はがねタイプにでんきタイプはいまひとつ 作:ボクっ娘のでんきタイプ
ある意味不遇。というよりカロス地方の代表するくらいのポケモンなのに他を差し置いて使われるような性能ではお世辞でもない。
このミアレシティ内におけるヒトツキの評価はそれだ。相棒の評価はもっと高くてもいいんじゃないかと思ってしまうが。
「身内びいきがあるからなのかもしれんけどね…っと」
夜の闇の中に隠れるつもりなので服装は黒と紺色の服で目にはサングラス。もちろん他にもこうしたほうがいいとかはあるかもしれないけど、バトルロワイヤルならこれくらい隠れれば充分に戦える。
「…ま、別に乱戦が得意ってわけじゃないからこれくらいでいいか」
久しぶりの復帰だからか戦えるかはわからないけど、やってみる価値はある。
ポケモンに乗って空を飛び、相手のポケモンまで急降下して倒す。
「おい、デュエルしろよ」
当然ながら一撃。そりゃまあ高さ云々よりふいうちのダメージは大きい。ましてやレベル差のある敵なら尚更だ。
「…BランクのクズがAランクの俺と、だと?いいじゃねぇか」
出されたのはリザードン。空を飛んでからのかえんほうしゃを使われると困るからみねうちからのつじぎりで倒す。
「遅いじゃねぇか。こんなんじゃビブラーバも止まっちまうぞ?」
ちょうはつすれば相手は怒りで最大戦力を出してくる。そうなれば脳死でこうげきをしてくるから避けやすくなる。
「ナメやがって…!いけ、メガウツボット!!」
進化の光は人をさぞかし引き付ける。このタイミングなら勝負を決めやすいしこのまま押し切ろう。
「ヒトツキ!」
3割の必殺だがこの近さで外すことはない。あっさりと倒れたメガウツボットの前を通り過ぎ、見ていたハイエナトレーナーのところまで一瞬で近づく。
「ニダンヅキ!」
当然いちげきひっさつ。慌てて出したポケモンに対しても容赦ない剣戟が襲う。
「…ふう」
あっという間に二人倒せるということは、同じように他のトレーナーも倒せるということ。そして普段のでんきタイプなら倍の時間はかかっているという事実。
やっぱりはがねタイプしか向いてないんだなと思いつつ、もう一度ヒトツキで空を低く飛ぶ。この前見かけたマサラタウンの人間はビルを飛んだりとか丸太を投げたりするが、そんなことを俺はできない。
「…あと何人やれっかなぁ」
一匹のポケモンだけで戦闘するのも正気の沙汰じゃないとはわかっているが、こちらのほうがカナリィ曰く副ジムリーダーになるにはこれくらいしないといけないらしい。
腰につけてるのは3匹だけど抜くことは今はできないというのも歯がゆい。副ジムリーダーでこれならカナリィはもっと大変だったんだろうな。
「ほい、八人目」
雑にヒトツキを使えば八人まできずぐすりも使わずに済む。もともとミアレシティの激戦区なんだ、これくらいでもこの地区ではさっさとやれるはず。
しかし今日に限っては妙に少ない。果たしてどこかで無双している大物がいるか、新参者をイジりに行ってるか。
「まあ最近はジャイアントキラーも少ないし初心者か」
これでも人の心ぐらいはある。ここに迷い込んだってことはこの町の二面性を言葉だけでしか知らなかったのだろうし、助けにいくのもやぶさかではない。
(しかしまあ、珍しいこともあるもんだねぇ…)
万が一ポケモンの技を喰らえば死ぬような威力のものもあるのになぁ。
ロトムフォンを起動し、最短ルートでそこに向かう。案の定トレーナーの大半はここに集まっていた。初心者の女トレーナーを前に。
「…おい、ポケモン持ってるならバトルすんだよ。バ・ト・ル!」
「できねぇんならここで俺達と夜のポケモンバトルでもするか?」
「おい何いってんだよ!ここはやっぱりきずぐすり漬けにして貢がせようぜ」
…いや、前言撤回。今日は珍しくカスとチンピラが集まっていた。俺が全力をぶつけていいゴミどもだ。バレないようにビルの屋上へと避難してからポケモンを出す。
周囲に人がいないのは人払いだろう。お陰で準備しやすい。
「…こい、ガルド。あの嬢ちゃんを守る以外の行動はしなくていい」
ギルガルド。盾のポケモンとして人を守る分にはこっちのほうがいい。
「ニダンギルも出ていい。やばくなってもボールに戻せないからオレンのみを二つ持たせておく」
まあ最低限のルールも守れてないようなクズではあるのは変わらないが、アレを相手にするときはアウトローでいいだろう。
「最初は俺とヒトツキがつっこんでじめんタイプを蹴散らすから他は頼む。生き残ること以外は考えなくていい」
まあ残したら全部俺が狩るだけなので問題はない。
というわけでビルを地面にして垂直にかけながら突進する。
「
ヒトツキを抜刀しながら振り回し、ポケモンをひんしにしながら彼女の前へとたどり着く。ギルガルドもついてきてるから問題なし。
「おいおい、このザコ共。まさか逃げるなんて選択肢はねぇよな?」
煽れば当然のようにこちらに注意が向いてポケモンをくり出す。なかなかミアレシティではみることのない連中、持ってきているのは他の地域のポケモンだ。
「…なるほど、旅先だからと油断したな。ミアレシティの洗礼を受けるといい」
どこまで許されるのかどうかを知らない連中には慈悲はいらないとカラスバさんからも言われている。
ミアレシティは無法。しかし無法でも限度はある。それすら線引きができないのなら加減する必要などない。
「
個別エンドはどれからがいいかな?
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GAMEOVER
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吹き散らされた炎
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踊り明かして夜に溶け
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いつでもどこでもあなたの傍に
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夢もうつつも紙一重