はがねタイプにでんきタイプはいまひとつ   作:ボクっ娘のでんきタイプ

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26.はがね/フェアリー

 

シャワーズだけを持ってこいとカラスバから言われたこの日。

 

「ということでどうにかせいっちゅう話や。一体だけ倒してはよ帰還せい」

 

「カラスバ、人に働かせるって概念ある?こんなの休みに近いやんけ」

 

渡されたパトロールのエリアの紙は余りにも少なすぎる。こちらに対して警戒させる範囲としては不適切だろう。

 

(1エリアじゃなくて10エリアまでなら余裕だな)

 

「そんなもんキジャに与えたところでパトロールするやろ。せなら緩い仕事で休んでもろたほうがええやん」

 

「さいですか…」

 

「お前はともかく根を詰め過ぎや。倒れるまで働くもんやと思っとるん?」

 

この前依頼したら一週間徹夜してったろ、と愚痴を言うカラスバさん。なんも言えないのは辛いところだろう。

 

ため息をつかれて睨まれたが、悪い意味で睨んだのではあるまい。

 

「キジャとてカナリィはんが倒れるまで配信してたらヤバいと思うやろ?」

 

「まあそうなったら炎上覚悟でやめに行かせるな」

 

もちろん火消しはしなきゃいけないけど、それくらいでカナリィの健康が守れるのなら安いものだ。

 

「お前はこれよりもヤバいことになるって自覚せい。あんさん結構フリーパスで家に入れるやろ?」

 

「合鍵が知らない内に増えてるんだよなぁ…」

 

この前看病してくれたカナリィはもちろんのことだが…ムク姉やデウロ、シローなんかは何故か持っている。聞いても『俺が作らせてくれた』と一点張りだし。

 

(あんまり人を入れたくないのにな…)

 

唯一こちらから認識して渡したのは目の前のカラスバさんだけだ。マジぱねぇ。

 

「防犯はできるようにしといたほうがええで?一応タラゴンはんに頼んでリフォームされてんのは知っとるけど、普通に家は変えてもいいかもしれんよ?」

 

「ま、変えたきゃ変えるさ…そんくらいなら金もあるしな」

 

カラスバの言う通り変えたらまた届け出を出さなきゃいけないのが面倒だがしょうがない。

 

(カナリィにちゃんと断っとくか…)

 

「ともかくとして。ここにはメガクチートが暴走したみたいな通報も入ってるしそれ込みでの依頼や」

 

カラスバの依頼込みでも最近はメガシンカの暴走が本当に多い。つーか一件目があったせいで慣れてしまったが普通のメガシンカよりもたちが悪い。

 

「…これで6体目だぞ。暴走メガシンカなんて本腰入れて調査するモンじゃねぇの?」

 

メガリザードンX、メガリザードンY、メガマフォクシー、メガゲッコウガ、メガカイリュー。

 

俺が倒しただけでもこれだけの暴走がおきているとなると次にどうなるかわからない。

 

「そらはマチエールに探ってもらっとる。他に手伝える人員がありゃええんやけど、とりあえず対応できる能力があるやつはお前だけや」

 

「…はいはい。頼られるのも悪かないんだけどねぇ。となるとシャワーズに街の警備を任せたほうがいいかな」

 

もともとシャワーズに指示をさせてやるのはちと荷が重い。となると一人でやったほうが勝率は高いだろう。

 

しゃがんでシャワーズの首を撫でながらとあるアクセサリーを取り付ける。

 

「…ん?どういうこっちゃ?」

 

「このシャワーズにかいがらのすず持たせようかなって。パトロールしてくれるけどもし捕まったりしたときに持ち主が明確になるでしょ?」

 

もともと俺のモンだと主張するようなものは好きじゃないけど、ポケモンのオシャレと実利が兼ねられているのならやらない手はない。

 

「そか。むしろシャワーズに攻撃されることのほうが怖いんやけどな」

 

「んなビビるようなもんじゃねぇよ?猫みたいな動きしてひっかくだけだし」

 

シャワーズはなんか動くひんやりしたスライムみたいだからな。他のシャワーズを触ったことがないからわかんないけど、ぐにゃぐにゃされるのがお気に入りらしい。

 

泡を出していないことにホッとしつつ、指示を出しておく。

 

「とりあえずどんなことがあっても犯人以外は傷つけちゃダメだからな?」

 

「キュイ!」

 

「困ったらここでカラスバに頼れ」

 

「キュイ!」

 

「…普通こんな覚えるもんなん?」

 

カラスバに呆れられたが、別にポケモンが賢いのはそんなおかしなことでもない。

 

「まぁイーブイの頃から教えてるし多少は、な?」

 

「そんなんでなんとかなるなら今頃は日本語を話せるポケモンもおるやろな」

 

皮肉めいた言葉だが、実際その通りだ。幻のポケモンやでんせつの類ならやりかねない…とは思うものの、見たことは一度もない。

 

(まあ生涯で見ることもないか…)

 

そんなことを思いつつ、さっさとメガクチートを片付けるためにザビ組の扉を開ける。

 

「気ぃつけぇや」

 

「あいよ。しかし随分遠いな…」

 

もともとシャワーズだけに任せるにしては心もとないし、ちゃちゃっと終わらせに行きますかね。

 

「シャワーズはさっき見た範囲を頑張って。俺はさっさとメガクチートを倒してくるから」

 

「キュイ♪」

 

いってらっしゃいを泡で作るきようさもあるシャワーズを見つつ、街灯の上まで一息に着地して屋上へ。

 

「あそこかね…?」

 

ワイルドゾーン17のオヤブンが居座るところ…とは違う場所。今いるところから直線にあるなら迷わない。

 

 

(メガクチート退治とシャレこもうか…!)

手持ちポケモンどうしようか…?

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