キャラ崩壊注意
「
おはよう姉さん。昨日ヤバい情報仕入れたから今日話せるかな。先に録音石だけ送っておく。あと昨日僕が取引してるところ屋根上から見てたでしょ?
」
朝からアルゴにメアセージを送り、身支度を整える。
軽くシャワーをし、朝早くから敵を狩る。そしてアルゴから返事が来るのを待つ。
敵を倒すことはなれれば簡単だ。距離を安定させ、イメージしスキルを発動。何よりもイメージが大事だとリリルは思っている。しかしリリルは「刀は一撃で斬られたこともわからぬまま死ぬ」というイメージを持っていた。
現実はそう簡単に行かない。
「あー。綺麗に刀がスパッといかないなぁ、、」
ネット記事でよく吊るされた一枚の紙を綺麗に切り裂く動画がある。あれをする人たちがどれほど修行を積んできたか。リリルは心の底から感じるのだった。
ーーー
「よ!一応録音石は見ておいたヨ。まさかこんなにはやくオイラの暗殺計画が企てられるとは思わなかったヨ。」
「アグネスってボスは僕のリアル友達だよ。」
昼過ぎ頃
宿の一室、リリル、アルゴ、ミルの三人は情報を交換していた。
昨日の尾行から得られた情報、ミルとアグネスがであった時など。
2人が楽にしている中。リリル一人だけ背筋が伸びていた…緊張しているのである。
それを見たミルは話の区切りがいいところでリリルを馬鹿にし始める。
「リリル君っ、何緊張してるんだよ」
「いや、年齢的に?女性の方とこんな密室にいるなんて僕ぐらいの人は誰でも緊張するよ(姉さんと同じ部屋にいるから緊張する…)」
「はい嘘ー嘘つきでーす」
「ほ、ほんとだし!」
「にゃッハハハハ!」
いつの間にか情報交換ではなく雑談になってしまっていた。
気づけば夜になっており、転移門でリリルたちは解散をした。
「そうだ!姉さん!」
「ん?どうしタ?」
「風林火山のクラインって男と会えないか話してくれないかい?」
「わかったヨ。とりあえず連絡送ってみるヨ」
風林火山のクライン、攻略組であり刀を使っている。何かコツとか教えてもらえればリリルにとっては今後とても有利に情報を集められる。
「もし、このクエスト報酬が刀だったらってのも想定しないとな。」
まるで呪いのように残る「桜の下でまた。」それを眺めながら宿に戻るのである。
ーーー
「ヨォクライン!」
最前線のフィールド、風林火山がレベル上げをしている中、アルゴはクラインに話しかけた。
クラインはアルゴに気づくと仲間に一声かけ離脱してアルゴのそばまで歩いてきた。
「情報屋がこんな時間にどうした?俺なんも頼んでないぞ?」
「それがな、クラインに会いたいっていう…女がいるんダ!会ってやってくれないカ?」
アルゴはわざとリリルのことを女だとクラインに伝える。クラインはその話を聞き即了承した。
「任せろ!俺がそのリリルちゃんを立派にしてやるぜ!」
一方そのころ宿では
「クシュン!」
アイテム整理をしていたリリルは突然のくしゃみと寒気に見舞われる。
「あれ、SAOってくしゃみのリアクションとかあったんだすっげーな。こりゃ大発見だ。姉さんに伝えなきゃ」
ポジティブに捉えた。
翌日、約束の地でリリルとクラインは出会う。
「初めまして、リリルです。」
「君がリリルちゃんか、俺はクライン!よろしくな。」
クラインはカッコをつけながら自己紹介をする。しかしそれにリリルは気づかない。
軽い雑談を終えた後、早速刀の稽古を開始する…と言っても片手剣とあまり変わらなかった。
お手本をみて使い方を学んでいく中一つだけリリルは気付く
(クラインかっこつけてるなこりゃ…)
稽古を終えリリルのおごりで昼食に誘おうとするリリル。
