情報屋に憧れて   作:作猫

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なろうさんのサイトでオリジナル書いてまして…「Re=write」って感じのタイトルだったかな。最近ログインしてなくて…

と、とりあえず本編どうぞ


それはとても長き一日

リリルが桜の丘から脱出した数日後のこと

 

「リリルってプレイヤーの噂、嘘だったらしいよ?」

 

「一体どこから流れてきたのか。」

 

「怖いね、、」

 

アルゴと一部攻略組の協力のおかげで噂が嘘だということが広まった。

 

「オレンジクランがリリルってやつを闇情報屋に仕立て上げるとはな。」

 

何しろ風林火山がその場で目撃していたのが大きかった。

一部プレイヤーからは「何か隠している」と言われることがあった。でも

 

「リリルがオレンジになったと思われる日にプレイヤーは死んでいなかった。」

 

一層にいた小規模ギルドのおかげで証拠が出せた。

毎日確認しているとはどんなやべぇギルドなのか。。そこは置いておこう

こうしてリリルのデマ情報は年を超す前に静かに消えていった。

しかし、アグネス率いるオレンジギルドの存在はまだ片手で数えるほどしかいない。

犯人がわからない未解決事件として時々攻略組の間で話題として取られるようになった。

 

 

 

 

 

12階層ー

 

「あーあ、、失敗かー」

 

「申し訳ございません…」

 

「いや?僕の作戦が甘かっただけだよ。間もなく50層が攻略され、装備が格段に強くなる。ここしばらくはレベリングだな。」

 

アグネスは立ち上がり仲間の肩をたたく。

 

「頑張って君はアジリティを上げてくれ、君は対アルゴに重要な役目があるんだからね。」

 

転移門の方へ向かう。

今回の作戦はリリルの一時的な行方不明とアルゴの行動力に負けた。

 

「これで次の作戦は必ず成功する」

 

ーーー

 

2024………50層が攻略された。

 

リリルは桜の丘から帰ってきたが長きにわたり温めさせられたクエストがあっさり終わったのとまだ白紙のページが残る本。

 

「クエストにまだ続きが…」

 

そんなことを考え、改めて第一階層にきた。

クエストを受理した場所。

 

いかつい武装プレイヤーが頻繁に見られる。

街中に特に変わりはなかった、しかし路地裏から何か輝いているのが見つかる。

周りのプレイヤーは気にしもしない。とても目立つ光なのに

その光につられ路地裏に入る。

光っていたのはまた、桜の花びらだった。

その時本がまた落ちる。

 

「あれ、まただ」

 

本を開いた時、新たに文章が追加されていた。

 

 

桜に葉がなる。

初夏がやって来る。

桜の下で待つ私

五つの月になる時、

近くに咲く木立瑠璃草が美しく見え始める。

桜の葉と木立瑠璃草。

二つの花から良き香りがする。

なんだか懐かしい匂いだ。

 

 

「これ日記になってないか?」

 

文章を見ているうちに日記に見えてきた。

木立瑠璃草、これが何の花なのかはわからない。

 

「先生に聞いてみるか。」

 

そういや桜の丘から帰ってきてからミルとアルゴに会ってない。

平然と歩いても視線を感じない

 

「噂は消えたのか?」

 

桜の丘から帰ってきたときは、ソメイヨシノがスキルポイント不足で使えず無茶すぎるレベリングをしていた。

そのおかげで15もレベルが上がり遂にソメイヨシノが使えるようになった。

 

「いざお披露目!」

 

50層の人気が全くないフィールド

ぱっと見完全女侍、、ゴホン。侍に見えるその姿。

まずはモンスターもいないところでその刃をみることにした。

 

「おぉー。」

 

鞘からその姿を見せる。刃は白銀で、輝いていた。声も出なくなるほどである。

美しき刃を眺めていると春の香りと桜の木がなびく音が聞こえるような気がする。

 

「抜刀術なんてスキルないのかねぇ、、」

 

キリトの剣を弾き飛ばした完全プレイヤースキルの抜刀。

あれはスキルではない。なので鞘から刀を出したときに少し減速してしまった。

 

「姉さんの情報にも乗ってないし、、ユニークスキルの類なのかな、抜刀術なんてスキルは」

 

ちょっとした憧れと残念。軽くウォーミングアップを済ませて、弱い敵から順に倒す。

 

「ってい!ってうぉ!?!?」

 

あまりにも切れ味がよすぎて切る感触が感じにくかった。

盛大にこけた後刀を見て驚くリリル。

その後もテンション爆上げで敵を倒しまくっていた。

 

 

ーーー

 

 

「久しぶり、」

 

「リリル!無事だったカ」

 

圏内の人気のない場所。そこで久しぶりの再開を果たした。

 

「見てみてー新武器「ソメイヨシノ」だよー」

 

刀をアルゴに見せる。

刀の美しさに思わず「おぉ…」と声が漏れるアルゴ。

 

「なんか随分温めさせられた割にはあっけなく終わったんだよねぇ、まぁ続きはありそうだけど」

 

続けて例の本をアルゴにみせる。

新たに追加された文字を一通り読む。

 

