脳内スパロボ風クロスオーバー妄想垂れ流しシリーズ   作:櫻庭遮那

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スパロボ風クロス脳内垂れ流しシリーズ、第8話前編です。
ガロードとティファの登場が唐突だったでしょうか、前話あたりでそれとなくパイパーと一緒に登場させておくべきだったか…
いろいろと反省は尽きませんが、これからもどうかよろしくお願いします。
次は他ルートで何があったか状況説明と、その後に詳細なあらすじ、参入ユニットを書こうと思います。


第8話連邦ルート「新たなる旅の始まり」前編

前回から数時間後

 

連邦最東端 キャッスル前

 

「ここがミニッツメンの本拠地、キャッスルか…」

貴虎

「旧ボストンにおけるフォート・インディペンデンスを再利用したようだ。

 この宇宙時代に使われるのが西暦17世紀に建てられた要塞とは、皮肉だな…」

ネイト

「昔はここもミレアラークっていう蟹のバケモノの巣窟だったんだが、

 俺たちミニッツメンの力でなんとか取り返してやった」

「このキャッスルの壁くらいの大きさを持った奴もいて、死ぬかと思ったな…」

利三

「…馬鹿な、そのような生物がいるわけが…」

貴虎

「いや、地球連邦軍の調査の中で隔離区域にそのような個体の存在は確認されている。

 ネイト将軍のいう事も嘘ではないだろう」

ムラサメ

「拙者達がこの連邦に来る前に将軍殿達が死力を尽くし戦ったそうだ」

シイコ

「タイミングが悪かったわね。ゲルググがあれば、そいつも一ひねりだったのに…」

光秀

「どうなっているのだ、この時代の現世は…」

 

タッタッタッタッタ

(軍服を着た頑健な印象を持つ老婆、ロニー・ショーが現れる)

 

ロニー・ショー

「将軍!キリコ!シイコ!ムラサメ!それに新入りの小娘!やっと来たね!!」

ネイト

「ロニー・ショー…」

シイコ

「お久しぶりです、ロニーさん」

みつき

「誰が小娘だ、俺はみつきだっつってんだろ!!」

ロニー・ショー

「お前みたいな半人前は小娘で十分だよ」

みつき

「なんだとー!?」

 

光実

「ネイト将軍、この方が…」

ネイト

「ああ。実質、ここキャッスルを取り仕切っているロニー・ショーだ」

ロニー・ショー

「あんた達が連邦の外から来たっていう政府直属の治安維持部隊って連中だね。

 プレストン経由で話は聞いてるよ」

貴虎

「ネオ・ブレイバーズボストン方面臨時指揮官、呉島貴虎と申します。

 この度は突然の来訪…」

ロニー・ショー

「そんなのはいい、さっさと本題に入ろうじゃないか。

 …あんた達に会いたいって奴らもいるからね」

貴虎

「奴ら…?」

 

 

 タッタッタッタッタ

(ネイト達の前にレッドレザー・トレンチコートにベレー帽を被った色黒の美女…

 ”パイパー・ライト”が意気軒昂として現れた)

パイパー

「やあブルー!いつにもまして賑やかじゃないか!」

 

ネイト

「パイパー!?お前、どうしてこんなところに…」

キリコ

「パイパーか…」

パイパー

「やあ、キリコ!フィアナは元気にしてる?」

キリコ

「まあな…」

みつき

「パイパー!久しぶりじゃねえの!」

パイパー

「みつき!いつもナットの遊び相手になってくれてありがとうね」

ムラサメ

「バイパー殿…壮健のようで何よりだ」

シイコ

「ナットちゃんは元気?ちゃんとご飯は毎日食べてる?タバコも控えるのよ」

パイパー

「ムラサメもシイコも、いつも通りだね…ま、そこがいいんだけどさ」

 

利三

「知り合いか?」

みつき

「おう!ダイヤモンドシティに住んでる…しんぶん?を売ってる姉ちゃんだ」

「もしかして、将軍がさっき見せてくれた奴を書いた…」

パイパー

「そういう事!”人造の真実”、目を通してくれてありがとうね!」

「それで、早速だけど!

