はがねタイプにでんきタイプはいまひとつ   作:ボクっ娘のでんきタイプ

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30.カナリィの告知配信

「ん、じゃあボクの配信やってくよー」

 

もはやすっかり慣れたDG4の挨拶をしつつ、ボクは画面の前へと挨拶をする。一瞬で流れていくコメント欄を眺めつつ、どう話すべきかを悩む。

 

(うーん…炎上しないように言うのはじーちゃんに任せたほうがよかったのかな…)

 

もう配信は始まっているからどうしようもないけれど、やると決めた以上は貫かないといけない。

 

「それで、今日はちょっとした告知だよー」

 

【告知…?】【コラボ配信とか…?】【コラボならまぁ…女なら…】

 

「全然違う。そんなものはもう少し片付いてからだよ」

 

実際にナンジャモさんとコラボすることは決まっているけれど、問題はキジャと恋人にならないとやらせてくれないとのことだ。

 

(まったくさ…困っちゃうよ、本当に)

 

あと5000ポイントとかだったし、本当に一週間とかそれくらいだろう。

 

【コラボすること隠してなくて草】【片付かないのは自分の部屋でしょw】

 

「…っるさい。別に女性同士だからいいし、そもそも本題からズレてる」

 

【あ、コラボは確定か】【それとは別の企画ってことかな?】【うーんなんと言えばいいのか…】

 

悩みまくっているコメント欄だけれど、答えはどこにも見当たらない。結局は自分で言うしかなさそうだね。

 

「正解は…コラボじゃなくてカナ友の参加型企画でーす!」

 

【あー…あのクイズ以外のってこと?】【面白そうだけれどちょっと難しい…】【お金が…うぅ…】

 

「とりあえずだけど、皆がホテルに泊まることはないかな」

 

ミアレシティを利用した企画である以上、特色を理解できる観光の企画にしないといけない。ということでキジャに話したのをじーちゃんやカラスバさんと詰め、こんな形の企画になったのだ。

 

【クイズ以外に何やる気なんですかね…?】【ポケモンバトルのトーナメントは流石にやりにくいだろうし…】

 

「説明は後でするけど、ひとまずは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝てばボクが願いをなんでも一つだけ叶える

 

 

 

ってことだけ。…これで少しはやる気が出たでしょ?」

 

【とんでもない企画やり始めてんの草】【相変わらずの猪突猛進っぷり】【れんごくに自ら当たりにいく女】

 

もちろんこんなことを言った理由としてはじーちゃんの

『どうせ息子か儂が勝つから思いっきり膨らませるんじゃ』

というのもあるし、カラスバさんの

『これぐらい言わへんと小僧が本気を出さへん』

というのもあったからだ。

 

(万が一にもキジャが負けることはないだろうしね…っと)

 

キジャが負けたとしたらそれはもう誰にも止められないだろう。

 

「いや、カナ友ならどうせ良識の範囲内だろってお願いになると思ってるから。そうじゃなきゃこんなこと上も通さないよ?」

 

【上(なお孫娘に甘い)】【これ拡散したらめっちゃヤバいの湧くだろ】【それを防ぐためのポケモン、あと600族】

 

「ちなみに参加するのは誰でもオッケーだからね」

 

ウインクしながら付け足す。正直誰がどこから来るかもわからないけれど、たくさんのカナ友に楽しんでほしい気持ちはある。

 

【参加費とかってどうなってるの?】【これちょっとヤバそうだな…】

 

「えっとね、参加費は1000円で工事が終わるのが一ヶ月後。それくらいにやる感じになるかな」

 

【安いものだ、1000円の一つや二つ…】【あ、そういうこともあるんだねぇ】【ほぼ視聴者感謝企画だったかw】

 

「そ。まあカナ友だった人には会員アプリを入れておいてほしいってくらいかな」

 

一応カラスバさんにお願いして中継できるようになるようアプリに若干のアップデートを入れられるようにしておく。

 

(変なことには使わないだろうし…うん、大丈夫)

 

もしボクに何かあったらキジャがどうにかしてくれるだろう。そしてカラスバさんはキジャに迷惑のかかることはしないはず。

 

「ま、レギュレーションとかの詳しい解説とかやっていこうか」

 

【待ってました!】【ルール違反を許すなってことだ…!】【解説してくれる優しいカナリィカワイイヤッター】

 

本当は雑にPDFファイルだけ置いとけばいいんだけど、それだけだと説明不足になるのかもしれないのでちゃんと話しておくべきだろう。

 

「まず形式はバトルロワイヤル形式。2日間あるけど、1日目は殆どポイントにはならないから知らない人向けってことかな」

 

【はえ〜…ミアレシティ独自かぁ…】【観光客に厳しいらしい…】【どんな場所なのかな…?】

 

「ボクの声付き音声ガイドは会員アプリに入れておいたからそれで予習しつつ覚えていくといいよ」

 

【もう準備されてたのか(困惑)】【会員アプリに色々とアップデートしてたのこの為か】【予習しないときついんですか…】

 

もっと色々付け足したかったけど…それだと身内ノリが強くなってしまうから注意しないといけない。

 

(皆が楽しめるコンテンツじゃなきゃ意味がないしね)

 

そんなことを思うけれど、キジャは確実に勝てるということは確信を持っている。彼に勝とうとするなら模擬戦の体じゃないと不可能だ。

 

「バトルゾーンについては黄色にライトアップされるからすぐ気づけると思うし…」

 

【町の一区画使うとか正気の沙汰じゃねぇ…】【まあそもそもこんな企画の時点でおかしいし…】

 

「それで使えるポケモンに制限はないよ。でんせつとかまぼろしとか持ってこれるなら持ってきな」

 

【持ってこれるわけないやろがい!】【来たら勝てるわけなくて草】

 

もちろん眉唾ものの話だから確証はないけれど、もしあるとしたら当然注目が集まる。

 

話題についてはばっちりとある。

 

【果たして本当にそれでいいの?】【ポケモンの数は?】

 

「バトルロワイヤルだし6体フルでいいよ。もちろん基本はなんでもあり…ま、こっちで危険だって判断されたらやめてもらうからね」

 

もちろん方便で、殺人とか犯罪を起こさない限りは取り締まったりはしない。

 

「あとボクのことを直接狙ってくる子がいたら対処がとんでもないことになるからそこんとこよろしくね」

 

【対策は大事】【リア凸されるのは流石にNG】

 

「もう二人とも決まってるからそこは安心してもらっていいよ」

 

ムクとキジャとじーちゃん。本当はシローにもお願いしたかったけれど、タイプ相性的にやめておいたほうが無難だろう。

 

(最悪キジャに頼めばなんとかなるもんね)

 

「と、いうことでもうそろ面接があるからここらで配信を切るね。また何か質問あったらゲーム中によろしく…ってことでバイバイ」

 

配信終了のボタンを押して写っていないことを確認し、再度スマホでアーカイブへと移動しているかを確認する。

 

万が一にも燃えてしまっては大変なのだ。

 

(ふふ、キジャに守ってもらえるのかぁ…)

 

考えると今からドキドキしてくる。本当なら守ってもらうこともダメだけれど、護衛という大義名分があれば許してくれるだろう。

 

じーちゃんは部屋に入ってこない。少しくらい、自分の世界に浸ってもいいだろう。

個別エンドはどれからがいいかな?

  • GAMEOVER
  • 吹き散らされた炎
  • 踊り明かして夜に溶け
  • いつでもどこでもあなたの傍に
  • 夢もうつつも紙一重
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