タイム。数十分と短かったがリリルの心にはグサッときた。
「うぅ、、風穴が空いた……」
「なんでだヨ」
「はいこれ、今日の会議記録と感想」
「ありがとナ…って自分で売らないのカ?」
「情報屋として名が通ってる姉さんが売った方が一度姉さん僕の情報に目を通すわけだしなにせ姉さんが儲かるでしょ?」
「…リリルのコルは?」
「通り際にモブ倒しまくってるから一応」
やれやれとするアルゴ。
「とりあえず褒めてください!」
「……ざっと見た感じオイラが調べた情報を深掘りしている感じだナ。どれもいい感じだヨ。ありがとうナ」
うれし涙を流すリリル。
それに困惑したアルゴと。人気のないところで楽しく食事?をとった。
ーーーーー
「じゃ、またナ。お食事誘いの長文はやめてくれるとオイラは嬉しいナ」
「わかりました!」
ようやくリリルの扱いに慣れてきたアルゴ
彼女の背中をしばらく眺めたリリルはインベントリをチラッと確認し、宿へ戻る。
「今日こそ眠るか…」
大きく深呼吸をする。
これ以上起きていたら精神的疲労が蓄積されミスが増えてしまうかもしれない
ゲーム内で寝ることは怖いが不眠のせいで死んでしまうことはもっと怖い。
布団に潜り込み目を瞑る。
「死にませんように…」
ーーー
学校のチャイムが鳴り響きリリル…小野 紬は中学校の屋上に行く
中学校では珍しい屋上。飛び降り防止のため柵が厳重に設置されていたり安全対策がされすぎている。
「なぁ少年、桜は好きか?」
屋上で大の字になっている紬のもとへ誰か知らないが同じくらいの年齢の女性のような声がする
「まぁ、美しいからね」
足音がこっちへ近づいてくる。けど警戒はしない。なぜかできなかった。
そして紬の顔の上にやって来る。
スカートだった。紬はその女性のスカートの中が見える前に飛び起きた。
そしてその女性の姿を見た時
「僕?」
リリルの姿であるが髪型髪色や目の色、身長や胸の大きさがちがう。確実に女性だった。
髪型は僕が過去に一同やったことのある髪型だった。
「そろそろ起きる時間じゃない?少年」
ーーーー
「わぁ!?」
目が覚めるとSAOの宿。
「良かった、、死んでない」
これで睡眠への恐怖はなくなったか減ったと思う。
「夢で見た女性版僕…意外とかわいかったな」
今日もアルゴから超最新の情報を買って残り第一層地図の75%を走り切る。
今日は第一層のボス攻略。そちらへ行くのも良かったが最前線はアルゴに任せたほうがいい。
黙々と走ってはメモをとってを繰り返す。その時リリルは動きがとまった。
「は?」
視線の先には夢で見た女版リリルがいた。
「はは、、システムのいたずらか?」
そのNPCにはクエストフラグが立っていた。
「こ、こんにちは」
リリルは恐る恐るそのNPCに声をかけた。
「やぁ、少年、私はリルル。君にしか頼めないクエストがあるんだ」
キャラクターの性格を覚えるのってとてつもなく大変です。。。それがオリキャラであっても。。。