知らない天井は独房だった。   作:鋼蛙

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「死亡遊戯で飯を食う」、アニメ1話見てみたらクッソ面白かった。久々にラノベを紙で買いたくなってしまった‥‥‥‥‥何、幽鬼のバニーのフィギュアだと!?
‥‥‥‥‥バッバイ、いい年して貰えたお年玉。

C&Cバニーの話も書いてみたいなぁ‥‥…


カイザーPMC

「いたぞ!こっちだ!」

 

オートマタ達の指揮官らしき者がオレを見つけ、追撃するように指示しているのを見て綺麗に並べられている長い土嚢か何かの陰に転がり込む。視界からオートマタ達が消える瞬間、隊列を組んでいるのが見えて、

 

「構え‥‥‥‥撃ち方はじめ!」

 

複数の小銃によるドラムロールが鳴り響く。ヘッドスライディングを行うかのような低い体勢で障害物の裏を走っていると、背後で壁におびただしい銃弾が叩きつけられている音が良く聞こえて、近づいてくる。

 

体勢は低く、顔は前に向けて走りながら、銃だけ障害物のギリギリ上になるように上げて、そのまま全弾撃ち尽くす。恐らく全弾がオートマタの誰かしらの銃か頭に当たっているはずだが、ロックンロールが止む気配はない。

 

障害物が途切れる道に出た瞬間、曲がり角の建物の影に跳び入りながら、手榴弾を投げる。何人かが吹き飛んだのを音で確認すると、リロードしながら砂埃や煙でよく見えなくなったオートマタ達の方に銃を向けて再び発砲。視界が晴れると、ついさっきまで追いかけてきていた集団が行動不能になっているのを確認し、再び走り出す。車庫のような所の影からオートマタ達の物ではない黒い銃身が見えたので、迷いなく飛び込みながら影にいるであろう黒い銃身の持ち主に銃を構える。

 

 

「‥‥…銃身だけ外にだすな、迂闊だぞ。」

 

「ご、ごめん……」

 

そうして黒い銃身の小銃をもっていた人物、セリカが反省するのを見て銃を下ろして奥にいる先生たちに顔を向ける。すると、心配そうな顔で先生が歩み寄ってくる。

 

「ライ、大丈夫!?」

 

「大丈夫です。囮になるって言ったからには簡単にくたばれませんからね。」

 

「それで、状況は‥‥…」

 

「‥‥‥‥アイツら、唯の警備にしては出来すぎだ。数も多いし、厄介すぎる。」

 

「下手したら風紀委員会より面倒‥‥‥‥」

 

「何なのでしょうか?この方たちは‥‥‥‥こんな所に軍事施設を‥‥‥‥」

 

「皆さん、これを!」

 

ドローンで索敵していたアヤネが端末の画面をみせてくる。そこに映されていたのは、壁に描かれた何らかのマーク。しかし、どこかで見たことがるような‥‥‥

 

「このマークは‥‥‥」

 

「‥‥‥カイザーPMC。」

 

思い出そうとする間もなく、ホシノが見た瞬間にボソっと呟く。

 

「っ!?…‥‥確認できました。ホシノ先輩の仰る通り、カイザーPMCです。」

 

「カイザー‥…?こいつらもカイザーコーポレーションってこと!?」

 

「はい、カイザーコーポレーションの系列の会社で…‥。」

 

「‥‥‥‥ヒナの情報は正しかったって事だね。」

 

「もうどこに行ってもカイザー、カイザー、カイザー!一体何なの!?」

 

「…‥PMC、民間軍事会社‥‥…。」

 

「えっ!?ぐ、軍事!?」

 

「ヘルメット団のようなチンピラとはレベルが違います。本当に組織化されたプロの…‥文字通りの、軍隊のようなものです!」

 

「‥‥‥‥!」

 

「退学した生徒や不良の生徒達を集めて、企業が私設兵として雇っているといううわさがありましたが、まさか‥‥‥。」

 

軍隊。その最大の強さは、統率された量にある。マンパワー、兵站、装備、弾薬‥‥…それらが高度な指揮や体系化されたフォーメーションで動かされる。いくら質が良くても、こちらは先生と学生とガンマン。分が悪いなんてもんじゃない。

 

 

(ヴイイイィィィーーーン!!)

 

 

「警報!?」

 

「…‥いや、それだけじゃない。」

 

警報以外にも、複数の足音や、ここ最近でやけに感じている重厚な音と振動。

 

「大規模な兵力がこちらに向かってきているのを確認!装甲車に戦車やヘリまで‥‥‥ものすごい数です!」

 

「‥‥‥先生!」

 

「包囲が完成する前に離脱するよ!…‥…最短ルートは…‥」

 

先生がシッテムの箱を操作する。アロナが色々と演算しているのだろう。

 

「‥‥‥これだ!みんな、このまま門?に向かって突っ切る!」

 

先生の指示を受けて、ホシノを先頭に次々と表に飛び出していく。前みたいに先生を担いで走ろうとすると、対応に制限が出来る。頑張って走ってもらうしかない。相手は兵士、余裕はない。

 

「……っ!どけぇ!!」

 