「木立瑠璃草?オイラそんな草の知識とかないゾ?」

 

悩むリリルとアルゴ。

 

「ミルに聞いてみるか。」

 

「そうだナ。」

 

一回解散しまた後で再開のパーティー、、みたいなことをする予定だ。

 

「そうだリリル、もう一つ言いたいことがあるんダ。」

 

アルゴはストレージから一つのアイテムを取り出す。

着物である。

明るい桃色と白、そして赤がきれいに混ざった着物。

所々桜の花びらの模様が描かれており、とても綺麗である。

見た目だけではなく性能もこれまた凄く、刃が通りにくくなっている。

 

「ミトってプレイヤーが渡してってヨ。リリルに変なうわさが流れてたからオレっちを仲介したようだナ」

 

装備してみる。雰囲気は先ほどとは変わらないが強者感が増したというか。

 

「女だナ。」

 

「男です。」

 

「そうだ、ミトからの請求料金ダ。」

 

そういってアルゴから提示された金額はリリルの所持金とほぼ同じだった。

 

「あ、あはは、、」

 

何度も目をこすり確認するが金額は変わらず

 

「しばらく徹夜か、、」

 

リリルのコルが二桁まで減ったのである。

 

 

ーーー

 

 

「ねぇ私もついていかなきゃダメ?」

 

リリルに引っ張られながらついていくミル。

リリルは風林火山の方々にお礼を言おうと彼らの場所へ向かっている。

ミルを連れていくのは、、クラインのためだ。

 

「そうだ、歩きながらで悪いんだけど。。」

 

歩きながらリリルは例の本をミルに見せる。

 

「木立瑠璃草、ヘリオトロープ、、あー、、あー。。。あはは、、」

 

難しい顔をするミル。大きく深呼吸をし、

 

「ヘリオトロープ、花言葉は「永遠の愛」あはは、、」

 

「永遠の愛か、、あはは」

 

二人仲良く苦笑する。続けてミルはリリルの刀を見て言う

 

「その刀の鞘に書かれてる桜特徴が山桜に似てるね、ちなみに山桜の花言葉は「私を忘れないで」だよ。」

 

しばらく二人の苦笑が続いた。

もしかするとこのゲームが終わってもこの刀は自分を追ってくるのではないか?そんな変なことを考えているうちに風林火山の方々と合流予定の場所についた。ちょうど同じ時間帯に彼らも来ており、そこからはかるいお食事と一緒にレベル上げをした。クラインは最初っから不器用なかっこつけでミルを笑わせていた。

 

「ほんとの助かりました。」

 

「困った時はお互い様よ!」

 

軽い休憩中に改めてお礼をする。

 

「あの時助けに来てくれたし、これで貸し借りはなしだぜ?」

 

「もちろんですよ。」

 

グータッチを交わす。

 

「あぁ、そうだ、あんときキリトからどうやって逃げたんだ?」

 

「あぁあれは、、奇跡というか。」

 

「おーい休憩ばっかりしてないでちゃんと狩り手伝って―!」

 

「また機会があったら話すよ」

 

そういって二人は狩りを再開するのであった。

 

 

ーーー

夜のとある飲食店

 

「カンパーイ!」

 

改めてアルゴとお疲れ会をするリリル。

 

「お疲れだな、リリル。」

 

「まーとりあえずクエストひと段落ということでホントにありがとう姉さん!」

 

飲み食いしながら情報を交換し合う、と言ってもほぼ雑談だった。

大変な年越しだった。でもアルゴと頑張れたと言うリリルと「大袈裟だナ」と笑うアルゴ

大はしゃぎまではいかなかったが楽しく食事ができた。

 

 

「僕ちゃんと姉さんの役に立ててる?」

 

「あぁもちろんだヨ。リリルのおかげで集めれた情報もいくつかあるからナ。最高の弟子というよりか…「相棒」だナ」

 

その言葉を聞いた時リリルは無事ノックアウト。嬉しさのあまり気絶してしまった。

 

「ちょ!?リリル!?」

 

とても嬉しかった。アルゴに「相棒」認定してもらえるなんて。

日々頑張ってアルゴのお手伝いをし必死で情報収集したかいがあった。

 

 

目覚めると布団に寝っ転がっていた。

 

「おぉ、起きたカ。大変だったんだぞ、ここまで運ぶノ。」

 

「ゴメン…つい姉さんに相棒って言われたことがうれしくて。」

 

ちょっと顔が赤くなるアルゴ、顔を隠す。

 

「と、とりあえず今日はゆっくり寝ろヨ?明日からもちゃんと手伝ってもらうからナ」

 

そういって顔をなるべく見せないようにしながら部屋を出ていくアルゴ。

アルゴの言葉を耳にしたリリルはワクワクしながら眠りにつくのであった。




見て頂きありがとうございました!
最近「メイドインアビス」を見るようになってナナチがかわいいなぁと思いながら見ているんですよね、ほら、アルゴとナナチって同じ声優さんが担当してるじゃないですか?やっぱ二人ともその声優さんの声あってこそもっともっと可愛く感じると思うんですよねぇ…
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