「花紗音姉さん」
「ぬ?」
車の中、ここならば外に音は漏れないはず。
菊岡さんとの会話を花紗音にも話す。
「おっけー、分担行動ね」
花紗音が千葉県庁に、紬は箱根のほうへと向かうことに。
荷物は最小限に
「ねぇ、ズボンをください…」
普段着の着用は許されなかった。
◇◇◇
綾乃家
サクラがライブ配信をしている。流れるコメント
「そうそう!ツムちゃんなーんで逃げちゃったのかなぁ」
〈連れ戻したらどうするの?〉
「逃げないように首輪でもぉ」
〈代わりに俺がツムと変わりたい〉
〈ならば僕がサクラと変わろう〉
「はいはい…情報提供者感謝ねー」
配信を終了し片づけをしたのち、父のもとへと行く。
そして地図をみせる。
「神奈川県よ」
「……わかった」
父は軽く了承し車を回す。
ツムを回収しに。
「サクラ、千葉のほうには」
「いいのよ、ツムは箱根のほうへ行く。そう
◇◇◇
神奈川県、箱根へ向かう途中
紬は菊岡さんに電話をつなげながら走っていた
「き…菊岡さんっタクシーとか…っはぁ、はぁ…ないんですかぁぁ!!」
『悪いねもう少し走ったところに駅があるからそこで電車に乗ってくれ』
「いっそのこと海外逃亡したいですよっ!!」
菊岡さんは多分聞き流した。
SAOサバイバーとしてこの長距離はキツイ。
「箱根駅伝やってるんですか僕」
『そこは箱根駅伝のルートじゃないよ』
そう走っているうちに駅にたどり着いた。
ちょうど目の前で電車が止まっている。
「お嬢ちゃん駆け込み乗車危ないよ!…あぁ…」
駅員を避け電車へ駆け込む。
『田舎じゃないから数分待てば別の電車があったのに…』
「それを先に言ってくださいよ菊岡さん!」
電車でひと休み。
だらしない格好で電車に座る
「お嬢ちゃんちゃんと座らないといろいろ見えちゃうわよ」
「あぁすみません、」
知らない高齢の女性が飴ちゃんを紬へと渡した。
パパイヤとパイナップルのミックス味とかいう変な飴 だったが。
『次の駅で降りてくれ』
「ひぇー、休みなしっ」
中華料理を食べた後なので正直トイレにもいきたい紬。
しかしそれを我慢して次の駅へ降り菊岡さんの指示通り動く
日が落ちてきたため寒くなってきた、特に脚が。
「寝床はどこですかぁ…」
『すぐ近くだ』
「明日は筋肉痛確定ですね、いいマッサージ屋さんでも教えてくれませんか?」
『ははっ考えておくよ』
きれいな夕焼けを見ながら歩道を歩く。
SAOよりデスゲームしているのではないかと紬は思った。
そこへ一台の車が通り過ぎた、特に気にしなかったが目の前でその車は止まった。
「へ?」
車から降りてきたのはサクラとその父だった。
ニッコニコで紬のところへと近寄るサクラ。
紬をじっと見つめるその父
「ツームちゃんっと」
「サクラ?」
菊岡さんに電話をかけようとも距離的に間に合わない。
走ったとしたって体力がもうそこを尽きている。
「総務省の人に誘導されてここに来たんだよね!」
「え?」
総務省の人、パッと出てきたのは菊岡さんだ。
彼が実はサクラとつながっていたのか、それとも、その関係者が繋がっていたのか。
「女装可愛いね!ツムちゃん」
パシャパシャと写真を撮り始める。
サクラが一歩進むごとに紬が一歩さがる。
逃げをとるか、おとなしくサクラに捕まるか。警察に捕まるの覚悟で戦うか。
紬は反対車線の歩道へと走りその場から、サクラから逃げる。
しかし、父の足が速く、すぐ追いつかれては手首をつかまれた。
「痛い痛い…力つよ…」
身動きが全く取れない、負けた。
「騒がしいナ」
「あぁ…アルゴ姉さんの幻覚が…ってえ?」
目の前にはフェイスペイントのないが本物のアルゴがいた。
突如知らない女性に紬が声をかけられててびっくりしているサクラ。
そして
「紬さん骨折したばかりなのですから、あまり強く腕を握らないでください…」
「結さんも…なんでぇ?」
しかも結は父を紬から簡単に引きはがし無力化した
状況が理解できない、こんな状況下でアルゴと再開ができて、
『さてと、答え合わせといこうか』
アルゴのスマホから聞こえる菊岡さんの声、ビデオ通話だ。
かっこいいスーツ姿にかっこいいポーズ…
『まず紬君、いくつか隠し事をしていたことを謝罪しよう。』
「はぁ…サクラに情報渡してたのも?」
『私だ』
「こうやってアルゴ姉さんに再開できるって言わなかったのは?」
「サプライズ、だナ」
うまく出来すぎている。
4コマ漫画で収まってしまうのでは?と思うほどの急展開。
「え、あぁじゃぁ花紗音姉さんも?」
「そーだよぉー」
結の後ろからひょっこり…身長が花紗音の方が大きすぎるせいでできていないが。
花紗音がやってくる。しれっと箱根のお饅頭を口に運んでいるが…
『さて、綾乃サクラ。答え合わせといこう』
「は?どういうこと?」
「アグネス…綾乃光瑠を殺人した犯人だヨ」
「光瑠?いったい誰のこと?」
紬は唾を飲みこんでは一言サクラへ言う
「ナーヴギアの外部電源の接続が遮断された影響での死亡。ラインアイソレーションモニターに小細工をして」
サクラと父の動きが止まる。
「確か、危険な漏洩電流を検知して警報を発する安全装置…でしたよね」
「それに軽く小細工を施した。僕の考えた考察」
サクラと父の動きが止まっている、つまりそういうことだ
アルゴは紬の肩を軽くたたいてはサクラの元へ近寄る
「綾乃ジロウ。病院の設備点検関連の仕事をしているよナ?SAO事件が始まった三日後、綾乃光瑠の受け入れ先病院では設備点検があっタ。」
『そこで綾乃光瑠のナーヴギアへ向けての回路に意図的に遮断が可能なものを入れた。』
「あぁ…そうだ」
「父さん!?」
サクラの父が両手を挙げて罪を身と認めた。
その姿を見てはびっくりするサクラ。
「俺が…やった」
ネタギレだぜヒャッハー