知らない天井は独房だった。   作:鋼蛙

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タイトルを付けずに投稿してしまったので編集しました。



とりあえずやり返しに行くことになった。

「連邦捜査部シャーレの真道ライです。先生の‥‥同僚?的な感じだけど、大人ってわけじゃないから気軽に接してくれていいよ。

 

 

「は、はい!では遅れましたが、アビドスへようこそ。私たちはアビドス対策委員会です。」

 

 

何だかんだあって無事に先生と再会できたオレは、アビドス高校の面々に先生と共に案内されて、教室の椅子に座っている。取り敢えず先生が味方だと説明してくれたので通してくれたが、まだ警戒心は強く感じる。ちょっと困るんだけど。

 

とりあえず、説明や自己紹介の進行は赤縁の眼鏡っ子がやってくれるらしい。

 

 

「私は、委員会で書記とオペレーターを担当している1年のアヤネ…‥‥。こちらは同じく1年のセリカ、」

 

「どうも。」

 

小さい会釈を交えつつ答えるのは黒の猫耳ツインテール。

 

「2年のノノミ先輩とシロコ先輩。」

 

ノノミって、このブロンド髪か。さっきミニガンぶっ放してた人じゃん。その割には滅茶苦茶朗らかっていうかのほほんとしてるな・‥‥ギャップってやつ?

 

「ん、先生は私が拾った。あ、これマウントとかじゃないから。」

 

「…‥‥本当にありがとうございます。」

 

銀髪ケモ耳がシロコか。コートを着ている身では口に出せないが、そのマフラー暑くない?だいぶ時季外れじゃない?というか、彼女のおかげで助かったのか‥‥‥足を向けて寝られないぞ先生。

ほら、顔を背けるんじゃないよ。

 

 

「そして、こちらは委員長の、3年のホシノ先輩です。」

 

チームの前衛を務め、オレの背後を一瞬で取った桃髪ロングが‥‥‥。てか小学生じゃねえのこれ

 

 

「いやぁ~よろしく、先生ー。」

 

 

‥‥‥‥顔はのほほんとしてる癖に、眼に敵意となんだ?値踏みでもしてんのか?少なくとも余所者を歓迎する気はあまりなさそうだな。

 

 

「君もよろしくね、ライ君。さっきは戦闘中だったからさ、悪かったねー。」

 

 

今も疑ってるのバレバレだぞ?‥‥‥まあ、ヘルメット団と一緒に来たし、仕方ないか。

…‥‥‥‥あれ?オレ、先生の信用も奪ってないか?偉そうなこと言って説教もできない。

 

しかし、さっきの感覚だと、先生も躊躇なく撃てるだろうな、この人。警戒は怠れないし、少しでも疑わせたら駄目だな。

 

「ご覧になった通り、わが校は危機にさらされています。その為シャーレに支援を要請し、先生がいらしてくれたことでその危機を乗り越えることが出来ました。先生がいなかったら今頃占拠されていたかもしれません‥‥‥。先生には感謝してもしきれません。」

 

 

「…‥‥初耳なんですけど、先生?」

 

「‥‥‥‥…言ってなかったからね。」

 

「オイ」

 

なおさら何で一人で行ったのか分からない。そういうのはオレにも共有しろよ先生。

…‥‥‥‥‥アロナ、お前もだ。しばらくおやつは無いと思え。秘書だろ?高性能AIだろ?絶対二人で色々準備するべきだったよ‥‥‥‥まあ、シッテムの箱の力でどうにかしたんだろうけどさ。

 

「‥‥‥‥‥ところで、対策委員会って何をしているの?」

 

オレも先生と同じことが気になる。委員会の名前が少なくともオレの知識を基準にすると聞きなれない珍しいものであること、あと、学校の危機だというにしては、出動した数が少なすぎる。

 

 

「そうですよね…‥ご説明いたします。対策委員会とは…‥‥」

 

 

__________________

 

____________

 

______

 

「これで‥‥‥…全員?」

 

 

「他の生徒は転校したり街を出ていった。学校がこのありさまだから学園都市の住民もほとんどいなくなってカタカタヘルメット団みたいな連中に襲われている始末なの。」

 

隣に座っている先生もオレと同じように息をのんでいるようだ。

たった5人の学園、過疎化、襲撃。聞いたことあるような事ばっかりだな。世紀末みたいなもんだろ。

 

 

「現状、私達だけじゃ学校を守り切るのが難しい。在校生としては恥ずかしい限りだけど。」

 

 

「もしシャーレからの支援がなかったら……今度こそ、万事休すってところでしたね。」

 