 あなた達は外の世界から来たってもっぱらの噂になっているけど、外の世界ってどういう場所?

 政治体制は?文化は?主義思想は?

 色々教えてくれるとこっちも対価を……」

 

 バッ(パイパーがペンとメモを取り出し駆に詰め寄る)

 

「え、ええええ!?いきなり質問攻めされても…」

 

 ぬっ(ネイトとコズワースが横に割って入る)

 

ネイト

「待てパイパー、出会い頭に質問攻めはやめろ。駆も困惑してるだろ」

コズワース

「ミス・パイパー、悪い癖が出ておりますよ。

 好奇心旺盛なのはいいことですが、あまり人に迷惑を書けないでほしいものです」

パイパー

「なんだ、ブルーにコズワース。自分たちだけおいしい思いしといて…」

「あのAT騒ぎに始まって、あんな空飛ぶ白い船なんて持ってる外の連中とまで

 関係を結ぶだなんて、

 私を差し置いてこんな大事に巻き込まれてるなんてそうはさせないからね!」

ネイト

「はいはい……」

 

 (その光景を駆が怪訝な顔で見てる)

「………」

みつき

「どうしたよ、駆?」

「いつもはしっかりしてて、ユーモアがあるネイトさんが

 タジタジになってるのは珍しいと思ってよ…」

みつき

「パイパーの奴は頭もいいし銃の腕も中々だけど、勢いと度胸で食ってるとこあるからな。

 ネイトの旦那もパイパーのそこらへんに押されてる所もあるんだ」

光実

「新聞記者って、そういう所も大事だろうからね…」

シイコ

「でも、何処までも真っすぐで優しい子よ。

 新聞記者を志したのも、この連邦に蔓延る腐敗と虚飾を正すためだそうだから」

ムラサメ

「我らは剣にて外道を斬るが、パイパーは筆と言葉にて未来を開かんとする者だ。

 拙者には到底出来ぬ生き方…尊敬に値する」

 

パイパー

「…あ、そうそう。ここからが本題なんだ。

 あんた達の話を聞いて、すぐにでも会わせたい二人組がいるんだよ」

「二人共、この人とこの連中は私の知り合い!信用できるよ、出てきな!」

 

 タッタッタッタッタ

(パイパーの後ろから少年少女…ガロード・ランとティファ・アディールが

 駆やネイト達の前にやってくる)

ガロード

「お、おう!…大丈夫か、ティファ」

ティファ

「うん…大丈夫。あの人たちも、信頼できると思うから…」

 

ネイト

「君達は…?見ない顔だな」

ガロード

「俺はガロード、それでこの子がティファだ」

「見ない顔なのは当たり前だよ。俺もティファもこの連邦の人間じゃないからさ」

コズワース

「連邦の人間ではない…?という事は…」

ガロード

「この前、空からこの連邦に大きな物体が落ちて来たってのは知ってるだろ?

 …俺達は、その物体と一緒に落ちて来たんだ」

光実

「えっ…!?という事は…」

「お前たちはあのガンダムに乗ってここに落ちて来たのかよ!?」

ガロード

「知ってんのか…!それなら話は早いぜ」

みつき

「ガンダム…って、イオニアのみんなが捜しに連邦まで来たって奴だよな?」

貴虎

「ああ。だが、IS学園の生徒ほどの子供が乗っているとは…」

「いったいどういう経緯でそんな事になったんだ…?」

ガロード

「それについては後で話すよ。…その前に、あんた達に頼みがあるんだ」

「俺とティファをこの連邦から連れ出してくれ!!」

貴虎

「……!それは…」

ガロード

「勿論ただとは言わねえよ。俺もあのガンダムを回収する手伝いをする!

