恐怖の七不思議
ラバック「そういやタツミ、向こうに行くのに注意することがもう一つあった」
タツミ「なんだよ、ラバ?」
ラバック「向こうには、七不思議がある」
タツミ「七不思議!?」
レオーネ「あー、そういやあったな、そんなの。向こうに行ったほかの地方の連中の間で広まってるんだよ」
タツミ「それって……どんなのがあるんだ?」
ラバック「そうだなー。例えば……」
七不思議その一『蠢く影』
タツミ「いきなり怖そうだな」
ラバック「向こうじゃ、深夜になると、いるのはわかるのに誰なのかは全くわからない影がアジト内を徘徊してるらしい」
タツミ「夜、危険じゃねえか!?」
レオーネ「昔の仲間の幽霊だって噂だぞ」
タツミ「そんな怖いのがあるなんて……他はどんなのなんだ?」
七不思議その二『響く笑い声』
ラバック「これも深夜が多いな。夜にある部屋の前を通り過ぎると、誰かの高笑いが聞こえるらしい。だが、その部屋は空き部屋で、本来人がいないはずなんだ」
タツミ「怖ッ!?」
レオーネ「でも、時たま昼にも響くらしいぞ」
タツミ「ええ!?」
レオーネ「でも、『うるさい!』って、怒鳴り返すと『すみませんでした!』って返ってくるんだってさ」
タツミ「『響く笑い声』、弱い……」
ラバック「次は……っと」
七不思議その三『呪いの本』
ラバック「向こうには、管理者の許可なく持ち出すと呪われる、呪いの本があるんだってさ」
タツミ「おちおち本も読めねえじゃねえか!」
レオーネ「大丈夫だって。ちゃんと、許可さえとりゃいいんだから!」
タツミ「それでいいのか……?」
七不思議その四『地面から出る小人』
タツミ「小人か……。今度はけっこうかわいいな」
レオーネ「そうでもないぞ。出てきた小人は、出会った人間の足を掴んで引きずり込むらしい」
ラバック「ちなみ、引きずり込まれた場所を掘ると、そこから引きずり込まれた奴の死体が出てくるらしい」
タツミ「怖っ!?」
ラバック「ちなみに、その小人って、貞子みたいらしいぞ」
タツミ「うわ……。マジかよ」
七不思議その五『地獄の料理人』
タツミ「また物々しいのが出てきたな」
ラバック「これは、いつの間にかできている料理があり、それを食べると気絶して、しばらく目を覚まさないそうだ」
タツミ「食事にすら気をつけなきゃいけないのかよ!? ……さすが、殺し屋。ヤバい」
七不思議その六『女のすすり泣く声』
レオーネ「深夜に厨房近くを通ると、女が『ヒトリハイヤダ』ってすすり泣く声が聞こえてくるんだって」
タツミ「なんでそんなに日常的に使うとこが危ないんだよ、そのアジト!?」
レオーネ「ちなみに、日によってラーメンすする音や酒飲む音が聞こえたりするんだって。それで、たまに一番目の影がそれに付き合って慰めてるらしい」
タツミ「『蠢く影』、いい奴だった!?」
ラバック「あ。日常的に使うっていえば、最後のは風呂のだった」
タツミ「ど、どんなのだよ」
七不思議その七『性別が変わる温泉』
タツミ「……どこの秘湯だよ」
ラバック「なんでも、ある奴が女の子の裸を覗きに行ったら、その女の子が男になってたらしい」
タツミ「ちょっと、待て!? 男が入ったらどうなるんだよ!」
ラバック「そう言うのは聞いてないな」
タツミ「やっぱ俺、行くのやめようか……」
ナジェンダ「おーい! タツミ、行くぞー!」
タツミ「ちょ、ボス!? 待って! まだ心の準備がー!」
レオーネ「連れてかれたか……。ところでラバ」
ラバック「なに、姐さん?」
レオーネ「最後のやつの目撃者、お前だろ」
ラバック「……」
その七不思議が嘘か真か、真相は闇の中。
ちょっと、息抜きに書きました。
たぶん、不定期で書くと思います。