影が斬る!   作:おおもり

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 アカ斬る!劇場では、通販が一番好きです。


通販その1

『ナイトレイドテレビショッピング出張編』

 

ラバック「みなさん、こんにちは。毎度ありがとうございます。本日は出張編ということで、素敵ゲストをお招きしました。どうぞ」

 

ユイ「やっはろー! ユイでーす。それで、ラバックくん。今回紹介する帝具は何なの?」

 

ラバック「はい。本日紹介する帝具はこちら! 商品ナンバー001“存在隠蔽ハイドゴースト”です。集団に馴染めず孤立しがちなあなた。性別を誤解されやすいあなた。作品作りに行き詰まっているあなた。なかなか相手が決まらず、出会いを求めているあなた。そんな方々に無責任にお薦めするのが、この“存在隠蔽ハイドゴースト”なのです」

 

ユイ「おー、なんかスゴそう」

 

ラバック「こちら、持ち主の反骨精神を表すかのような荒んだデザインで、一周回って新しいデザインとなっております。ここで、愛用しているみなさんの声を聞いてみましょう」

 

愛用者Hさん『使い心地? まあ、悪くはないな。一人になりたい時とかに重宝するし』

 

愛用者の友人Zさん『人に気づかれないというのがよいな。我が使えたならば、存分に我が奥義の練習に勤しんだものを……』

 

愛用者の上司Sさん『まあ、サボり癖がつくのは頂けないが、仕事の業績自体はいいし、帝具の性能も一役買っているんだろうな。ところで、あの帝具買うと結婚出来るって本当か? そこら辺詳しく……』

 

ユイ「ラバックくん、今結構おかしなのがなかった!?」

 

ラバック「はい、ということで、スタジオに実際に持ってきました」

 

ユイ「スルーしちゃうんだ……。えっと、でも、そんなに便利なら高いんじゃないかな?」

 

ラバック「今回は、送料、手数料全てナイトレイドが負担しまして、千円となります!」

 

ユイ「性能のわりに安いんだね」

 

ラバック「まあ、デザインが人を選んじゃうし、見た目が古着っぽいからね。さて、ここで嬉しいお知らせです。なんと、今回この帝具、千円のところ、もっとお安くなっちゃうんです!

 

ユイ「もっと安くなるの!?」

 

ラバック「はい! なんと、千円のこの帝具が半額の五百円でご提供しちゃいます!」

 

ユイ「安っ!? そんなに安くして大丈夫なの?」

 

ラバック「た·だ·し、お申し込みは女性限定。顔写真添付、スリーサイズを明記した上で、購入後の着用状態の写真(裸の上に直接着用だとなおよし)を送ることを条件とさせていただきます」

 

ユイ「………………」

 

ラバック「ちょ、ちょっとユイちゃん? 沈黙が怖いんだけど」

 

ユイ(……チラッ)

 

マイン(……コクッ)

 

ハチマン(……コクッ)

 

ラバック「え? なんでマインちゃんとハチマンとの三人で頷き合ってるの? ちょ、なんでサブレのリード外してるの?」

 

ユイ「…………サブレ、GO」

 

サブレ「GLUAAAAAAA!」

 

ラバック「ぎゃああああああああああ!」

 

『司会の進行が不可能となったため、本日はここで終了とさせていただきます。なお、当番組では、インターネットやお電話での申し込みは受け付けておりませんので、予めご了承ください』




活動報告にて、本編のアンケートを行っております。
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