 あれは今、俺にしか動かせねえからな…!」

光秀

「それはどういう意味だ?」

パイパー

「ガロードが言うには、あの巨大人型機械は外付けのコントローラーを取り付けなきゃ、

 絶対に動かせない代物みたいなんだ。

 そして今、そのコントローラーはガロードが持ってる」

「…私からも頼むよ、ブルー。イオニアのみんな。この二人を助けてやってくれないか?」

光実

「…そうしたいのは山々だけど…」

貴虎

「……連邦政府に認められた以外の隔離地区内部の人品を外に持ち出すのは

 連邦政府により禁止されている…」

「そして、今まで政府に正式に持ち出された認められた物は一度もない」

「キリコさんの時もだけど、どうにかならないんですか!?」

みつき

「どんだけ頭でっかちなんだよ、外の世界のお偉い方は!?」

貴虎

「俺達程度では、アドバンス・ジェネレーション最大の禁忌と言っていい

 そのルールを曲げることは許されん」

ガロード

「そんな…!」

貴虎

「…ただ、その人品が地球連邦政府の連中に知られなけば?」

ガロード

「え…?つまり、それって…」

ティファ

「…私たちの存在を、地球連邦政府から隠し通すのですか…?」

貴虎

「…それ以上の言葉を俺の口から言うつもりはない。

 まずはこれからの作戦について話し合わなければならん。

 ガロードと言ったな…、お前にも付き合ってもらうぞ」

ガロード

「お、おう!任せてくれよ!!」

 

 フッ(その光景を見て光実が笑みを見せ、駆が困惑する)

光実

「兄さん…」

「お、驚いたな…。貴虎さん、結構な頭でっかちだと思ってたけどよ…」

光実

「…昔はさらにひどかったよ。でも、こうして変わってきてる…」

みつき

「そ、それじゃあさ…」

光実

「うん、キリコ達の方も、兄さんはしっかり考えてると思うよ」

キリコ

「……!」

みつき

「っしゃああ!!よかったな、キリコ!!フィアナさんもきっと助かるぜ!!」

キリコ

「ああ…」

  フ…(キリコも思わず顔を和らげる)

みつき

「そうかぁ…外の世界かぁ、いったいどうなってんだろうな…」

「……いやいや、何考えてんだ、俺!光秀さんとも会えたし、

 こうしてキリコ達の穴が開いた分、ミニッツメンで頑張るんだ!」

 

ムラサメ

「………」

シイコ

「あなたはどうするの、ムラサメさん?」

ムラサメ

「…この連邦で命を繋げたのは、将軍殿の慈悲あってこそ…」

「だが、元居た場所に…故郷に帰るには自ら動かねばならない。それは理解している」

シイコ

「ええ…将軍さんには悪いけど私も、このままこの場所に骨をうずめるわけにはいかないわ」

「…私にも帰らなければならない所が、会って謝らなければいけない人たちがいるの。

 それが許されない事だととしても…」

ムラサメ

「シイコ殿…?」

「…ともあれ、この作戦が終わった後は将軍殿に話を通すべきであろう」

シイコ

「ええ、そうね…」

 

 (一喜一憂するみつきを光秀と利三が遠巻きに見ている)

利三

(……殿)

光秀

(…ああ、分かっている)

フェリクス

「光秀、利三。お前たちはどうするつもりだ?」

光秀

「俺と利三は、ミニッツメンへと入るつもりでいる」

フェリクス

「俺は奴らについて行く、この作戦が終わったらお別れだな」

光秀

「…その事だが、ひとつお前に頼みたいことがある。迷惑であれば取り下げるが…」

フェリクス

「迷惑だと思うのなら最初から言うな…」

 

ロニー

「まあまずは、明日に備えて体を休めな!用意はしてあるよ」

ネイト

「イオニアは待機させるには大きすぎて、近くの敵性勢力を警戒させるかもだからな…。

 明日の朝まではこのキャッスルで寝泊まりしてくれ」

天音

『ありがとうございます、ネイトさん、ロニーさん』

ショウ

「…じゃあ、俺は先に寝かせてもらう」

  タッタッタッタ(ショウが力無くキャッスルの内部へと入る)

チャム

「あ、ショウ…」

 

