はがねタイプにでんきタイプはいまひとつ   作:ボクっ娘のでんきタイプ

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?ダン??「オレはまだ一回の進化があった…はずだった…」

お前の苦労をずっと見ていたぞ(カエンジシ風)


16.なんやそのニダンギル!?

 

キジャについて言えることはオレ─カラスバと仲のいい友人をさせてもらってる、個人で付き合う分には気のいい奴や。

 

いわゆるランクアップ戦が主流とされているミアレシティで珍しくジムを作りたいとか言うとった。

 

(確かにキジャはんだけは別の枠で用意したほうがええかもしれんなぁ)

 

はがねタイプもゴーストタイプも他の前座でよう使われとる。そもそもポケモンに指示を出して戦うスタイルじゃない時点でダントツにちゃう。

 

(もともと人とは思えへん身体能力してるしな)

 

セイカってやつが挙げていた動画を見返す。あいも変わらずムラマサを持ったときの速さはピカイチや。

 

最もあの感じやと誰でもできると思ってそうやけど。

 

「ったく、んなもんマネできんなら苦労してないんや…」

 

とはいえザビ組に恩をバカみたいに売ってきた奴や。正直トップ譲ってもおかしくない功績があるさかい、しっかり返さなあかん。

 

(とりあえずはカナリィはんとくっつけることよなぁ)

 

友人としてもミアレシティを守る人としてもいてもらわなあかん存在や。とっととこの地で骨を埋めんかい。

 

「ボス、昨日のことでも考えておりますか?」

 

「まぁな。正確には今朝もやけど」

 

なんやあの二人。幼馴染だからって相談するのも同じ人じゃなくてもいいやろがい。

 

(しかも片方がな…あれはカナリィはん苦労するで…)

 

少なくともカナリィはんの感情はキジャの数倍くらいは重いとちゃうんか。

 

キジャからの愛が純粋に幼馴染から作られてきたものだとしたら、カナリィはんの愛なんてそれを倍にした程度じゃ到底払えへんくらいある。

 

かといって二人とも自分から踏み込むことはせぇへんからこっちで上手くてだすけせんと進まん。まあ失敗したら監禁される程度で済むやろ。

 

『キジャから【来い】って連絡が来たロト!』

 

「…ほな行かなあかんかぁ」

 

考えごとをしていた際に来るとは思わへんが、夜の時間にメッセージを送るなんざ珍しいことこの上ない。

 

つまるところ─緊急事態っちゅうことや。

 

「今いる連中、ボール持ってオレについて来い!」

 

立ったのは6名。ほう、こないな人数いればええやろな。

 

「残りは今日の昼から夜にかけて怪しい動きをしたモンがいるか調べとき!」

 

まあキジャが負けることはないが、万が一くらいは考えなあかんとな。

 

そう思いつつ、オレは夜になったミアレシティを駆けた。

 

 

 

 

 

「…うわぁ、よう伸ばして遊んだなぁ」

 

たどりついたときには大体の把握するべきところは終わらせといた。どうやら別地方の連中がキジャにちょっかいをかけに来たらしい。

 

(アホらしいことすんなぁ)

 

キジャの人格からしてあり得ない。というか1組織のしたっぱじゃ対応するのが不可能なのに誘拐までしようとしたんか。

 

オレかて間抜けやない、普通の戦闘なんてしたらポケモンがいくつ合っても足らんわ。

 

(そんくらいもわからん連中はしゃあないよなぁ)

 

「おっ、カラスバ来た?」

 

当の本人は相手を見ずにサイコキネシスやら念力を回避したり切ったりしとる。特殊技斬るのはもう人間やめとるんちゃうか。

 

「呼ばれたから来たんやけどなんやこの騒ぎ?」

 

ま、とりあえずオレが調べた内容との誤差がないかを確かめるのが先決やな。話を振ると予想通りの反応が返ってきた。

 

「殺人事件の容疑者として俺を逮捕しようとしたんだってさ。一応こいつら全員倒しちゃっていいよね?」

 

「まー構わへんで。ポケモンに罪はないやけん、みねうちで済ませとけ」

 

「りょーかい、っと!」

 

10分程度見ていたのなら余裕と言わんばかりにこちらへと駆け抜けてくる。

 

「…キジャは何をするつもりなんや?まさかニダンギルに任せるんか?」

 

「ん、その通り」

 

こちらにウインクしてから何やら妙なことをつぶやき始めおった。

 

「月は日に、昼は夜に、満ちて欠けてはまた戻る─」

 

単に踊り始めただけならまだわかる。だが段々と光り始めるのは妙や。

 

(こいつ、まさかニダンギルにも─!?)

 

「血を吸って舞いあがれ…メガシンカ!」

 

最後のほうは叫びに等しかったが、それでも二つが同時に光る。

 

「…何やお前、キッショ」

 

「この前リザードンXとYの暴走メガシンカをニダンギル単騎でやったときにこうなったんだよ」

 

なんやこのバケモノ、と言いかけて口を閉じる。普通に考えればそれでもメガシンカする可能性なんぞ薄いに決まっとる。

 

(つまりほぼ自力でたどり着いたっちゅうことかい…)

 

赤色と青色に包まれたツルギはもはやなんつーか神々しい。完全にリザードンから受け継いどるやん。

 

「なんつーか居合抜刀みたいな必殺技はあるんか?」

 

「なんも変わってないんだよなぁ…つるぎのまいでもしてもらうか」

 

つるぎのまい。確かこうげきを上げるための変化技。

そないなもんをどう攻撃に転用してくれるのか逆に気になる。

 

「踊れ、ニダンギル!」

 

「文字通り踊らせるんかい!」

 

思わずつっこんでしもたが、オレは悪くないと思う。なんや空中舞って相手をふいうちしまくるやつなんぞ見たら驚くに決まってるやろがい。

 

「これくらいは耐えられると思ったんだけどな。治安守るならこんくらいでもいいけど…骨のあるやつがでないもんかねぇ」

 

「…で、名前は何にするねん」

 

「面倒だからカラスバ頼むわ」

 

技の名前くらい自分で決めろっちゅうに。

 

(…ほんならそれっぽいのつけたるか)

 

「タイプは?」

 

「知らん。クチートみたいに変わってないんじゃね?」

 

…うーん、どうしたもんか。オレかてそこまでセンスがあるわけでもないねんな。

 

「ならヒヨクレンリでええやろ。イッシュ地方で二つで一つみたいな意味やったし」

 

「じゃあそれにするか。何ストーンって呼べばいいんだろうな…?」

 

「ダブルストーンにせんかい。なんでそんな悩むんや」

 

「せっかくならこう…もっといいのがいい」

 

…なんというか、センスだけはないんよなあ。

 




ほないい加減ストーリー進めよか(唐突)

個別エンドはどれからがいいかな?

  • GAMEOVER
  • 吹き散らされた炎
  • 踊り明かして夜に溶け
  • いつでもどこでもあなたの傍に
  • 夢もうつつも紙一重
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