はがねタイプにでんきタイプはいまひとつ   作:ボクっ娘のでんきタイプ

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先に謝っとく。ごめんね!


44.ルート分岐点が発生しました。

 

嘘の話、とか否定できないわけじゃない。にぃにの話の中で聞いたことのある話でしかないからだ。

 

「質問はあるか?」

 

『ええ、あるにはあるけどその前に否定させてもらおうかしら』

 

言うなれば私はにぃにのせいで生き返ったおこぼれのようなものだし、妹として接するつもりだった。

 

けれどあのにぃにが覚えてないわけがないのだ。もとはといえば家族のために戦うためだけに何人も殺すようなあのにぃにがだ。

 

(私のことを本当の妹みたいに接されてたのはいやだったけれど…)

 

もちろん、にぃにからしてみたら守るべき対象だったのだろう。両方とも愛している─けれど、決して交わらない方向で。

 

そんなことは今の私にとってもどうでもいいのだ。大切なのは目の前にいる愚かな王様とにぃにのことを好いているこの女だ。

 

「何をだい?」

 

『にぃにはあなたのことをこれっぽっちも思ってないわよ。好き勝手生きて楽しく死んだだけ』

 

どうなったとしても変わらないだろう。自分が大好きだから大好きなだけ思いっきり注いで、女の子をその気にさせておいて恋心なんて微塵も持ってない。

 

そういう男だと気づいたのもにぃにが死んでからだから余り言えないけれどね。

 

『あえて言うことがあるのなら─そうね、私はこの後にキジャが代償に払うものを知っているわ』

 

パリン、と。

 

さっきまで自分の意志で抑えていたメガシンカのエネルギーを更に解放する。生きてた頃と変わらない背丈と長髪。唯一違うのはにぃにと並んで着たかった白無垢でいることと刀くらいか。

 

(これくらいなら充分、私も使えるかは知らない重さだけれどね)

 

振り回されるような気もしたけれど、これくらいなら私も笑いながら動かせそう。

 

「メガシンカ完了…ってね。キジャに合わせて呼ぶのならチートナイトって呼んでもらえるといいわ」

 

にぃには騎士だった。だから名前も言われることはなかったし、モノとして扱われ続けた以上に騎士としての狂気を併せ持っていた。

 

だから私もここでは騎士(ナイト)になってにぃにの跡を継承する。そう思うのもある意味─私も罪の意識を背負っているのかもしれない。

 

(彼と一緒にいなきゃいけない、なんて想い続けているのも変な話なんだけどね)

 

もう一度初恋を繰り返すなんてそんなことを恥じることでもなく、ただ胸に秘めている私は醜い女なのだと再認識する。

 

「それで、にぃにの失うものの話をするわね」

 

そんな思いなんて今では必要じゃない。重要なのはこれから起こることを教えることだろう。

 

「失われるのはどうにもならないの…?」

 

「とっくのとうに賽は投げられた。どう頑張っても失うことは避けられないの」

 

私は知っている。にぃにのやっていた手法である─

 

 

 

 

 

 

─禁呪を。言葉も、ポケモンも、状況も、何もかもが似ていた。

 

「記憶、よ。どの記憶かはわからなくても、大切であるとにぃにが判断した記憶以外は全部」

 

一度使用したあの日は余りにも酷かった。一から私のことを教え、にぃにのしていたことを教え、そして人としての尊厳すらも教えた。

 

兄としての自分は死んでも大切なキミのことだけは覚えている、と。

 

どこまでも儚く微笑んだにぃにはその後に死んでしまったけれど、酷く記憶はなかった。

 

「まぁ、どれが残ったとしてもにぃにが選んだ道なら応援するけどね。あくまで私は選ばれるのを待っているだけの、単なるチートナイトというポケモンでしかないわ」

 

そういう意味だと、私はデウロと呼ばれていたあの踊り子のことが気になる。同じ雰囲気だけど燃えている中身というのは素晴らしいと思うわね。

 

「…あの、今からでも救えますか」

 

「知らない。私が知っているのはこれだけなの。にぃにと、そこの王様と、昔の話。できることはやりきったし、救えるのなら終わった後にしなさいな」

 

正直どうなるかなんて誰にもわからないけど…足掻くだけの価値はあるのかしら。もちろん、私は私なりに足掻くだけ。

 

「…それでも、です」

 

「無垢で哀れな子羊なら精々踊りなさいな─古い過去に、負けない程度にね」

 

人になってもポケモンとしての力は変わらない。ドアを蹴破って走り回る。

 

…私は、叶うことなら。

 

変わらないにぃにと、一緒にいたかったのだ。

 


 

『ルート分岐が発生しました』

 

『バットエンド【戻らない意識】が解放されました』

 

『ノーマルエンド【誰も知らない町で】が解放されました』

 

『・カナリィからの好感度が最大

 ・使用ポケモンにゼラオラがいる

 ・カナリィの願いを叶える

 ・サイドミッション【配信者の休日】をクリア』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【GAMEOVER】が解禁されました』

 

『・ムクからの好感度が最大

 ・使用ポケモンにギルガルドがいる

 ・ムクからの願いを叶える

 ・サイドミッション【ジャスティスの継承】をクリア』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【吹き散らされた炎】が解禁されました』

 

『・デウロからの好感度が最大

 ・使用ポケモンにシャワーズがいる

 ・デウロの悩みを取り除く

 ・サイドミッション【理想と踊る日々】をクリア』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【踊り明かして夜に溶け】が解禁されました』

 

『・セイカからの好感度が最大

 ・使用ポケモンのメガストーンをプレゼントする

 ・セイカとバトルする

 ・サイドミッション【ある王の話】をクリア』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【共に生きて共に失う】が解禁されました』

 

『・サイドミッション【妹を名乗るクチート】をクリア

 ・クチートが捕獲から六匹目以内のポケモンになる

 ・クチートの攻撃を8回避ける

 ・メガクチートで町の中に出る』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【夢もうつつも紙一重】が解禁されました』

 

『・カラスバからの好感度が最大

 ・カラスバと3回話す

 ・Fの話をしない

 ・サイドミッション【残酷な真実だとしても】をクリア』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【鋼を蝕む優しい蠱毒】が解禁されました』

 

『・Zに会わない

 ・サイドミッション【いつかの時代を生きた君に】をクリア

 ・サイドミッション【長い夜の小さな悪夢】をクリア

 ・サイドミッション【今を生きるミアレシティの者】をクリア』

 

『以上の条件を満たしたため、個別エンド【死にゆく君に介錯を】が解禁されました』

 

『・女子からの好感度が二人以上最大

 ・誰とも恋人の関係になっていない

 ・サイドミッション【甘く嬉しいバレンタイン】を未クリア』

 

『以上の条件を満たしたため、複数エンドルート【いつでもどこでもあなたの傍に】が解禁されました』

 

『全ルートが解放されました』

 

『真エンド【いずれも遠い希望の世界へ(アセンション)】が解放されました』

 




ということでバカ多いです、はい。5/11しか載せていないような作者とはこれいかに()

まあもうそろそろラストということでして…まさかの超マルチエンディング形式です。ちなみにサイドミッションは話を読んでたらやってる行動でクリアです、はい。

ちなみに書く順番は決めてるしちゃんと用意してるから安心していいよ!たぶん!

個別エンドはどれからがいいかな?

  • GAMEOVER
  • 吹き散らされた炎
  • 踊り明かして夜に溶け
  • いつでもどこでもあなたの傍に
  • 夢もうつつも紙一重
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