ガロード

「あいつもガンダムを奪い返すのに参加するのか?大丈夫かよ…」

「俺達としても、あの人がいったい何なのかよくわからねえんだ。

 なんでも50年前のオーラバトラー侵攻に関係してるとか何とか…」

ガロード

「50年前?いつの時代の人間だよ…?」

 

貴虎

「……………」

光実

「兄さん…フリット指揮官達にはなんて言うの?」

貴虎

「彼にやる気がない以上は、彼の力を借りる事をやめるよう言うしかないな。

 今の彼は、戦いの意味を見失っているように見える」

光実

「もう戦うのはたくさんだって思ってるってこと?」

チャム

「無理ないわよ。ショウ、ずっと無理してて戦ってたんだもの…

 本当は戦いたくなんかなかったはずなのに…」

「…でも、それだけじゃないと思う。今のショウには、護りたいものがないのよ…」

光実

「護りたい物…?」

チャム

「マーベル、エレ様、シーラ様…それに、仲間たちもみんな死んじゃった。

 あの戦いの先に生きてるのはショウとトッド、そしてあたしだけ…」

「50年前に一緒に戦ったフリットもミッチーも、ショウにはまるであの時と別人に見えるのよ。

 だから、何の為に戦うのか自分でも見失ってる…」

「…あたしだって、そんなショウの為に何も出来なくて…」

 

シュゴゴゴゴゴゴ

(その時、コズワースが横から割って入る)

 

コズワース

「…チャムさん、心配なのは分かります。ですが、今は見守る事に徹しましょう」

チャム

「コズワースさん…」

コズワース

「きっと大丈夫です。人とはそこまで弱くありません。必ず未来の為に立ち上がる時が来ます」

「旦那様を見た私だからこそ、分かる事なのです」

チャム

「それって……」

ネイト

「俺が話をしてみる。もしかしたら、何かが変わるかもしれない」

「…今のアイツは、昔の俺なんだ」

チャム

「………?」

 

 

 

 

その夜 

 

(ショウがキャッスルの屋上に座って星を眺めている)

 

ショウ

「………」

(俺の戦う理由……俺の……)

 

タッタッタッタッタ(ネイトがショウの下へやってくる)

 

ネイト

「眠れないのか?…実は俺もなんだ、奇遇だな」

ショウ

「ネイト…」

ネイト

「横、いいか?」

ショウ

「ああ……」

 ドスン(ネイトがショウの隣に座る)

ネイト

「……いい景色だろ?地上はこんなに荒れているのに、

 核の炎で焼かれてそのままなのに…夜空の星だけはそのままだ」

ショウ

「…そうだな…」

「…?そのまま…って、その前の時代を知ってるような言い草だな」

ネイト

「…貴虎に聞いたよ。お前は50年前の過去からやって来たみたいだって。

 しかも誰もが死んだと思った状況から現れたらしいな」

ショウ

「…!」

ネイト

「50年前、外の世界でとんでもない戦いがあったんだろ?