「女に奢られるのは侍として…とりあえず俺が奢るぜ!」
一瞬場が静まる。クラインが「へ?」という表情をする。
「アッハハ!僕男なんだよ!姉さんなんで男って伝えてないのかなぁ」
大笑いで転がるリリル。
「おいおいマジかよ…」
がっかりするクライン
アルゴとはまた別の反応を見せたのが面白かった。
リリルのおごりで昼食を終えクラインと別れる。
「アルゴによろしくと伝えといてくれ」
クラインはリリルの肩を軽くたたき、最前線へと戻っていく。
「彼は姉さんにお怒りのようだな。」
やれやれとの表情をしたリリルは空を見上げる。
「もうすぐ夏が来るな…」
桜の季節だった春なのにクエストの進捗はなし。
そして拾った本もまだ白紙。
リリルは大きくため息をつく。
しばらく平凡な情報屋生活?が続いた。変わったといえば時々クラインと一緒にレベル上げをするという新たな日課が加わっただけである。もう彼は僕が男だから関わらないかと思ったがそうでもない
「リリルってミルと知り合いなのか!?」
どうやらミルに興味があるらしく前線の状況などと交換している。
「そんでよ?キリトと閃光さんが二人で一気に…」
ビーター…キリトとも知り合いだったらしく彼についても教えてくれる。アルゴからたくさん聞いており、細かい点を除けばビーターマスター…なんて称号もらってもいいぐらい詳しいと思う。しかし彼が話すキリトはアルゴと別視点からなのでアルゴほどではないが面白かった。
「おぉー似合ってるじゃねぇか」
一度だけ買い物に誘われたときはちょっと楽しかった。侍っぽい服装をプレゼントしてもらった。
「えこれ女っぽくな「別にいいじゃねぇか、お前さんに似合うのこれしかなくてよ」」
赤と白の着物、結び模様がきれいに見える。動きやすく赤と白だが派手すぎない。
「キリトに教えてもらった「ミト」って人に頼んで特注したんだぜ?あ、あと彼女が 50層ぐらい解放された時にまた来てくれるーって言ってたぜ?どうやらお前さんに値ははるがもっといいものを用意して待ってるーだとよお前さんみたいな見た目女は珍しいから会ってみたいだとよ」
久々に「ミト」という名を聞いた気がする。前々アルゴがボス攻略時に協力してもらった的なことを話してくれたからだ。50階層後、なぜ時期を開けたのかはわからないけど会ってみたい。
「そうだ!その着物代はきっちり払ってもらうからな」
…ケチだった。
クラインとの時間が増えたからアルゴとの時間が減ったというわけではなく逆に増えた。時々階層のマッピングやクエスト調査を協力しながらやっている。アルゴからだいぶ信用を得られた。そう思いたい。
やっぱアルゴと一緒にいるのが一番楽しいそう感じるリリルである。
時が流れ時はクリスマス、クリスマスのイベントの噂が出回った頃
第35階層にて。
「アルゴとキリトだ…」
街中で二人が会話しているのをリリルが見つけ、嫉妬しながらも遠くから様子を眺める。しかし人が多く、目立つかもしてないのですぐにその場を離れた。すると一通のメッセージが届く。
「
キー坊の様子をちょっと見に行ってくれないカ?
」
「ばれてたか。」
リリルは先ほどの場所へ戻りキリトの尾行を開始する。しかし彼は攻略組。成功するかはわからない。
彼の様子を見ている時、キリトの後を追う風林火山を目撃する。
「こりゃまずいな。」
なんとなく予想をするリリル。しかしその予想は数分後に的中する
「聖竜連合…!」
人数が多い。このままだと風林火山が全滅しちゃう…いや、彼らは攻略組だ。そんくらいでは、、
「ああ心配だ、いくしかねぇ」
「
ミル!35層に来てくれ!
