ちなみに前話の念能力は検討案の段階なので最終的にあの形にはなりません。筆者としては能力を考えている時間が一番楽しいので検討段階も書いてみました。
「しんど・・・」
徹夜で能力について考えていた忠夫は、次の日の修行でオーラが上手く操作できずに大変つらい思いをしていた。原作にてゴンが修行の一環で眠れずに寝不足に陥っていたことがあったが、忠夫の寝不足は自業自得である。
忍者のリーダーが忠夫用として組んだ修行内容は、忠夫が今まで我流で行ってきた訓練を聞いて少し形を変えて行うことになった。
4:00 朝食
4:30 シソ平原周囲のトレイルランニング(山影流走法修行)
11:30 休憩を兼ねて食事
12:00
鬼ごっこ
休憩
15:00 フィールドワーク
食べられる動植物の探し方、捌き方、野営方法
17:00 座学(念学、忍びの歩法、忍具や武器の取り扱い方など)
18:00 夕食
19:00 座学(”神字”勉強ほか忠夫の自習時間)
21:00 就寝
その日によって前後はあるが、今後はだいたいこのスケジュールで修行をしていくとのことだ。
そしてさっそく4:30から忍者のリーダーとトレイルランニングを行ったのだが、これがとてもハードだった。
忠夫だって短い期間ではあるが同じコースを毎日走っていたし、少しずつタイムも短くなっていたのでちょっとばかり自信を持っていた。だがそんなちっぽけな自信は早々に砕かれてしまった。
走り始める前にリーダーは忠夫に向かってこんな注文をつけた。
「タダオ様、これから走るときには基本的に”絶”の状態で走り、足が地面に着いた瞬間にだけ足にオーラを溜めて”凝”をして、それを地面に当てて推進力にして走ってみてください。
全身”絶”
↓
右足が地面に着く
↓
右足”凝”で地面を蹴る
↓
体が前に飛んだら全身”絶”
↓
左足が地面に着く
↓
左足”凝”で地面を蹴る
これが我が山影の里に伝わる走法です。これを繰り返すことで気配を消したまま高速で移動することができて、なおかつ消費するオーラ量を節約することが出来ます」
そういって走り出したリーダーに続いて忠夫も走り出したのだが、これがとても難しい。
スムーズに”絶”から”凝”に移行するのも難しいし、それを走りながら行うのも難しい。そしてそればかりに集中するとつまずいたり木にぶつかってしまう。
結局初日は寝不足によってオーラの操作もうまくできなくて、トレイルランニングだけで非効率的にオーラを使い切ってしまったために、流々舞や鬼ごっこの修行をすることが出来なかった。
「慣れてきましたら手も使っての移動も練習していただきます。手足を使い気配を消しながら高速移動する技を
::応用技
”絶”をしながら手や足が地面などに着く瞬間にだけオーラを込めて加速することで、移動速度とオーラの節約の両立に加えて、気配を最小限に抑えることができる”絶””流””凝”複合技。”凝”を”硬”にすることで更なるスピードアップもできるが難易度もはね上がる。
ハンターたちはオーラ総量が戦闘力に直結するので、様々な工夫でオーラの節約をしているそうだ。その中でこういった移動方法なども発達したのだと思われる。忠夫は『マッド博士の筋肉増強剤』でオーラの総量が多くなりやすい肉体になったがオーラを節約するに越したことはない。
今はまだ頭で考えながら体内のオーラを移動させている状態だが、これが意識せずにできるようになることが第一目標となるだろう。
オーラがほとんど枯渇してしまったので午後は座学を中心に行った。
内容はサバイバルの生き延び方のようなものだ。飲食可能な植物の判別方法、罠猟の仕方、とらえた野生動物の捌き方、毛皮のなめし方、火のおこしかた、野宿をする場合の注意点など、つまりは昔の山伏や修験者といわれるような人々の生活の知恵の数々だ。これは一朝一夕では学べないので少しずつ習っていくことになるようだ。
そのほか今日は学べなかったが刃物類や忍具の扱い方なども座学に入るようなので、疲れてはいたがいろいろと楽しみな忠夫だった。