 その時、お前は最前線で戦っていた…。それで死んだと思われてたけど、

 今この時になって帰ってきたって…」

「…辛かっただろうな。いきなり知らない世界に放り出されるなんて」

ショウ

「…お前に何がわかるんだ?そんな事を聞いたくらいで、俺の何が…!」

ネイト

「俺は数百年前の過去から来た」

ショウ

「………は?どういう…」

ネイト

「俺は、元々核戦争の前に生まれた男だった。旧アメリカ軍兵の兵士だった。

 「アンカレッジの英雄」なんて呼ばれてさ。妻も子もいて、幸福な人生だった」

「…そして俺達家族は、戦争直前にvaultっていう大型核シェルターに避難したんだ。

 俺達親子はその時は全員助かったよ」

「…だが、そのvaultって場所がとんでもない場所でな。

 避難者をモルモットにしたコールドスリープの実験場だったんだ。

 俺たち家族はまんまと騙されてその餌食になったよ」

ショウ

「……それで、数百年経ってこの場所に…。家族はどこに?」

ネイト

「…いないよ。一度的にコールドスリープが解けた事があったんだ。

 その時、妻はケロッグっていう男に襲われて、殺された。

 妻と一緒にコールドスリープ装置にいた息子も、連れ去られてしまった…」

「……俺はあの時、何もできなかった…」

ショウ

「………」

ネイト

「俺は妻を殺し、息子を連れ去った男への復讐を誓った。

 そして数百年後の連邦へと飛び込んだんだ。だが、そこにあったのは…」

ショウ

「…核で何もかもが荒廃した、まるで異世界のような光景…」

ネイト

「そう…。復讐という目的があったとはいえ、どうすればいいか分からなかった。

 たまたまプレストン達に会って、連邦の治安を回復させ、連邦の民を助けて

 新たに平和な連邦を創る思想を持つミニッツメンの将軍になったのも、

 きっとただの成り行きだ。本当は拠り所を作りたかっただけで…」

「そして、そのうち俺は復讐を果たしたよ。でも、肝心の息子は取り戻せていない。

 今もまだ息子に繋がる細く長い糸を探してもがき続けてる…」

ショウ

「……………」

ネイト

「…でも、そんな俺でも、こんな世界で大切だと思えるものがたくさんできた」

「かわいいドッグミートに、プレストンやスタージェス達ミニッツメン。

 パイパーが住んでるダイアモンドシティにも、仲良くなった人がたくさんいる。

 …お前はいないのか?お前に取ってあのイオニアの仲間たちは、

 俺にとっての彼らじゃないのか?」

ショウ

「…俺は、お前とは違うんだ」

「あの時、俺は死んだはずで、その覚悟だって出来ていた。

 …いや、死ななきゃならなかったんだ。世界がそれを望んでいた以上…」

「大切だと思えるものなんて……今更、そんなもの作れるはずないだろう……?」

ネイト

「どんな理由があったとしても、俺もお前も今生きてる。それは紛れもない事実なんだ」

「たとえ死ななきゃならなかったのに生きてたからって、

 大切なものを失ったからって、人の命は続く。

 そして生きている内は、何かを成し続けなければならないんだ。

 例え理由が何であれ、俺がミニッツメンの将軍の使命を果たし続けるように」

「…少なくとも、お前を一番大切に思ってる人の想いには、報わなきゃいけないと思うぞ」

ショウ

「!!……チャム……」

ネイト

「俺が言えるのはそれくらいか。…まあ、これからの人生はお前の人生だ。

 お前の意志で考えて生きて……」

「!」

 

ギュウウウウウン

(その時、夜空に一筋の大きな流星がネイトとショウの上空を飛んでいく)

 

ショウ

「…!流れ星……」

ネイト

「流れ星か…宇宙の星はすごいな。

 あの日、俺達が生きてた時代と何ら変わらずに輝き続けている」

「…こうして生きているなら、俺はあの星のように生きて輝いていきたい。

 その上で、困っている誰かを少しずつでも助けたい…それが俺の使命だと思う。

 ショウ、お前はどうなんだ?お前の中に、使命はあるのか?」

ショウ

「……俺の使命……」

ネイト

「…少し踏み込み過ぎたかな?

 明日は早朝から作戦が始まる。手伝うのなら、お前も早く寝るんだぞ」

ショウ

「………」

(生きている内は、何かを成し続けなければならない……)

(マーベル、俺は……)

 

 

 

翌日 午前5時

 

(駆が予定より早く起き、キャッスルの外へ出る)

 

「ふあ…早く起きちまったな。まだみんな寝てるのか…?」

「もう少し寝てようかな…?…いや、朝早くから作戦が始まるっていうし、

 俺も今、体を温めて……」

 

 タッタッタッタッタ(その時、駆の前にシャーリィ・ルノイエが現れる)

 

