情報屋に憧れて   作:作猫

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リアルでは語彙力欠損ーみたいな?



仮想課の人に出会いまして。

 

退院後から日の光を浴びていない。

ALO内ではめっちゃ浴びているが…

 

「あぁ…肌が真っ白…」

 

昼間はいつ桜が部屋に突撃してくるのかわからないためアミュスフィアは無理に使えない。

結さんに頼んで仮想課と言われる場所へ連絡をとってもらった。

これで数日すれば外へ出してもらえるー。なんて思いながら紬は必死に英語で書かれたとある本をネットで読み漁っている。それは〈ザ・シード〉というものを取り扱えるようになるため。

現在のPCでは処理ができないのでとりあえず知識を蓄えるしかない。

 

「あぁぁ英語ムズ…」

 

しかし一日撮影以外暇なので知らぬうちに覚えているだろう。

 

◇◇◇

 

「あっれーおかしいなぁ今日もリリルちゃん来ないね」

「まだ入院中なんじゃ…」

 

中学校前にカップルが一組。

そこへ一人の高身長美女こと花紗音がやってきた。

 

「君たちがトラルとライアであってる?」

「何者!ってよく見たらミルじゃん!」

「わぁ…身長高い…僕の二倍くらいかな」

「二倍は大袈裟な…伊藤 花紗音だ。元国語教師」

 

「私が宮波(ミヤナミ) 奈々、私の後ろにいるのが錦織(ニシキ) 碧依(アオイ)。よろしく」

「カップルねぇ、青春最高」

 

連絡先を交換する。

 

「リリルは来てないの?」

「彼幽閉中」

「「えぇ!?」なんで!?」

 

花紗音はリリルこと紬がSNSで有名な子につかまって閉じ込められているということを説明した。

 

「奈々意外とインターネット見ないんだね」

「いやいや私この前までSAOにいたから」

「あ、そうだったぁ」

 

◇◇◇

2025年9月1日

仮想課という人たちは未だ別件などで大忙しだという。

未だに日の光を浴びることもできず、毎日紬は桜はの動画のネタとなっている。

 

ALOでは熟練度がある程度上がり魔術師が着ていそうなローブを身につけては姿を公にさらさないようにしていた。つまり、リアルでもALOでも日の光をきちんと肌で感じることができていない。

 

「姉さん…」

 

食事と撮影以外は基本狭い部屋での生活。

時に桜が彼女の部屋へ呼ぶこともある、

しかし何よりも問題なのは金欠である。

両親の財産は行方不明、ただ紬が貯めていたたくさんのお金が電子書物を買ったりALO買ったりでそこを尽きていた。

 

その時インターホンがなる音が聞こえたこんな家に来客なんて珍しいことだ。

紬は体を起こしては誰だろうとドアに耳をあてる。

するとガチャリとドアが開き紬はびっくりしながら後退した

 

「初めまして」

 

眼鏡をつけたスーツで隠れているがガタイのいい社会人。

姿勢がいい仮想課と呼ばれる人だろう

 

「菊岡といいます。」

「小野 紬です。本日はお忙しい中ありがとうございます。」

 

ここで一つ、紬の中で小さな企みができあがったのである

いつも通りスーツケースから防音シートを取り出しては壁に貼り付け、小さなテーブルを取り出す。

 

「プレイヤーネーム「リリル」情報屋アルゴの弟子にして「ゲートダッシュ」と呼ばれていたそうですね」

「よくご存じで…キリトさんからでしょうか?」

「そうだね。それで今回の件はプレイヤーネーム「アグネス」、本名綾乃 光瑠がゲーム内での死亡ではなくその妹の綾乃 桜によって殺された。この証拠が欲しいということであっているかい?」

 

菊岡さんはお菓子を数種類取り出してはテーブルに並べて食べ始めた。

紬も食べていいかと表情をしながら菊岡さんは頷きポテトチップスを一口食べた、そういえば二年以上食べていなかったため、懐かしい味がした。

 

「実は光瑠さんの死亡原因が外部からの切断だということは判明しているんだ」

「じゃぁなんで…」

「証拠がないからだ、当日光瑠さんへ面会する予定だった人はいない。病院内でも彼の病室へ入ったのは看護師のみ。その看護師は抜いていなかったという証言がいくつもあるので違う、と…」

 

なにかしらが原因でプラグが抜けてしまっただけではないかという状態であり、その何かを突き止めることができなかったのだとか。そこからいろいろ現状についての話を聞かせてもらった。見返りはSAO内での「なにが起きたか」。

 

「そういえば菊岡さんいい体つきをしていますよね」

 

さてここからが紬にとっての本題である。

 

「仮想課って案外PCに一日中向き合っている感じかなと思っていましたよ。しかしながらスーツで隠れてしまっているせいであまり分かりませんが、趣味で何かやってらっしゃるんですか?」

 

菊岡さんは手をティッシュで軽くふき取っては自然と返事を返す

 

「いやぁ、お恥ずかしい。これでも学生時代は少しスポーツをかじりましてね。デスクワークばかりだと体がなまっちまうんで、毎朝のジム通いは欠かさないんですよ。」

 

ただの紬の予想なため証拠などどこにもない。つまり、勝手な妄想となってくるのである。SAO内でアルゴに教わった情報収集の術と自分なりの方法である女性の声

 

「私は、SAOの中でもう一人の「私」に出会いました」

「それはどういうことだい?」

「世にいうトップダウン型AI。性別と身長、あとは胸の大きさを除きほぼすべてが似ていました。名前をリルル。SAOに存在するいくつかのユニークスキルの中の一つ<抜刀術>と呼ばれるものを得たものが受注するクエストで関連しています」

 

しかし、紬は抜刀術なんか持っていなかった一階層で受注をした。

その理由を聞いても「偶然」や「カーディナルシステムがやった」ということだけ

 

「ここからは私の考察になりますがこのクエストが一階層に降りてきたのは、彼女…リルルの自分の意志だとということです。カーディナルシステムがこんな中途半端なことをすることがないから。」

 

菊岡さんは紬の話を真剣な表情で聞いていた。




上手く菊岡さんの素性を突き止めるところまで行きたいんだけど難しい…
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