」
リリルはミルにメッセージを送信して、彼らを追うのだった。
「アレは俺達に任せて先に行け!」
ワープポータル前、そこには先に行くキリトと風林火山、そして聖竜連合がいた。
「クソ、この人数差で何とかなるか?」
その戦場へ一人の聖竜連合を蹴飛ばし風林火山の前に立つ。その後もう一人遅れてやってくる。
「リリルとミルさん!?」
びっくりする風林火山のメンバーたち
「助太刀するよ、別にオレンジなっても大丈夫だよね?」
「私はちょっとなー…」
リリルは刀、ミルは大きな大剣を持つ。それにつられて風林火山のメンバーも前に出る。
「殺し禁止で、最悪脅し程度にすればいい」
「わかってるよだ」
一本の木から雪が崩れ落ちた時戦闘が開始する。
やはり数が多く防御が大変である。
その後ろではキリトが背教者ニコラスと戦っている。
絶対に守らなければ
武器同士がぶつかり合う音、その音がしばらく続いた。
しかしさすがは風林火山、直ぐに聖竜連合を撤退に追い込ませた。
その時
「うわっ!?」
リリルの背後から突然一人のプレイヤーが襲い掛かる。
それは本当に突然だった。
クラインもミルも気付かなかった。
気づいたときにはリリルは男の左腕を切っていた。
「え?」
男はすでに姿を消していた。リリルのカーソルはオレンジになった。
場にいるみんなが突然の出来事に混乱した。
「一旦ここから離れるよ。」
リリルはもしキリトと戦闘になったらを避けるためその場を離れる。
「え、ちょ、リリル!?あー、、お先失礼するね!」
リリルの後を追うようにミルもその場を離れるのである
一連の出来事にしばらくその場にいた者たちはまだ状況が整理しきれていなかった。
ーーー
聖竜連合との対戦前ー
「戦闘に乱入しわざと彼の攻撃を受け、彼をオレンジにする。それと同時にこんな噂を流す。」
〈彼は嘘の情報を流し果ては人を殺した。完全な愉快犯である。〉
とある場所でアグネスはメンバーの一人にいう。
「この噂を広めてくれ。そしたら鼠の守護者は消えて楽に殺せる。」
「さて、どうしようかなーリリル君。」
「僕からのよきクリスマスプレゼントさ」
ーーー
時は戻り第五階層のとあるフィールド
そこにまるで待ち合わせしていたかのようにアルゴがいた
「待ち合わせしてませんよ?」
「まぁそれはいいとして、リリルが人殺しだっていうデマ情報が流れているヨ。そのオレンジカーソルはどうしたんダ?」
リリルは35階層での出来事を話す。
「罠にはまったナ。」
アルゴは少し考えこみ
「七面倒なクエストがあるからそれを、、いやだめダ」
「どうして?」
「きっとそのクエストをうける場所付近に彼らはまち構えているんだヨ」
「まじか…」
「今のところ解決が見当たらないナ…あるとしたらオイラがその情報が嘘だと広めることだが、きちんと証拠も出さないとオイラもあやうくなるナ。」
リリルは絶望的な顔をする。
そして
「アグネスを、、殺すしか…またはそのクエストで待ち構えている輩を。」
「よせ、リリルがいくらレベルが高くても相手は数がおおいんダ。」
作も何も出てこずもう詰みと更に絶望するリリル。
「桜…クエスト…それにかける。」
「もしかしてあのクエストが特別スキルか超激レア武器にかけるってことカ!?」
「よせ」というアルゴの肩を触る
「大丈夫。すぐ終わらせてくるよ。姉さんが僕と接触していると姉さんも危ない。だから…行ってくるね」
アルゴに背を向けて歩き出す。
「リリル!…時には……その…連絡くれヨ!」
ちょっと顔を赤らめているアルゴの顔をみたリリルは再び前を向き歩き出す。行き先はまだ決めてないけど…とりあえずこのクエストを優先だ。
その時インベントリにしまっていたはずのクエストで拾った白紙の本がドロップする。
「ん?なんで落ちた?」
拾い上げ改めてページを確認するとき一文が追加されていた。
「
十字の丘、幻影の桜の下で私は貴方を待っている。例え幻でも美しき桜。その桜は辺りが薄暗いことを忘れるよう。
」
「なぜこのタイミングで…」
しかしとても大きな進歩だ。ここかた本格的にクエストが始まるのだろう。
ーーー
「私の親友がリリルって奴に殺されたんだ…お願い!どうか彼を殺すか捕まえてくれ」
街中で一人の男に頭を下げるプレイヤー
それを遠くから見るアルゴ。
「やばいナ…」
頭を下げるプレイヤーの先には攻略組のソロプレイヤー、キリトの姿があった
何から何まで唐突…
投稿遅れて申し訳ございません!