シャーリィ

「…ふうん、起きてたんだ。寝てるところにシグ・オニキスを奪おうと思ったんだけど…」

「お前は…あの時のドーナツ女!!」

シャーリィ

「だっ…!?誰がドーナツ女よ!?」

「だって俺、お前の名前知らねえんだもん…それとも、教えてくれるのか?」

シャーリィ

「……教えない」

「なんでだよ!?普通教える流れだろ!?」

シャーリィ

「あのね、敵に名前を教えるはずがないでしょう!?普通に考えて!!」

「敵!?」

シャーリィ

「アームドファントマを渡さない以上はあんたはあたしの敵よ!!」

「だから、なんで欲しがるんだよ!?」

シャーリィ

「それを知る必要は無いわ!!聞かないんだったら力づくでも頂いてやる!!」

「そうはいくかよ!理由も分からないまま好きにされてたま……」

 

ビュッ ガシィッ ギギギギギ……

(シャーリィが高速で駆との距離を縮め、一気に関節を極めて制圧する)

 

「……ぐわっ!!?」

(…は、速い…!全く見えなかった……!)

シャーリィ

「こっちは荒事には慣れてるのよ。

 さ、とっととシグ・オニキスごとアームドファントマを渡しなさい」

「そうしないと、こっちの腕も、もう片方の腕もどうなるか分からないわよ」

「いだだだ…!!」

シャーリィ

「この拠点の見張りはとっくに気絶させてるわ。

 ここにいるのはあたしと、今起きてるあんただけ…さあ、どうするのよ!?」

駆+

「…う、腕の一本くらい持ってけよ…!」

「天音が今感じてる不安に比べれば、そんくらいの痛みぐらいどうってことねえんだよ!!」

シャーリィ

「アマネ…!?」

「俺の、大切な弟…大切な家族だ……!!」

シャーリィ

「……!」

 

 

ドガァァァァァァン

(その時、突如キャッスルの西側から爆発が起こる)

 

「!?」

シャーリィ

「な…何よ今のは!?」

 

タタタタタタ

(爆発を聞きつけ、ネイト達が駆けつける)

 

光秀

「何があった、駆!?それに、今の爆発は!?」

みつき

「…って、誰だお前!?そこ動くんじゃねえぞ!!」

 

「みんな!天音も持ってきてくれたのか!」

 

シャーリィ

「まずっ…お仲間が!!」

  バッ タタタタタタ(シャーリィが腕を離し、キャッスルの外へ逃げ出す)

「あっ、待て!!ドーナツ女!!」

光実

「駆、今のは…!」

天音【幻影体】

『正体不明のロボットに乗ってたお姉さん…!?』

「ああ…!シグ・オニキスを奪われそうになった…!」

「…って、それはともかく!今の爆発はいったい何なんだ!?」

 

パイパー

「ガロード!あの方角って…」

ガロード

「ああ…俺達がガンダムを置いてった場所だ!!」

シイコ

「…ATの独特な移動音が聞こえるわ…!」

みつき

「くそっ!レイダー共が誰とドンパチやってやがる!?」

光秀

「…!あれを見ろ!」

 

 バタバタバタバタバタバタ

(複数のオーラバトラーがガンダムのある場所へ向かっている)

 

チャム

「オーラバトラー!それってつまり…」

キリコ

「トッドか…」

ネイト

「インスティチュートもガンダムに用があるってことか…!?」

貴虎

「考えている暇はない、今すぐにでもガンダムを回収しに行くぞ!

 戦闘の巻き添えで破壊されれば、回収どころではない!」

「天音、すまねえが頼んだ!!」

天音【幻影体】

「うん!皆さん、イオニアを起動します!僕に近くに……」

 

タタタタタタ(その時、ショウがキャッスルから出てきて駆達と合流する)

 

ショウ

「…待ってくれ!!」

チャム

「ショウ!!」

貴虎

「…ショウ・ザマ氏、何の用だ」

ショウ

「いきなりこんな事言われるのも、腹が立つかもしれないが…」

「俺から作戦について進言がある、聞いてくれないか?」

貴虎

「進言…だと?」

ネイト

「…………」

 

(戦闘前デモが終わり、戦闘パートへ移る)

 

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