HUNTER×HUNTERの世界に転移した話   作:安滝 信

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46 おじさん、修行二日目1

 修行二日目。

 

 昨日は寝不足が祟って体の状態も悪くて苦労したが、今日は睡眠もちゃんと取ったし遥空流(パルクール)も余裕でできるだろうと思っていた忠夫。しかしもともと難しい技のようでやはり上手くは”絶”と”凝”の切り替えができなかった。

 そういえば原作のゴンたちも”流々舞”の修行に2週間ぐらいかかっていたので、そう簡単ではなさそうだ。

 それでもぎこちないながらも、オーラの無駄遣いをなるべく少なくして遥空流(パルクール)の修行をする。

 

(リーダーのオーラの込め方、流麗すぎてほとんどずっと”絶”の状態にしか見えないな。足の裏の、しかも本当に一部分の接地するところにしかオーラを込めていない)

 

 忍びのリーダーと一緒に走っているのだが、忠夫の目には気配を消しながら軽々と走っているようにしか見えないのだ。NPCの修行コーチ役とはいえすごすぎる。しかしこの技を使いこなせるようになれば、確実に継戦能力の向上につながるだろう。

 

 二日目は何とか8時間程度で走ることができたのだが、最終的には80kmの山道を2時間で走り切る、つまり時速40kmで移動できるようになることを求められた。

 

 

 遥空流(パルクール)修行から戻り昼食休憩を終えてからは、流々舞(るるぶ)をリーダーと行う。

 

::流々舞(るるぶ)::

 基本技ひとつひとつの流れを確認するために、あえて緩やかに攻防をおこなう組み打ち。達人の相手をする場合、レベルの低い使い手ではどんなにゆっくりと技を出されても受け切れないため、同等の技量の者同士でないと有効な効果を得られない。

 念の修行に取り入れる場合は、全身を”堅”(”纏”と”練”の応用技)にして、”凝”を使って状況に応じて攻撃力・防御力を加減して組み打ちを行う。

 

 はっきり言って今まで喧嘩もしたことがなかった忠夫にとって、いままでで一番の難所はこの修行だったかもしれない。

 もちろんリーダーが攻撃してくるときは非常にゆっくりと動かしてくれて、しかも「右手攻防力70、全体30」などと宣言しながら打ってきてくれるのだが、それでも人から攻撃を受けたり、相手を攻撃することに慣れるのは少し時間がかかりそうな感じだ。

 

 

 流々舞(るるぶ)修行を30分4セットを終えた後は、5人の子供たちと鬼ごっこを行うのだが、ひとつ特殊なルール、というか環境が追加された。

 

「これは村で飼育している『バブルホース』というモンスターです。このモンスターは泡を吐き出して敵を幻惑しその間に逃げる習性があります。

 この泡を場に出し続けさせますのでその中で鬼ごっこをしていただきます」

 

::Cランク 『バブルホース』::

 紅白のシャボン玉で外敵を惑わし身を守る。攻撃力はほとんどないが音の大きさにはビックリするだろう。紅のシャボン玉はオーラに反応して破裂し、白のシャボン玉はオーラが無いものに反応して破裂する。

 

 このバブルホースというのは、原作でゴンたちが岩石地帯を修行場としていた時に出てきたモンスターだ。

 どうやら山影という忍者の技は、徹底的にオーラのオンオフをスムーズに行うことを重視しているらしい。まあオーラの節約は重要なので当たり前かもしれない。

 

 

 『バブルホース』の紅白シャボン玉が舞散る、50m四方の鬼ごっこフィールド。

 

 忠夫は初回の鬼ごっこで捕まえられなかった7歳の子供を、なんとか捕まえようと必死に追い詰める。一回目は目の前で”絶”をされて気配を消され、驚いた隙に逃げられてしまった。

 今回は同じ轍を踏まないように、要所要所で目に”凝”を行いつつ移動にも”堅”をする、という方法で追い詰めた。・・・といいたいところだが。

 

 まずシャボン玉が目くらましになってしまい、まずその子に近づくのも一苦労の状態。バブルホースのシャボン玉は、紅色シャボン玉がオーラに反応して破裂するため、さらに忙しくオーラを体から出し入れする必要があり、当然オーラの操作に気をとられてしまって捕まえることなど全くできずに30分の制限時間が来てしまったのだった。

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