情報屋に憧れて   作:作猫

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偶然


楽しい観光

「・・・徹夜してしまった」

 

ALOからログアウトし時刻を確認すると日付が変わり朝の4時になっていた。

紬のことを抱き枕にするようにし寝ている花紗音からきれいに抜け出し、着替えをしては外へ出る

早朝の風は強い。

 

「めっちゃスースーするんですけど…」

 

サービスエリアの多目的トイレへと向かい軽く顔を洗う。朝なので止まっている車は数少ない。

鏡を見ると改めて自身が女性にしか見えないと感じた、それに対して顔を赤らめては自販機で缶コーヒーを買い車へ戻る。

その時、ふとライトがついた青色の車が紬の目に留まった

 

「…まぁいいか」

 

紬が気になったのはなぜ自分が乗る車の隣に止めたか。しかし前日の夜は車がたくさん止まっていたためこのサービスエリアで寝ることにしてーみたいなのかもしれない。

 

「バッテリーあがらないのかな今の時代」

 

車の中へ入り、インスタントのコーンポタージュを作る。

その匂いで花紗音も目を覚ました

 

「おっはー紬ちゃん」

「…おはよう」

 

花紗音は紬から渡された缶コーヒーを飲み干してはエンジンをかけて

車を出す。

 

「朝食は?」

「神奈川県入ったんだ!横浜行くぜ横浜」

 

どうやら中華気分の花紗音。

 

「ねぇ紬、今朝私トイレいってるときに不思議な人物見つけたんだよね」

「何?」

「二台のスマホを自在に操る男。」

「不審者だね、オモロ」

 

ラジオをつけてはニュースを確認する。

話す話題などなかったから。

 

『SNSで話題になっているツムこと小野 紬さんの行方不明事件、最近では「逃亡」したのでは?という書き込みが増えております。警察からはこの事件についてなにも明言しておらず…』

 

「本名バレバレだぜ」

「つまり無敵状態ってことだねアハハ」

 

◇◇◇

帰還者学校にて、昼休み

 

「なぁ知ってるか?最近話題のツムってやつ、SAOサバイバーらしいぜ?」

「まじかよ!」

 

学生が呑気に会話をしながら廊下を歩いている。

その話を盗み聞いていたリズベットこと篠崎 里香(しのざき りか)そしてアスナこと結城 明日奈(ゆうき あすな)

 

「ねぇねぇアスナはそのツムって子について何か知らないの?」

「え?なんのことかしら?」

「そこからかぁ…この子だよ見てみて、本当に女の子にしか見えないんだよ」

 

里香がスマホから映像を見せる。配信のアーカイブである。

ルンルンなサクラ

 

『じゃーん!この人が私の彼氏ー!ツムちゃんーでーす!』

 

そして映される紬

 

「もしかして!?」

 

それを見たアスナは驚いたのである。

ALOで見たリリルと見た目が同じだったから

その二人のもとへ疲れ果てているキリトこと桐ヶ谷 和人(きりがや かずと)

 

「見てこれ、リリルちゃんに似てない?」

「リリルって…あのゲートダッシュか……ってかあいつ男だったのか!?」

 

和人は驚きのあまり大きな声が出てしまった。

その後和人はしっかりと生徒指導を受けた…

 

◇◇◇

 

「そろそろGGOでBoBかぁ」

「なにそれ、参加するの?」

「流石にステータスが足りない、今回はお預けかな。」

「まだ11月3日だし、頑張れば何とかなりそうだけどね、武器はなにつかってるの?」

「トラップ系、素早さ極振りという縛りげーやってるからぁ…あとは拳銃とナイフがほしいな」

「なんで未来形」

「はじめたてだから…」

 

そう話していると横浜へと到着した

 

「っしゃー!朝飯食べるぞ!」

「もうお昼ですよ…あぁ朝飯抜きになって腹ペコだよ」

 

すっかりと逃亡中だということを忘れているようだが紬は外へ出るときはしっかりと帽子とサングラスをしているので問題なし。花紗音はなぜかお祭りの狐のお面を身につけている。

 

「キツネノタイマツを思い出すよ」

「なんでキノコ?」

「そうじゃなくてキツネノタイマツっていうモンスター」

「あぁ前言ってたやつね」

 

そこにちょうど菊岡さんから電話がかかってくる

 

「もしもしー?」

『安否確認の電話だが…中華街にいるなら問題なさそうだね』

「お土産は買っていきますよっと」

『なら箱根の饅頭がいいな…』

「本題に入りますけど、そっちは大丈夫なのですか?」

『難航中だよ、だからもう少し楽しめるだろうね』

「花紗音姉さんだけですよ、楽しんでるの」

 

そして電話を切った。

 

「肉まん食うぞー!」

「僕はラーメン食べたい」

 

その裏で、紬たちを写真に収める男が一人いた。

そして二台のスマホを華麗に操り、SNSで広める

 

<ツム君中華街いる>

 

◇◇◇

 

「食べ過ぎた…お腹痛い…」

「ほらぁ…姉さん餃子で止まればよかったものの…」

 

お店をはしごし満腹になった二人。

花紗音はトイレへと駆け込んだ、その後姿をじっと眺めた紬はスマホを取り出し菊岡さんへと電話する

 

「もしもし?いやぁ、中華料理人の手のひらの上で楽しく踊れましたよ」

『…もう少しうまい言い方はなかったのかね?』

「はは、許してください。暗号は解くの専門なんですよ」

『紬君と花紗音さんを別行動にさせよう、君は箱根のほうへ向かってくれ。』

「じゃ、千葉県庁で待ち合わせましょ」

「戻ったぞー紬ー。」

『こっちもなるべく急ぐよ』

 

花紗音は紬が電話をしていたことについて、誰に電話をしていたのか訪ねることなく、二人は車に乗って出発した。

 

「今夜ALOダイブしようよ」

「おっけー」

 

 




ネタ切れ…
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