前方に立ちふさがった兵士に臆せず突っ込みながら、門の開閉スイッチを狙い撃って開けさせる。兵士たちが背後の門に気を取られて動揺している隙に全員の集中砲火を浴びせて、ホシノのシールドチャージとほぼ同時に兵士に蹴りかかって踏み越える。

 

両サイドから隊列を組もうとしている兵士たちが撃つ前に、ノノミ、セリカ、シロコが弾幕を張って牽制しつつ、ホシノと一緒に兵士を撃ち、殴り、蹴りながら道を切り開いていく。

 

「‥‥‥‥前方両側にランチャーと戦車を確認!一度どこかに__」

 

「いや、このまま走れ!!」

 

アヤネの進言をはねのけ走り続ける。ランチャーのタイプは、おそらく唯のミサイル発射管。戦車の位置はいい。あとは‥‥…

 

ほんの数秒。されど、その数秒で結末が変わる。長い数秒を経て、戦車が砲撃するよりも前にランチャーからミサイルが発射される。しかし、

 

「‥‥‥っ!!」

 

ミサイルが点火して加速する直前に、2発の弾丸を掠らせる。宙でミサイルはその向きを変えて、戦車の方へと加速していく。ついでに、射手の頭にも2発当てて2射目がこないように沈黙させておく。敵ではなく、味方の方に向かうミサイル。それは丁度、戦車の側面、砲塔の回転部に突き刺さり、爆発。

 

「ミサイルと戦車をほぼ同時に壊した!?」

 

「うへ~、おじさんそんなデタラメきいてないよー。」

 

「言ってる場合かっ!」

 

ホシノの相変わらずの態度に若干イラつきながら、最後の門に手榴弾をぶん投げて、無理矢理開門させる。

 

「‥‥‥!ノノミ、セリカ!ヘリを‥‥‥!」

 

「「了解!」」

 

オレ達に()を向けて機関銃でハチの巣にしようとするヘリ。しかし、ノノミのミニガンの弾幕とセリカの精密射撃に、立てられはせず、重要部に被弾したのか煙を上げながら撤退していく。

 

どうにか追っ手を退けながらひたすら走り続け、ついに包囲網を基地を出て包囲を抜けるが‥‥・

 

「‥‥‥はあ、はあ。まだ来るの‥‥!」

 

依然として敵の数は減らず、装甲車などで追いかけてきている。基地の外は唯の砂漠。砂丘や岩陰ならあるが、あの数に応戦しつつ振り切るのはかなり難しい。こちらの弾薬や体力も持ちそうも‥‥‥

 

「‥‥‥‥…!!マジかよっ!?」

 

砂丘を一つ乗り越えると、そこには銃を構えて隊列をを組んだ兵士たち。しかし、引き返そうにも追っ手は他にもいる。あっという間に、オレ達はオートマタ達に囲まれた。

 

 

「‥‥‥‥絶対絶命?」

 

「包囲されちゃったかー‥‥…」

 

「先生、策は‥‥‥?」

 

「‥‥‥ライは、何か…‥」

 

「‥‥‥‥この人数を守り切れるかどうか‥‥‥」

 

 

キヴォトスに来てから一番のピンチかも知れない‥‥‥‥敵の数、味方の数、地形‥…どうすればいい?苦心しているその時、場違いな黒いリムジンが一台走ってくるのが見えた。リムジンはオレ達の前に停車する。

 

意味が分からず困惑していると、中から出てきたのは黒いスーツをきた大柄なロボットの男性。赤いストールを掛けているのを見ると、映画に出てくるマフィアのボスそのものだ。

 

「まさか、ここに来るとは思っていなかったが‥‥‥まあ良い。」

 

声色もオーラもマジでマフィアだな‥‥‥みんな何処か怯えて‥‥‥

 

「‥‥…。」

 

ホシノだけ睨みつけている?知っているのか?大人を信用していないであろうホシノが知っている相手。今までの言動や状況から考えると‥‥

 

「勝手に人の私有地に入り、暴れたことによるこれらの総額。君たちの学校の借金に加えても良いのだが、まあ、大して額は変わらないな‥‥‥」

 

「あんたは、あの時の‥‥‥‥」

 

「確か、例のゲマトリアが狙っていた生徒会長‥‥‥‥いや、副会長だったか?ふむ、面白いアイデアが浮かんだ。便利屋やヘルメット団を雇うよりも良さそうだ。」

 

‥‥…ゲマトリア?狙う?なんの話だ?ロクでもないってのは分かるが、なんだ?この悪寒は?

それに、便利屋だと?まさか、アルたちのクライアントだった”重役”?

 

「‥‥‥‥あんた、カイザーの御偉いさんってところか?」

 

「‥‥‥ん?人間の男‥‥‥‥いや、小僧か。珍しいな‥‥‥。もしかすると、噂のガンマンとは君のことかね?」

 

「‥‥…こっちの質問が先だ。アンタは、結局なんなんだ?」

 

「‥‥…いい度胸だ。いいだろう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥私は、カイザーコーポレーションの理事を務めている者だ。そして、アビドス高等学校が借金をしている相手でもある。」

 

「‥‥‥‥真道ライだ。」

 

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