 

「だねー。補給品も底をついてたし、さすがに覚悟したね。なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、先生。」

 

 

「うんうん!もうヘルメット団なんてへっちゃらですね。大人の力ってすご

いです☆」

 

 

「‥‥‥‥遭難して正解でしたね、先生。」

 

生徒らの反応を見てから、冗談半分で先生の方を見てからかう。罰の悪そうな顔でジッと見てくるが知ったこっちゃない。アンタが悪い。

 

 

「ライはタイミング悪かったけどね。裏切られたのかと思ったよ。」

 

 

「道を聞いただけのはずだったんですよ。でも、一発も撃ってませんから。」

 

 

…‥‥ホシノが滅茶苦茶見てくる‥…絶対怪しまれたよ。既にオレ達やらかしてるんだから好感度アップに努めません?‥‥‥そうだ。

 

 

「えーと、ノノミ‥‥さん?」

 

 

「呼び捨てでいいですよ。」

 

 

「分かった。ノノミ、さっき今ならヘルメット団なんてへっちゃらって言ったよな?」

 

 

「言いましたけど‥‥‥‥どうかしましたか?」

 

 

「…‥‥‥‥連中の拠点、どこだか分かる?」

 

 

「ヘルメット団の前哨基地はここから30㎞くらい。放棄されてる市街地にある。」

 

ノノミのかわりにシロコが答えてくれる。

 

 

「アンタ…‥‥まさか‥‥‥‥」

 

 

鋭いなセリカ。そのまさかだ。

 

 

「今度はこっちから仕掛けないか?やり返してやろうぜ。何なら今から。」

 

 

「ええ!?い、今ですか?」

 

 

「いいんじゃなーい?奴らの襲撃は数日おきだし、一番消耗しているのは今だよ。先生もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし。なんなら、私も同じ計画を練ってたからねー。」

 

…‥‥‥やっぱり君、()()()()だよな?眼がさっきからマジだ。

 

 

「え!?ホシノ先輩が!?」

 

 

「うそっ‥‥‥!?ライさんがいい事行ったから乗っかったのではなくて?」

 

 

「いやぁ~その反応はいくら私でも、ちょーっと傷ついちゃうかなー。おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー。」

 

 

「…‥‥おじさん?」

 

 

「いつものだから、気にしなくていいよ、先生」

 

 

見た目に違わずバッサリだな、セリカ。というかホシノさんよ、あんた後輩からの信用なくない?アレか?普段はやる時はやる昼行燈的な人か?にしてはわざとらしいような‥‥‥‥

 

 

「良い考えだと思います。あちらも今から反撃されるなんて、夢にも思ってないでしょうし。」

 

 

「そ、それはそうですが…‥‥先生はいかがですか?」

 

 

「私もライと同意見かな。生徒の意思を尊重するし、同僚を信じてるからね。」

 

 

「よっしゃ、先生のお墨付きももらったことだし、この勢いでいっちょやっちゃいますかー。」

 

 

「でも、備品のジープは5人乗りですよ?運転する私と先生以外の誰か一人、荷台になりますけど。」

 

 

「オレも行くから二人な?あ、オレ荷台決定で。」

 

 

野郎が女子の席とる訳に行かないからな。‥‥‥‥‥女子と密接し続けると気まずいし。

 

 

「もしかして、ライさんも戦われるんですか?」

 

 

「一応先生の護衛も仕事だしね。弱くはないから心配しないで。」

 

 

「で、ですが!」

 

 

「いいんじゃなーい?言い出しっぺだし、数で劣ってるから、1人でもおおい方がいいよー。あ、荷台はおじさんがいくねー。可愛い後輩を日焼けさせるわけにいかないからねー。」

 

 

…‥‥‥後輩に対する気遣い、戦術的な合理性だけの理由じゃない。分かってるよ。

 

()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()

ずっと値踏みだか警戒だかでみられるのも好きじゃないんだ。疑ってるんだよな?お前もオレも。一応仕事なんでね、トコトン付き合ってやるよ。

 

 

 

 




〈連邦捜査部 情報アーカイブ:真道ライ発見時の情報〉
・○月〇日○○時○○分。D.U.地区内でパトロール中の生活安全局員が意識不明の男性を発見。身分証明書が一切ないどころか、防犯カメラなどにも一切の記録がなく、不審人物として一時拘束。
・手荷物に携帯電話や財布といった貴重品は一切なく、拳銃一丁と封筒、ライターを発見。手荷物の少なさと状況からみて、発見されるまでに何らかの物品を盗まれた可能性も十分にある。

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