次回から本編再開します。来週までに投稿できるかな…‥‥‥
〈なあ、○○○は進路どうするんだ?〉
〈…‥‥公立は受けるつもり。落ちたらバ先にそのまま就職する。そっちは?〉
〈俺も進学だぜ!ぐへへへ、楽しみだなぁ!〉
〈その割に息子は無断欠席やらかすし女癖悪いし。やる気あるんですか?〉
〈んだとテメェ!!そういうお前は「僕は今の成績をキープすれば大学の推薦は固いそうなのですよ」何い!?‥‥って、お前程の頭脳ならそうなのかも…‥‥〉
〈僕はただのガリ勉です。君の10倍以上は勉強しているので当たり前です。〉
〈へっ!勉強バッカしてもつまんねーだろ。バイトとか高校生らしいことしてみろってんだ。ほら!〉
〈家はアルバイト禁止だって言ってるじゃないですか。まあ、その分小遣いは多いですけど。〉
〈羨ましい限りだな。でも、公立目指してるって聞いたぞ?お前ならもっと上でも私立でも狙えるだろ。〉
〈‥‥‥他人事より自分事ですよ○○○君。君は彼よりは成績がいいみたいですけど、バイト漬けなんですよね?勉強時間は取れているんですか?〉
〈…‥‥‥‥勿論。〉
〈でしょうね。その目元の隈を見れば分かります。こっちと違ってゲームで夜更かしではないというのは分かります。〉
〈おい!?俺への信頼はどうなってんだよ!?〉
〈放課後、ファミレスあたりで小テストの対策でもしましょう。クーポンをもっているので安く済みますし。〉
〈今日はシフト入ってないからいいぞ。○○は?〉
〈モーマンタイ!さーて、今日は何食おうかなー!〉
〈…‥‥‥勉強会だって分かってるんですかね?〉
〈さあ。にしても、お前から誘うなんてめずらしいな。いつもならアイツが泣きつくかオレが何か聞くかだろ?〉
〈気まぐれですよ。〉
〈そうか。〉
〈……‥‥○○○君。〉
〈なんだ?〉
〈一緒に行けるといいですね。大学。〉
〈…‥‥‥‥ああ。〉
「…‥‥失礼するわよ。」
「‥‥…ん、ああ。どうぞ。」
ドアをノックする音で微睡から覚めると、突っ伏していた机から顔を上げて入るように促す。
「こんにちは、ライ。お疲れのようね。」
「…‥‥そっちもお疲れ、財務室長。」
「別に名前で呼んだって良いのよ?ずっと他人行儀と言うのも考え物よ?」
連邦生徒会財務室長の扇喜アオイ。青いボブカットで毅然とした態度のクールな生徒。会長代行のリン行政官とは度々対立してはいるが、先生とどう接すればいいのか腐心したり、こうしてシャーレに顔を出してくれるなど、人となりが分かればかなり付き合いやすいタイプだ。
「取り敢えず適当に座ってくれ。コーヒーかお茶、どっちがいい?。」
「コーヒーでお願いするわ。」
アオイにソファに座るように手招きしつつ、椅子から立ち上がってコーヒーの準備をする。
「で、今日はどうした?シャーレに緊急の依頼?」
「いえ、偶々近くで外の仕事があったから総決算していこうかと。」
「総決算て、こんなに頻繁にやるもんじゃないだろ…‥‥。」
「こまめに纏めておけば後々が楽なのよ。
「まあ、うん。そうだね。そういう事にしておくよ。‥‥‥はい、どうぞ。」
「ありがとう。‥‥でも、先生は留守みたいね。出張?」
「そんな感じ。気づいたらいなかったから現地の生徒に護衛を頼んである。‥‥‥ったくあの人は‥‥。」
「シャーレも大変ね。仕事を一部回しているこちらが言えたことではないけれど。」
「事情が事情だろ。十分に理解はしているし、当番にも手伝ってもらってどうにか回ってはいるよ。そっちはそこら辺どうなんだ?行政官、下手したら先生と同じがそれ以上に働き詰めだろ?」
シャーレの仕事の半分は連邦生徒会から回された物。つまり、連邦生徒会も相応に忙しいはずなので、その暫定トップが暇を持て余している道理なんて無いのである。まあ、シャーレより人手があるのは間違いないが。
「そうなのよ。少しは休めと言ってはいるのだけど、”私はこれで十分です”、”食事と睡眠はとっています”と言うばかりで‥‥‥‥。」
「…‥‥‥‥そうか。そうなのかぁ…‥‥‥」
「「はぁ…‥‥‥‥。」」
どうやら、オレ達は互いに同僚もとい上司に振り回され苦労している身らしい。砂糖もミルクも無い、ただ苦いだけの特売のコーヒーを少し口に含み、もう少しいい物を買おうと心に誓って飲み込む。
「…‥‥大変なのね。」
「…‥‥そのままそっくり返すよ。」
「私は財務室絡みの事務しかやらないけど、あなたは違うでしょう?書類だってジャンル違いかつ大量だし、生徒との交流に戦闘に情報収集‥‥‥‥比にならないわ。いつもその拳銃一つで最前線にいるんでしょう?」
「まあ、ね。デスクワークよりはやりやすいよ。慣れてるから。」
「慣れてる、ね…‥‥‥ヘイローが無いのに銃に慣れてるって不思議ね。」
「世の中物好きに溢れてるからね。そういう事もあるよ。」
「…‥‥‥‥そうね。そういう事にしておくわ。」
一瞬ジト目で見られたがそっと目を伏せてカップを口に運ぶアオイ。気を使われた気がするが、ここは黙って気持ちを受け取っておこう。
「ふぅ‥‥‥じゃあ、そろそろ行くわ。まだ仕事が残っているし。」
「分かった、下まで送ってくよ。」
「ありがとう、でも、大丈夫。アナタも仕事があるでしょう。」
「それは…‥‥‥はい。」
「お邪魔したわ。コーヒーご馳走様。」
「偶には総決算とかじゃない理由で来てくれてもいいんだよ?先生も喜ぶし、オレとしても嬉しい。」
「機会があればね。また来るわ、ライ。」
「ああ。気を付けてな、
「…‥……‥‥‥ええ。」
「…‥‥‥え、今の間何?」